リメンバー セプテンバー

あおい はる

 めぐっていたのは、星の体内。循環は、ねむっているあいだにくりかえされ、なまあたたかい水につかっているような気分で、だれかが、あのこに、やさしさをわけあたえている光景が、ぶつぎりのフィルムに焼きつけられる。
 宇宙には、きみがいて、きみがいない。
 コーヒーに、花のかたちの砂糖をいれて、つえをふって、魔法をかけるみたいに、ティースプーンでゆっくりと、かきまぜる。とかして、まぜあわせて、ひとつのものにして、永遠に、ふたつにならないように。
 はんぶん、ねぼけているときに、わたしをまもるみたいに、わたしを抱く、しろくまも、もう、いつのまにか、秋のしろくま。夏のなごりはなく、純然たる、秋のかれ。
 九月。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-09-01

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