絶許

絶許

一瞬で崩壊したときそんな時みなさんにはありましたか?
私が体験したその時をつづっています。
ある意味青春かもしれませんね・・・。

楽しい毎日が一瞬で崩壊した日・・・。

今日もまた皆と登校できてまた爆笑しながら行くんだろうな
そう思いながら
「いってきまーす」
と玄関の扉を勢いよく開けて走って行った。
集合時間は30分。今28分だった。
向こうの線路のほうに誰かうっすら人影が見えた。
それはきっと他学年の人だろうな。
と思い、気にせず待っていた。
けれども・・・明らかにおかしい
誰も来ない。時計が近くにあったので確認すると
36分。どうしてだろう・・・。
私は思い切って、毎日登校している友達の一人。
諷の家に行ってみた。
ピーンポーン。インターフォンを押す。
「はい。」
「あっ、結月です。諷いますか?」
「え?諷なら・・・」

『25分に家を出てるよ?』

!?「あっ失礼しました。」
どうして?なんで・・・?
他の皆も知ってたの?
私だけ知らされてなかったの?
その時私は気付いた。
(あぁ。そうか、さっき見た人影は皆だったのか)
一人でとぼとぼ歩いていると部活の先輩に
「あぁ!澪ちゃん一人?」
「・・・あっはい。」
「なら一緒に行こうか」
「ありがとうございます」
そこから先輩たちとワーワー言いながら学校へ行った。
教室に行こうとする。
皆が諷の教室の前に集まっている。
私を見て、ふう達のグループは
「クスクス。フフッ」と笑っていた。
そこから理由とかそんなものより
信じてた一番の・・・〝今一緒に行ってる皆の中で一番信頼していた″諷にも
他の皆にも裏切られたことが悲しかった。
(だけども泣いたら先生にばれる。
先生にばれたらいろいろ聞かれて
余計に事を大きくしてしまう
皆が先生に怒られたら
皆はもっと私を虐めるだけ)
私はそう思ってクラス内では笑顔でずっといた
でも
私自身の気が収まらなくて・・・。
クラスの友達、桃に
「空良に理由とかさりげなく聞ける?」
って頼んでみたら桃は
「うん!」
と快く了解してくれた。


数時間、授業が終わり、桃に聞いてみた
桃「あぁ・・・。なんか澪が最近
  いじっても反応薄くなったし
  面白くないから最強のいじりをしてやった。
  って言ってたよ」
・・・・・・
「わっ私は・・・澪は・・・
 道具・・・じゃっ・・・な・・い
 道具のように利用・・・嫌だ
 いじりじゃない・・・いっ・・・
 いじめ・・じゃない・・・!」
それを聞いて私はとぎれとぎれにこの言葉を呟き
泣き崩れてしまった。
「ひぃく・・・道具・・・利用
  ヤダ・・・嫌だ
  ふっふふぇえええええええん」
静かにそう言いながら涙を流していた。
先生に見つかり、誰もいない個室へと
桃付で案内されてずっと泣いていた
先生は
『落ち着くまでなんも聞かんから」
といいいったんその教室を出て行った。
なきじゃくった
今までにないくらい泣いた
桃は「大丈夫泣きたいだけ泣きや」
と言っていてくれた。

絶許

裏切られた時の悲しみは
相手を信じていたキモチが強いほど
悲しみも強くなるんじゃないかなと思います。
いまでも思い出すと泣きそうになります

絶許

裏切られたショック 二度と信じられない 同じように繰り返されること 絶対に許さない。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-21

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted