祝祭

桐原 水刃

 トマトを踏み潰して主婦が踊り、それを囲む若者たちも踊っている。老人は家に火をつけて、水夫がレンガを砕いている。女達は抱き合い、子供は駆け回り、そこら中に響く叫び声に合わせて、狂ったジャズバンドの演奏が聴こえてくる。産まれてきたことに抗う赤子の泣き声のように、いきて死んでいく虚しさを噛み締めて、いつか別れることを惜しみながら歌いましょう!踊りましょう!

祝祭

祝祭

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-08-06

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