犬死の四行詩

ぼくの夢です。

銀の荘厳なる重たき瞼ひらかぬ儘に路上にて斃れし詩人の死は()ぬ、
骸から洩るは毀れ往く磨かれし孤独それ空と溶け綾織りさながら絹、
硬質なる瞼の向うの光浴び彼が魂は疎外と対となり肢体は死せる犬、
詩人秩序より墜落し悉くを放り言葉すら其から剥がし唯歌残し往ぬ。

犬死の四行詩

犬死の四行詩

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-06-05

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