BREAK8

「とにかくウサギに角があるんです」
「ツノ? ウサギに角はないでしょ」
 訝しむ彼の前に、分厚い書籍を箱から取り出して中央辺りを開き、私は指先を滑らせた。
「とにかくここを見て下さい」
「おお、本当だ……」苦笑した彼は呆れたように背を向けた。

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  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-07-14

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