自選短歌 2022年5月

あんなにも淫らに見えていた町を灰に戻してしまう朝日よ

いつまでも足らぬ足らぬと騒ぐからおまえに香味野菜を詰める

ああたぶんこれではないと気づいてもこれしか知らない求愛ダンス

できるだけ遠くへ靴を飛ばすんだ未来のことは見えなくていい

焦げついてフライパンから剥がれない餃子よ俺は寝ることにする

自選短歌 2022年5月

自選短歌 2022年5月

2022年5月に「うたの日」で発表した短歌からの自選5首です。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-06-01

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