蝶の行く末

夢中で追いかけた蝶の先
白く靄がかった薄ら寒い場所
子供たちが一所懸命に
何かを積んでは崩れて行くを
繰り返している
しゃがんで覗きこむその顔に
双眸の穴蔵
恐怖で凍りつく
私の手に握らされたのは石

此処は
賽の河原

蝶の行く末

蝶の行く末

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-06-11

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