迎待

ムカエマチ

迎待

いづれやいづれ いづれや来づる
待つというとはうもない時間に
安寧をえる
待ち人は迎え人への信頼ゆえに
その場を離れず
迎え人は待ち人の信頼ゆえに
車を走らせる
こわいのと甘え しんぱいと甘やかして
二十三時すぎ 少々ぶっさうになる夜
車扉をあけていふ「ただいま」が
なんとあたたかいことか

迎待

迎待

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-25

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