竜遠

くわえた宇宙に折り畳まれた
外苑に立ち尽くす
円筒形に
投射される未来

足早に行き交う
人たちの
過去と、現在の交差する
曼荼羅の塩の街

ふざけたように静かな
死の味覚障害
仮初の記号でしか会話できない
生きるという舞踏会

絶望の箱詰めを贈ろうとして
砂糖を一匙塗しました
嵐が過ぎ去るまでの
嘘をつき続ける 君との千年

竜遠

竜遠

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-08-22

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