押しくらまんじゅう
2021.12
12.03
きこえたこえはきっとわたしじゃなくて、
あなたに向けられているから
こういうことを違うかたちにしたい
心の中にある結晶を決して奪ってはいけません、奪われてはいけません たとえ、愛する人が目の前でもがき苦しんでいても、足元に縋りついても最後の一粒をあなたは握りしめなさい 環境によって誰かの言葉によって壊されそうになるくらいなら、仕事も財産も家庭も一度放棄して、そこから逃げ出しなさい
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その12月のはじめの日、
誰もいない大学の5号館の2階にあるアトリエで踊って寝そべると相変わらず重たいものに全身を押さえつけられていた。さびしいものとも違って、暗くはなくて明るい。ジャージを履いているし、誰にも見られない。これは練習じゃなくて本番。ぜんぶ本番なんだ。
トロイメライ
音楽がすきで、トロイメライがすきだよ。
分厚い窓をあけると金色の落ち葉が降ってゆく。
なぜ、こんなに悲しいのかということから彼女は意識を逸らしたかった。
最近はただ踊っているみたい
結局自分よりも大きな作品を作れそうにない
空を飛びたい、パラグライダー
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回送実験室は甘い香りが立ち込めている
雨漏りで水に浸ってしまった ビスケット マドレーヌ ブラウニー ショートケーキ マカロン
ひとつを摘んで紙皿に移した彼は真緑の机の下へ持ってゆき、人差し指で湿りをつつく
お天気雨の記憶さえも憂鬱で、海沿いを走る電車は満員で、帰りは吸い込まれそうで、胃酸で口の中は酸っぱくて、
外は溢れんばかりの退屈な夕焼けを乗り越えて三つ葉も四つ葉も新しい水を吸い込んでいた
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布団がばっ ふう危ないとこだった
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このワンフレーズには敵わないというフレーズにふつふつと胸が沸騰直前 一撃を数ヶ月引きずっていている
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伝わりきらない軽やかさ いな、技量!もっともっと読みたい書きたい
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12/3の夢
ベランダにかかっている洗濯物はすべて水浸しで布団の中に潜るとベットは揺れる
彼女の話
朝起きたら猫が腹の上にいる 名前を呼びかける「6!」季節が変わった。
「ニャー」と嬉しそうな返事。額を擦ると目を細める。顎の下を撫でる。落ちたな。
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12.07
クリスマスミサいきたい
大きなきょうかい
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実験室は燃えていた。メラメラの炎が上がり、
昼寝から醒めた昼下がりのよう。木陰からみつめる葉脈のように、力が全身にめぐっていて、お腹は満たされていた。行かないといけない場所があった。
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12.09
宇宙に放り出されて片方の靴が脱げてしまったようで、
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12.10
👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻
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訪れた喫茶店に並べてあったランボー詩集、オーエン、フェッツェラルド、アンナカレリーナ 英訳された吉本ばななはkitchenで震えるようにねむった
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Aに組み込まれ、bはくみこまれる。Bに組み込まれ、aはくみこまれる。ウィッグをして過ごすのは目の前の人を騙し続けてる感じがする。それはとても息が苦しくなるときもあるけど、でもしょうがないことでしょ?少し可笑しい。みなわたしに騙されてるの。
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12.10
上弦の月がいちばんすき
今日はすごくしあわせな日だった
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武蔵美への愛着が今更湧いてきて名残惜しい。
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哲学の授業レポートより
65番さんの恋しいのお話胸をグッとしながら読みました。ありがとうございます。概要にも載っていましたが愛でるという言葉が好きです。花を愛でる月を愛でる、など。ご自愛くださいという言葉も好きです。日本語の凄みを感じます。self loveを押し付けがましくなく、目上の方にも使える丁寧さを持っています。寒い日が続きますがご自愛ください。
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そのひとつが人が少ない時間帯の喫茶店にひとりで行くことです。最近、ある喫茶店に入ったら本棚に、何年も前の『暮しの手帖』がびっしりと並べられていました。ハンバーグやオムライスのレシピ、編み物、メンタルヘルス特集や高知のお店の特集。丁寧な暮らしという言葉はこの雑誌からきたのでしょうか。丁寧な暮らしは資本主義のエサだと思っていましたが、雑誌の中からは愛しみのようなものがほとばしっていました。
『暮らしのヒント集』というコーナーがあるのですが、
『明日は起きぬけに行進曲をかけてみましょう。支度がテキパキとはかどるみたいです。』
とあって、やってみたら、なんでこんなことしてるんだ?という気持ちになりました。
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卒制も卒業もピンチです。汚れてもいいパジャマやジャージで通学するようになりました。電車の中でレポートを書いてます。
それでも家を出る前メイクは薄くてもします。オッケー!今日もキュート!とガッツして家を出ます。乗り換え駅のコーヒースタンドでラジオを聴きながら200円のコーヒーを飲みます。乗り越えたいです。
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1.沈黙とは一体何であるのか
2.語るとは何をもって為されるのか
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音について:
①物がすれあったり何かしたりした時に、空中・水中などを通じてわれわれの耳に感じられるもの。
(物理学的には、空中・水中などを伝わる波動の一種)
「鐘の音[=ひびき]・音も無く[=なんの音も立てずに、すうっと消える・音を立てて崩れる」
②評判
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前回(高度経済成長②)のレポートです。提出期限12月4日までに提出が出来ず申し訳ありません。誠に勝手ながら以下に添付させていただきました。ご受理頂ければ幸いです。
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最終コメントだと思うと少し寂しいです。毎週1200字を書くことはとても良い影響を与えていたと思います。人の目に晒される場所で言語化することで殻を破ることや、書いたのを読み、今の自分はなんだか凝り固まっているなと確認することができました。コメントを読むこともすごく楽しかったです。このコメントを書く方とお話ししてみたいなぁという気持ちでときめいていました。
12.21
ビルの狭間のドラゴンが火を吐く
12.29
プリンは食べかけでカラメルと卵黄や砂糖や牛乳を混ぜた塊とぐちゃぐちゃに混じって、透明なプラスチック製のスプーンが突き立っていた。窓から覗けばそっちが見える。
高速道路には乗用車よりもトラックが多い。
トラックに乗ってるのはたぶんひとり、
ひとりじめする海岸沿いには工場地帯やコンテナがある。
押しくらまんじゅう