刺繍

001

シャボン玉のように浮遊する創造物たちの
微弱な重力にわざと無関心で
そっとすり抜ける
傷つけないために近づかない

誰かのつくった罪なき蝶たちが僕を傷つけた
許せなさをずっと持つことが落ち着かないなんて遣る瀬無い

変わり続ける広告のように
透明な嘘は手癖で容易く作られる

追求も理解も
僕を理解しない相手には意味がない
だったら、存在はこの世にいくつ残りますか

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-09-02

Copyrighted
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