詩作と魂
ぼくは、すべての人間の心の深いところにはおなじものがあって、そこまで潜れば淋しい真白のアネモネたちが立ちならぶように花畑さながらに林立しえると想っていて、そこに往くための一つの方法が、詩を書き、詩を読むことだと思っている。魂を秩序からドロップアウトし、知性を与えられた言語からドロップアウトし、言葉を言葉からドロップアウトし、そこで立ち昇る花を歌いたいのだ。ぼくの詩作は、プリミティブな作業なんだ。
ぼくはその場所の風景、ひとしく美しく愛らしいものだと信じている。魂。ぼくは其処、そう呼んでいる。
詩作と魂