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岡本ゆうた

※実話を題材にしたハーフフィクション小説。史実(真実)に創作を織り交ぜた作品です

第1章‥激しい一夜(駆け落ちの夜)

1950年代~1980年にかけてアメリカでは様々な事が起きた。キング牧師の公民運動で黒人の法における差別は無くなり…ジョンFケネディが暗殺され大統領が変わり…ベトナム戦争により多くの尊い若者がこの世を去った。

今から話すストーリーは今我々がいる次元とは別次元に存在する地球の物話である。場所はNY様々な店が立ち並ぶそこを練り歩く2人組がいた。

??「マイケル。エリップスの顔見たかよ?」

マイケル「もちろんさエリック。笑えたよな?」

エリック「あぁ(笑)」

マイケル「あれは?」

エリック「どうした」

マイケル「いや…何でもない」

エリック「何だよ?マイケルあのBARに入ってみたいのか?」

マイケル「いや…そういう訳じゃ…」

エリック「遠慮すんなよ行こーぜ。」そう言うとエリックはマイケルの手を握り…路地裏にひっそりと立つBARに近づいて行く。店の前には大柄の男が立っておりいかにもな感じだが…中は賑わっているようだった。

エリック「やぁ…ジェット久しぶりだな?通してくれよ」

ジェット「かしこまりました」そう言うとジェットはドアを開けた。

エリック「マイケル。ほら。」そう言うとエリックはマイケルの手に指を絡ませる。

その時だった。

ジェット「申し訳ございません。エリック様。お通しできるのはあなたのみになります。」

エリック「ジェット?なぜだ?」

ジェット「失礼ですがお連れの方は「黒人」でいらっしゃいますよね?」

エリック「それが何だと言うんだ?」

ジェット「当店に入店できるのは「白人とアジア人」の方のみに限られております。黒人の方に関しましては…入店させてはいけない。と申しつけられております」

エリック「はぁ?ふざけるな!!マイケルが黒人だから駄目だと言うのか!!?」

ジェット「規則ですので」

エリック「きさまぁ…」そう言うとエリックはジェットの胸ぐらを掴む。それを見たマイケルが咄嗟に止めに入る。

マイケル「まっ待てエリックよすんだ」マイケルはエリックを後ろから抱きしめなだめる。

エリック「チックソ。しらけちまったぜ。マイケル…別の所へ行こう」

その後…いくつかBARに立ち寄ったが全ての店でマイケルは入店拒否された。しょぼくれる2人は街を練り歩いた。やがて疲れた2人はエリックは嫁がパーティーに出掛けていて留守である事をいい事に…マイケルを部屋に招き入れた。子供部屋では生まれたばかりの赤ん坊と2歳と3歳の子供が眠っていた。子供たちを起こさぬ様に…こっそりエリックはマイケルを寝室に誘導する。

エリック「こっちだ。マイケル」

マイケル「エリック。奥さんに悪い」

エリック「大丈夫だ。バレないさ」そう言うとエリックはマイケルを押し倒し…衣服を脱がせる。唇を奪い…2人の舌は激しく絡み合う。やがてマイケルがエリックの上に馬乗りになり…陰茎を口で加え始める。

エリック「はぁ…はぁ…マイケル最高だ」

ジュプっジュプジュプ…ブチュ。マイケルがエリックの陰茎を口の中で包み込む音が部屋にこだまする。

その後…マイケルはエリックの乳首を舐め…静かにエリックの唇を奪う。それを合図にしてエリックがマイケルの唇を激しく奪い始め…やがて体制が反対になる。

それから何時間過ぎただろうか?。あと一時間もすれば嫁が帰ってくる時間となった頃…マイケルが衣服を着始める。

エリック「行くのか?」

マイケル「あぁ。愛してる。エリック」そう言うとマイケルはエリックにやさしくキスをし舌を絡め始める。

チュッ。チュバ…チュ…ジュル…別れを惜しむようにエリックとマイケルは唇を重ねる。

エリック「マイケル…もうお前と離れたくない」そう言うとエリックはマイケルを抱きしめた。

そして…

マイケル「本当に良いのか?」

エリック「あぁ後悔はしていない」そう呟くと…エリックはバッグを肩に背負い静かに家の扉を締めた。

扉を閉めたエリックは決意に満ち溢れた表情を浮かべ…マイケルと生きていく覚悟を決めていた。マイケルもまた同じで自分にはエリックしかいないと心の中で確信していた。どこかに根拠がある訳ではない…ただ…本能で2人はそう感じたのである。

メリーランド州へと向う最中2人は何度も周囲から冷たい目を向けられていた。

マイケル「くっ…うう」

エリック「どうしたんだマイケル?」

マイケル「何でもない何でもないんだ。エリック」そう言うとマイケルは涙を流す。

エリック「何を気に病んでる。あんな奴らの意見など気にするな。」

少し前の事である。マイケルは食料品の買い出しの為にとある路地を歩いていた。するとそこで見てはならない風景を目にしてしまった。

スコット「ステファニーの夫を奪ったのはマイケルという男だ。彼の居場所に心当たりのある者は挙手してくれ」

?「知ってるか!!?」

???「いや…?」周囲の人間が困惑し悩んでいると1人の老人が手を上げる

??「その男なら私の家の近くに住んでいる」

スコット「本当かデイヴ?」

デイヴ「あぁ!!?」

スコット「情報提供感謝するデイヴ詳しく話してくれ」スコットはそう言うとマイケルに関する事をデイヴに根掘り葉掘り聞き始める。

スコット「それでそのマイケルは今もNYで暮らしているんだね?」

デイヴ「あぁ間違いない。わしの心臓にかけて誓おう」

その様子を遠目で見詰める。マッシュマクドネルアレンの部下ナッシュは…タバコに火を付けてふぅーっと息を吐く。

ナッシュ「はぁ…何であんな奴らばっかりなんすかね?」そうナッシュは呟くと…視界の端に取り乱した様子でその場を離れる黒人男性の姿を捉えると走り出していた。

ナッシュ「はぁはぁはぁ…」

マイケル「心の声(まずい…このままだとエリックに)」マイケルは心の中でそう考えると…居ても立っても居られなくなり早歩きになり始める。

ナッシュ「待ってくれ!!?」

ナッシュ「待つんだ!!マイケル」そう言うとナッシュはマイケルの肩を掴む。

マイケル「…?」

マイケル「あんた?誰だ?」

ナッシュ「やはり君がマイケルなのか?」

ナッシュ「私はナッシュ。訳あって君たちを守る為に動いている。」

マイケル「俺たちを?信じられるか!!?そんな事」

マイケル「どーせお前もあそこにいた奴らと同じなんだろ!!?」

ナッシュ「違うそうじゃない信じてくれ…」そう言うとナッシュはマイケルをひとけの無い路地に連れ込んで…小声で話し始める

ナッシュ「よく聞くんだ!!マイケル。私の古いツテがメリーランド州ボルチモアに住んでる」

ナッシュ「そこまで行けば…君とエリックを奴らの手から守る事ができる。」

マイケル「何を!!?馬鹿な事を言ってる!!?」

ナッシュ「本当だ!!私を信じてくれ」そう言うとナッシュは強引にとあるメモを渡すとその場を立ち去る。

マイケルはその場にヘタレ込み涙を流し泣き崩れた。

マイケル「うっ…く…う」

その日の晩…部屋に戻ったマイケルを抱きしめたエリックはマイケルを押し倒した。

ちゅっジュルっジュ

エリック「はぁはぁはぁ」激しく唇を求めるエリックのKISSを拒みマイケルは顔を背ける

エリック「どうした?マイケル?」

マイケル「すまない…今日はそんな気分になれないんだ…1人にさせてくれ。」

エリック「何かあったのか?」

マイケル「何もない‥」

エリック「本当か?」

マイケル「ああ…本当だ」そう言うとマイケルは起き上がろうとする。

エリック「嘘をつくな!!!あったんだろ!?」エリックは声を荒らげそう叫びマイケルを押さえ付けて再び唇を奪おうとする。

エリック「女か!!?女が出来たんだな?」

マイケル「違う。そうじゃない。」

エリック「だったら何なんだ?説明してくれ!!?」

マイケル「もう辞めようエリック。間違ってるこんな事」

エリック「何の話だ?」

マイケル「終わりにしようって事さ。」

エリック「何を言ってる?」

マイケル「そのままの意味だ。君には妻がいて妻子もある」

マイケル「元々不釣り合いだったんだよ」

エリック「ふざけるな!!?妻がいるから何だと言うんだ?妻子がいるからどうだって言うんだ!!?」

マイケル「君にはわからない。俺の気持ちは」

エリック「あぁわからないさ。わかりたくもない」そう言うとエリックは…再びマイケルの唇を奪おうとする。

マイケルは受け入れたふりをしてKissをして体制を反対にすると…エリックの両手をベッドに縛り上げる。

エリック「何だ!?これは?」

マイケル「すまないエリック1人にしてくれ」そう言うとマイケルはマンションを出て行こうとする。

エリック「待て!!?何処に行く?」

エリック「やっぱり女の所なんだな?マイケル?」

エリック「おい!!何とか言ったらどうなんだ!!?」

エリック「くそっ」そう言うとエリックは足でベッドを蹴りつける。

その後マイケルは何も答えずに…マンションを出て近くの公園で涙を流した。

それから数年後…マイケルとエリックは…メリーランド州…ボルチモアで密やかに暮らしていた。大喧嘩をした後2人に何があったのか?それは読者の想像に任せよう。ただ1つ言える事はマイケルとエリックは望んでこのメリーランド州ボルチモアに来た。それだけは確かだ。


マイケル「エリック。行ってくるよ」

エリック「あぁマイケル。君の帰りを待ってる。」

マイケル「今日…あそこに行くんだろ?」

エリック「あぁ…。マイケルくれぐれも怪我はしないでくれよ」そう言うとエリックはマイケルに優しくKissをする。出勤前で時間がないにも関わらずマイケルとエリックは舌を絡め激しく唇を奪い合う。

チュップチュ…ブチュ…ジュル

マイケル「行ってくる」そう言うとマイケルは部屋を出た。マイケルはメリーランド州で外科医として暮らしている。そして…仕事が休みの日はエリックと共に…キング牧師の元で公民運動をする。ここ数ヶ月はずっとそんな日々が続いてる。

というのも…2人には「夢」がある。数年前の事…NYの街から飛び出し駆け落ちをした2人はメリーランド州にある役所に来ていた。

ドンッ♪♪♪

エリック「なぜだ?なぜ婚姻できないんだ?」

市の職員「法律上の問題がありまして…男性同士の婚姻はこのメリーランド州を始めほぼ全ての州で認められておりません」

エリック「嘘をつくな。マイケルが黒人だから差別してるんだろ」エリックの怒号が役所内に響く。

市の職員「い…いえ(汗)けっしてそういう訳では?」

エリック「嘘をつくなぁ。私の知り合いには男性同士でも婚姻している者はいる。」

市の職員「そのような事は決してございません」

エリック「まだそんな事を言うか!!?」

マイケル「エリック…落ち着け。もういい。帰ろう」マイケルがエリックをなだめ…2人は渋々役所を出る。

そんなモヤモヤを抱えたまま数年が過ぎたある日‥新聞の切り出しでエリックはキング牧師の事を知る。そこにはこう記されていた。偉大なる黒人牧師…「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア」不当逮捕で傷付いた若者の心を救う

エリック「これだ。」そしてその日の晩…マイケルにこの事を話した。

エリック「マイケル。聞いてくれ。」

マイケル「どうしたんだ?エリック」

エリック「俺たちはひょっとしたら婚姻できるかもしれない」

マイケル「何だって!!?それは本当なのか?」

エリック「あぁこれを見てくれ」そう言うとエリックはキング牧師の事が書かれた新聞記事をマイケルに見せた。

マイケル「偉大なる黒人牧師…「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア」不当逮捕で傷付いた若者の心を救う」

エリック「凄いだろ?マイケル。彼の公民運動に俺たちも参加しよう」

マイケル「公民運動に!!?」

エリック「あぁそうだ!ここを見てくれ。彼が所属する全米黒人団体の本部はココ…メリーランド州にある」

エリック「君がそこに入会して…彼の運動に協力するんだ」

マイケル「俺が?」

エリック「あぁ。もちろん俺も君に付き添うという形で協力する。」

マイケル「良い話だが…本当にこれで俺たちは婚姻できるのか?」

エリック「彼の運動を大統領や著名な有名人が認め始めている。この波に乗って公民運動をすれば…黒人の法における人種差別はなくなるはずだ。その時が来ればきっと俺たちも婚姻できるはずさ。マイケル一緒に頑張ろう。全ての黒人の未来の為に。そして俺たちの未来の為に。」

それを聞いたマイケルはニッコリ笑い…こう言う。

マイケル「OKエリック。一緒に頑張ろう」そしてマイケルは全米黒人団体【JB】へと入会した。

1955年12月にモンゴメリーで発生したローザ・パークス逮捕事件が彼らの運命に大きな変動をもたらした。黒人であるローザ・パークスがバス内で白人に席を譲らなかったために逮捕されたもので、キングはこの事件に激しく抗議してモンゴメリー・バス・ボイコット事件運動を計画し、運動の先頭に立った。キングの活動を見て多くの黒人が奮い立ち勇気を貰った。マイケル・ゲイ・スピードもその1人で…恋人であるエリックに支えられながらも公民運動に参加していた。

エリック「マイケル…準備は良いか?」

マイケル「あぁ…」そう言うとマイケルは車の中にある程度の荷物を詰め込んで…助手席に座る。

後ろには…マイケルとエリックをここメリーランド州・ボルチモアまで導いた恩人。ナッシュが座っていた。


スコット・オブ・ライアンの黒人を軽視した発言に腹を立てた…ナッシュの雇い主…(マッシュ・マクドル・アレン)がマイケルとエリックを守る為に遣わした部下で名をナッシュ・ウィル・ウォルターと言った。

ナッシュは…スコットが所属するノアの事について根掘り葉掘り調べ大まかな情報をつかんでいた。NOAHはとあるイタリア人オーナーの資金で成り立っている団体で…主に3つの層で構成されていた。反共×反同性愛×そして白人至上主義である。ナッシュは風の噂で…エリックの前妻「ステファニー」がノアに所属する事を知っており…スコットが彼女を利用する姿がどーしても許せなかった。

ナッシュ「マイケル。これが奴らに関する資料だ。目を通しておいてくれ。」そう言うとナッシュは助手席に座るマイケルに資料を手渡す。

マイケル「すまない…。」

ナッシュ「NOAHは我々の活動を妨げる団体で…キング牧師とは正反対の思想を旗印にして活動を続けている。キングが公民運動をする上で…最も邪魔な存在と言えるだろう」

マイケル「会員数はどれぐらいいるんだ?」

ナッシュ「少なくとも数千~数万はいて正確な数はわからない」

ナッシュ「ただ…これまでも彼らは歴史の転換点で何度も出て来ていて何を目的にしているのか?いまいちわからないというのが正直な所だ」

エリック「なるほど。ナッシュ。キング牧師を勝たせる為には彼らを抑えるしかない?と言う事だね?」

ナッシュ「そういう事だ」車を走らせながら3人はそんな会話をして…作戦を練った。まずフランスから駆け付けたというスコット・オブ・ライアンが事態をややこしくしているとナッシュは言い彼の言動や行動には他の人種への思いやりがなく…白人こそが正義と言わんばかりの行動が目立つと言う。

それを聞いたマイケルは無性に腹が立ち奥歯を噛み締めて怒りを我慢している様だった。エリックもまた同様でこれまで幾度となくぶつかってきた壁を思い出していた。

あれは…エリックとマイケルが付き合い始めた頃の事だ。関係を周囲にひた隠しにしていた彼らはひとけの無い路地で…激しく唇を重ねていた。

ちゅっじゅる…ジュ…

エリック「マイケル愛している」エリックがそう呟いた時の事だ。向こうの方から男たちの声が聞こえてくる。

2人が目をやると…数人の白人少年が黒人青年を殴り付けて集団リンチをしていたのである。それを見たマイケルは思わず飛び出した。

マイケル「辞めろ!!何をしているんだお前ら!!?」

??「はぁ?何だよゴミ野郎。声かけてきてんじゃねーよ」

マイケル「何だと!!?」

??「聞こえなかったのか?そのままの意味だよ」そう言うと少年はマイケルに近づいて睨み付けて胸ぐらを掴む。

マイケルもまた同様で一触即発の雰囲気だった。そこにエリックが割って入り少年とマイケルを引き剥がす。

??「何だよ?おっさん?邪魔すんなよ」

エリック「それはこっちの台詞だ!!?」そう言うとエリックは怒り狂い路地裏に怒号が鳴り響く。

その時だった…エリックの声に反応した警察官が大声を出して叫ぶ。

警察官B「お前ら何をしている!?」

??「やっべぇ警察だ。お前ら逃げるぞ」そう言うと少年は走り去って行った。

数分後…警察官がエリックたちの方に歩み寄り事情聴取を始める。

警察官B「つまりあの少年が複数人の少年に殴られていた所を君たちが救ったと言うんだね?」

マイケル「だから何度もそう言ってるだろ!?」

マイケル「何故?逃げた犯人を追わない!?」

警察官B「そう言われましてもこちらとしても少年の身の安全を確保するのが最優先事項なので」

警察官B「それに君たちが少年を殴っていないという保証も何処にもない」

マイケル「なにぃ!?俺たちを疑ってるのか?」

エリック「それは有り得ない。だったらあの少年に直接聞いてみろ!!?すぐにわかる筈だ」

エリックにそう促され白人警官は渋々少年の方に歩み寄り話を聞き始める。数分後…話を聞き終えた警察官が戻って来る。

警察官B「マイケル・ゲイ・スピード傷害の現行犯で逮捕する」

マイケル「待て!!?何でそうなるんだ!?俺は何もやっていない」

エリック「そうだ!!?俺は確かに見ていた。マイケルは無実だ。」

警察官B「詳しい話は署で聞かせてもらう。」そう言うと白人警官はマイケルを強引に連行しようとする。

エリック「ふざけるな!!?貴様自分がしている事がわかっているのか!!?」

警察官B「うるさい!!あまり騒ぎ立てると貴様も公務執行妨害で逮捕するぞ」

数分前の事…黒人少年の元に歩み寄った警察官は優しい笑みを浮かべると声をかける。

警察官B「やぁ…こんにちは。君を殴ったのはあのお兄さんかい?」そう言うと白人警官は…マイケルの方を指を差す

黒人少年「いえ…違います。僕を殴ったのはさっき逃げた奴らです」

警察官B「そうか!?そうか!?そうなんだね?」

そして現在…白人警官はマイケルを強引に署に連行しようとしているのである。

マイケルはその後…無実であると言う事が証明されて釈放されたが…黒人青年を殴っていた犯人グループの少年らは結局逮捕されなかった。

エリックは車の中でその事を思い出しながら…タバコに火を付けてフゥー…と息を吐いた。

マイケル「どうした?エリック?」

エリック「ん?何でもないんだマイケル。ちょっと昔の事を思い出してな」そう言うとエリックは車の速度を上げてマイケルにこう切り出す。

エリック「そう言えばマイケル。覚えてるか?」

マイケル「ん?何をだ?」

エリック「あの日の晩…ベットの中でお前と交わした約束さ。」

マイケル「もちろんだとも。忘れる筈はない」その時だったナッシュが割って入り声をかける。

ナッシュ「そこの路地を曲がった先に我が社が所有する…ビルがある。」

エリック「了解した。そこに車を止めれば良いんだな?」

ナッシュ「あぁ。」数分後…車はとあるビルの目の前に止まり…ナッシュだけが車から降りてビルの中へ向かい始める。

【ナッシュエンゲージ社】社内

ナッシュ「リック。資料は揃ってるか?」

??「社長。勿論ですよ。」

ナッシュ「相変わらず仕事が早いな?」

リック「いえ(笑)それ程でもありません」そう言うとリックと言われた男は資料をナッシュを含め数名の男たちに見せると話し始める。

リック「資料の1ページを開いて下さい」

リック「ページを開いて最初に写ってる男性が「NOAH」フランス支部からわざわざ米国まで来てキングの評判を下げる為に活動しているスコットオブライアンです」

リック「彼は…フランスの農村部の生まれで…オスカーライアンとキーラ・ナイトレイとの間に1925年4月15日に生まれました。」

リック「彼の父オスカーは彼が3歳の頃…会社を立ち上げています。」

リック「会社は設立してから数年で業績を伸ばしフランスでも指折りの不動産会社になった様です」

リック「その後20年の月日を経て大手不動産会社へと成長したスコットの父の会社は…転機を迎えます。スコットが23歳の頃…あわや倒産という事態に陥ったのです。」

リック「転落の原因は跡取り息子である。スコットが大学で起こした不祥事でした。」

リック「その時とあるイタリア宝石商を営む男性がオスカーライアンに資金提供しこれを乗り切っています。」

リック「男の名は(ゼロ)と呼ばれる謎に包まれた男性で宝石商を営むイタリアでも屈指の富豪という情報以外わかりませんでした」

リック「その後…スコットオブライアンは大学在学中に(NOAH)に入会し現在に至る様です」

リック「次に資料の2ページ目を開いて下さい」

リック「そこに映ってるのはスコットがとあるマフィアの重鎮と話している所です。」

リック「相手の名は(フランク・コステロ)少し前にBOSSの座を降りて…現在は良き友人のフーヴァーFBI長官と競馬を楽しむ姿が目撃されており…フランクはフーヴァーの小金稼ぎの為に八百長競馬をして彼の機嫌を取り今も尚…このNYで暗躍しています。」

リック「マフィアの存在が表向きには知られていない理由もまたフーヴァーの圧力によるもので彼は大統領に虚偽の報告をしています」

リック「その為スコットに表立って手を出せば…マフィアが何らかのアクションをしてくる可能性は充分に有り得ます。」

リック「次に3ページ目を開いて下さい」

リック「その写真に映っているスコットの隣にいる女性はステファニー・ルーシー・バレンという女性でつい最近(NOAH)に入会した女性です」

リック「ステファニーは我々が身を守る…エリックの前妻で…NOAHに入会した理由はエリックとマイケルへの復讐の為だと推察されます。」

リック「黒人のマイケルに夫を寝盗られたステファニーは反同性愛の思想を掲げてNOAHに入会し現在彼女を軸としてスコットが民衆を煽り…大騒動となっております」

リック「これをせき止める為にはステファニーの説得が必須であり…その為には元夫であるエリックの手助けは必ず必要になるでしょう」

リック「但しマフィアが絡むかもしれない案件の為…エリックとマイケルを守る為に専属のボディーガードが必要になると予想されます。」

リック「次に4ページ目を開いて下さい。」

リック「その写真に映っている男性はマイケルの友人であるウォルナット・ブラウンという黒人男性で…つい最近大怪我をして入院しています」

リック「目撃情報などを中心に調査した結果ウォルナットを轢いた車は白の乗用車と見られていますが車種は不明で…現在それらしい車は見付かっておりません。」

リック「ただ現場近辺に住む老婆の話しによると数日程前から背の高い見慣れない白人男性がウォルナットの事を聞いてまわっていたという情報もあり…彼が何らかの事件に巻き込まれている可能性は否定できません」

リック「また…ウォルナットは最近勤めているゴミ処理上で上司と揉め事になり解雇されています」

リック「関連は不明ですが…彼が務めていたゴミ処理上の会社名も(NOAH)で…近辺を通りかかった事のある住人によると…人が焼け焦げた様な臭いがしたとの情報も寄せられています」

エリック「次に5ページ目を開いて下さい」

エリック「これはスコットの友人の…」ナッシュたちがそんな話しをしている頃…マイケルとエリックは車中で激しく抱き合っていた。

エリック「マイケル愛してる」

マイケル「俺もだエリック」

ちゅっ…じゅぷっ

マイケルの膝の上に乗り抱き合いながらKissをする2人。車中に生々しい音が響いて車が揺れる。

ふとマイケルが目線を逸らすと…ナッシュの会社のビルに1人の男が入って行くのが見えた。マイケルは男を目で追うが…すぐ様エリックがマイケルの唇を奪い始める。やがて…エリックはマイケルの衣服を脱がせ首すじ…そして乳首をそっと舐める。勃起したジーパンのチャックを開けてマイケルの膨れきった陰茎を掴み手で擦る。

マイケルは求める様にエリックの唇を求めてエリックもそれに応える。

丁度その頃…事務所から出てきたナッシュは天を仰ぎ…目線を逸してタバコを吸い始める。1本…2本とタバコの本数が減っていきフィニッシュをむかえて2人が果てたのは丁度10本目のタバコを吸い終えた頃だった。

そして…決心したナッシュは…静かに歩み寄り…楽しげに話す2人の車に乗り込む。

エリック「やぁナッシュ?長かったな?」

ナッシュ「まっまぁ…色々あってな(汗)」

マイケル「まぁ良いじゃないか?エリックそのお陰で俺等も楽しめた事だし(笑)」

エリック「そうだな?それより…スコットを追い詰める為の作戦会議は順調に進んだのか?」

ナッシュ「ああ…その件についてだがこれから暫くの間2人には専属のボディーガードを付けるつもりでいる」

エリック「俺たちに?必要ないさ。スコットはそんなにヤバい山なのか?」

ナッシュ「あぁ…まあな?」

マイケル「エリック。マフィアが絡んでる。」

エリック「マフィア?そんな奴らこの国に本当にいるのか?」

ナッシュ「100%いると断言しておこう。彼らはこのアメリカ合衆国の中に必ずいる」そう言うとナッシュは11本目のタバコを取り出し火を付けて息を吐く。

エリック「ふーん?まぁいっか?用心に越した事はないし。」

エリック「けど…俺らの邪魔だけはしないでくれよ」

ナッシュ「承知している。」ナッシュがそう答えると…車は走り出しある所へと向けて進み始める。

それから数時間後…とある病院の一室ではとある男が恐怖に怯えていた。

??「はぁ…はぁ…はぁ…」

??「心の声(ヤバい…俺はもう殺される…)」ベッド脇で腰掛ける男はそう心の中で呟くと時計を見る。時刻は夕方の17時を回っていた。

その時だったふいに部屋に声が響き渡る。

?「どうした?ウォルナット?」

ウォルナット「ん?あぁ兄貴か?どうしたんだ?」兄貴と言われた男の名はドリューブラウン。ウォルナットブラウンの兄でここNYで自動車関係の仕事をして働いている。

ドリュー「どうした?って見舞いだよ」そう言うとドリューは果物の入ったバケットを手渡す。

ドリュー「それより何かあったのか?凄い汗だぞ?」

ウォルナット「え…!!?いや何でもないんだ?」

ウォルナット「ちょっと‥昔の事を思い出してただけだよ(汗)」

ドリュー「ふーん?まっお前がそう言うなら詮索しないでおくよ」

ドリュー「所でウォルナット…お前にこれを渡してくれって頼まれたんだ」そう言うとドリューはウォルナットに手紙を手渡す。

その手紙には…妙な文様が刻まれており…「N」と書かれていた。

ウォルナット「あぁ!!ありがとう兄貴」

ドリュー「それとこれ!!母さんから」

ウォルナット「中身は?」

ドリュー「さぁ?着換えじゃないのか?」そう言うとドリューは窓を開けようとする。

ウォルナット「辞めろ!!?辞めてくれ!!窓は開けないでくれ」

ドリュー「どうした?ウォルナット?お前ほんとに変だぞ?」

ウォルナット「兄貴には関係ないだろ!!?」そう言うとウォルナットは黙り込む。その様子を見たドリューは只事ではないと感じる

ドリュー「そっ…そうか!!?悪かったな。ちょっと俺は下の売店に行ってくるよ」そう言うとドリューは立ち上がり…廊下の方へと向けて歩き始める。

ドリューが出て行ったのを確認すると…ウォルナットは深いため息をつく。

ウォルナット「はぁ…」

ウォルナット「終わりだ!!俺はもう」ウォルナットは何かを呟きかけて辞めて意を決して手紙を見る

手紙には…♠の6と書かれたトランプに(N)とただ一言書かれていた。

ウォルナット「心の声(何だ?これは意味がわからない)」ウォルナットがそんな事を呟いた直後…部屋の外の…カラスがやけに煩く鳴き始めたのが聞こえた。

すると…♠の6と書かれたトランプから(adios)という文字が浮き出てくるとカラスの鳴き声が止まる。

ウォルナットはそれを見てさらに動揺する。

ウォルナット「はぁ…はあ…はあ…はあ」

ちょうどその頃…1人の男が数km離れたビルの屋上からとある1点を眺めてフゥー…っと息を吐くと静かに構えてライフルを1発撃ち込む。

数秒後…ウォルナットは蹲り頭から血を流してベッドに倒れ込む。

その後…病室に戻ったドリューが見た物は…必死にウォルナットの名前を呼ぶ看護師と頭から血を流してベッドに蹲った弟の姿だった。

ドリューがそんな光景を見ていた頃…エリックとマイケルはHOTELの中で激しく抱き合っていた。

エリック「マイケル…最高だ!!」そう言うとエリックはマイケルの陰茎を口に加えて舌で転がす。マイケルもまた同じ様にエリックの陰茎を加えて舌で転がしていた。69でお互いの陰茎を激しく舐め合う2人はアイスでもしゃぶる様にお互いの身体を舐め合う。

マイケル「エリック愛してる」

エリック「俺もだマイケル」部屋中にジュプジュプっという生々しい音が響き渡り…時間は過ぎる。


それから何時間過ぎただろうか?…2人はベッドでこれからの事について話し合っていた。

マイケル「エリック。ナッシュが渡してくれた資料に目は通したか?」

エリック「もちろん見たさ。」

マイケル「スコットの事どう思う?」

エリック「俺がこの世界で1番嫌いなタイプさ。」そう言うとエリックはタバコに火を付けてフゥー…っと息を吐くとTVを付ける。

??「ええ番組の途中ですがお知らせします。本日夕方17時過ぎNYにあるとある病院の1室で銃殺された遺体が発見されました」

??「遺体の身元はウォルナットブラウンという21歳の黒人男性で」TVからそんなニュースが流れ始めるとマイケルの顔が強張る。


エリック「どうした!!?知ってる奴なのか?」

マイケル「あぁ…偶然かもしれないが俺の友達の名前だ」

その頃同じHOTELの中では…ナッシュもTVから流れるニュースに釘付けになっていた。

??「中継のステラです。こちらが事件があった病院です。」

ステラ「えぇ…この病院で勤務する医師によると…怪しい人物や車等は一切なかったと言いまた銃声もしなかったとの事です」

?「ステラさぁ~ん」

ステラ「はい?何でしょう?」

?「事件があったのは何階ですか?」

ステラ「情報によると5階の角部屋だそうです。」

?「角部屋かぁ?デーヴ?今回の事件どう思いますか?」

デーヴ「被害者のウォルナットブラウンは特に恨みを持たれる様な人物ではなかったらしいですから…怨恨の線は薄いと私は思います」

その頃…とあるビルの屋上では男たちが会話をしていた。

??「ターゲットの始末。ご苦労(N)」

N「いえ…私は任務を全うしただけです」

N「それよりもあの男何を知っていたんです?」

??「君には関係ない事だ」そう呟くと男は何処かへ消えて行った。Nはそれをみると空を眺めてタバコに火を付ける。

ウォルナットが何を知っていたのか?その理由の謎を探るには彼が工場を辞める前まで遡る必要がある。そうあれは…彼がまだ【NOAH】で勤めていた時の事。

ウォルナット「工場長…仕事終わりました」

ウォルフ「ご苦労…ウォルナット。もう帰って良いぞ」ウォルナットはそれを聞くとお先に失礼します。と一言呟き部屋を出る。彼が更衣室で着替えていると…ふいにアンディーが呟く。

アンディー「あれは確かに…いや!?そんな筈はない」アンディーはそう言うと更衣室を出て行く。

ウォルナット「心の声(アンディーの奴どうしたんだ?)」

その日の晩…気になったウォルナットはアンディーをBARに誘い話しを聞き出す事にした。

ウォルナット「なぁアンディー?今日何をみたんだ?」

アンディー「なっ!!?何もみてねぇーよ」

ウォルナット「本当か?じゃあ更衣室で言ってたあれ?何だったんだよ?」

アンディー「何がだよ(汗)?」そう言うとアンディーは顔を逸らす。

ウォルナット「しやぁねえ言いたくねぇなら無理には聞かねぇーよ」そう言うとウォルナットはグラスに入った酒を飲み干す。

その日の帰り道…酒に酔ったアンディーは大声で喋り始める。

アンディー「俺はみたっんだ…よ。確かにあれは…リンドン・ジョンソンだった」

ウォルナット「ん?副大統領の幽霊でもみたのか?」

アンディー「ちげぇーよ…確かにいた…んだよ」

ウォルナット「何が??」

アンディー「バッグの中にジョンソンが…」そう言うとアンディーは気を失い…いびきをかき始める。

ウォルナットはそのいびきを聞いて勘弁してくれよと言うとアンディーを肩に抱えて歩き始める

2人の会話を聞いていたとある男は…タバコを地面に捨てて靴底で火を消すと…その場を立ち去った。

それから少しして…アンディーは会社に来なくなった。ウォルナットが上司と揉めたのもその頃で…現在に至る。という訳だ。

ウォルナットが射殺された次の日…ナッシュは公衆電話を使いとある人物と話していた。

??「ナッシュどうしたんだ?」

ナッシュ「昨日の事件見たか?」

??「あぁ黒人が射殺された事件だろ?みたよ」

ナッシュ「その件で少し探って欲しい事がある。」そう言うとナッシュはとある事を電話越しの男に話し始める。

ナッシュ「と言う訳なんだ。頼めるか?」

??「OKわかった。その依頼引き受けるよ」男のその言葉を聞いたナッシュは電話を切りその場を後にした。

そんなナッシュの後ろ姿を虚ろな瞳で見つめる黒人男性がしょぼくれた様子で街を歩いていた。

ドンッ

?「おい!!気を付けろよ」そう言うと男はドリューを睨みつける

ドリュー「あぁすまない。悪かった」ドリューは男性に一言謝罪すると再び歩き始める。

暫く街を練り歩いたドリューは…とある路地でしゃがみ込み涙を流す。

ドリュー「うっ…う…うう。ウォルナット」

ドリュー「何で?何で俺より先に死んだんだよ?」そう言うとドリューは涙を手で拭いタバコを口に加えて火を付ける。


ドリューがそうして落ち込み気を落としていると少しした所にあるひとけの無い路地で話す男たちの声が聞こえる。

?「昨日の仕事ご苦労だった。」

??「お安い御用さ。それよりあんなニュース流しちゃって大丈夫なのかい?」

?「問題ない。それより…君は自分の事を心配しろ!!」

??「OK!!用心するよ」そう言うと1人の男がその場を立ち去ると…もう1人の男は路地裏にあるBARに入り込んで行く。

ドリューは開店準備にしては随分早いな?と思い。導かれるようにBARの方に向けて歩き始める。

ドリュー「心の声(昨日の仕事って何だ?)」そう心の中で考えるとドリューは店の看板を確認する。

ドリュー「心の声(velóna /ヴェローナ?)」その時だった不意に後ろから誰かがドリューに声をかける。

マイケル「やぁ…ドリュー」

ドリュー「マイケル?マイケルじゃないか?どうしたんだ?」

マイケル「いや…たまたま通りかかってな」そう言うとマイケルはドリューと街を歩き始める。暫くして2人はファストフード店に入ると席に座って話し始める。

ちょうどその頃…エリックは目を覚ました。時刻は昼の11時前…隣に居たはずのマイケルの姿がない事に激しい嫌悪感を感じるエリック。

ドンっ

エリック「くそっマイケル何処に行ったんだ?」エリックは壁を1回強く叩くと…怒りを堪えてスーツに着替えて部屋を出る。

その後エリックはNY中を探し回った。がマイケルの姿は何処にも見当たらない。途方に暮れたエリックはひとけの無い路地でタバコを吹かしてフゥーっと息を吐く。

エリック「心の声(何処に行ったんだ?マイケル??)」エリックがそんな事を考えていると何処からともなく1枚のメモ用紙がエリックの方へと飛んでくる。

ヒュゥゥゥーーー…♪♪♪♪♪

エリック「ん?」

エリック「何だ!!?これは?」そう言うとエリックは飛んで来たメモ用紙を拾い上げると読み始める。

そこにはこう記されていた。

♠3×◆7⇐(G)

2人に緊急で伝えたい案件がある。今すぐvelóna まで来てくれ。。(G)より

エリック「2人?どういう事だ?」そう呟くとエリックはメモ用紙をポケットにしまい込みその場を後にする。

時を同じくして…ヨーロッパのホームズとの呼び声が高いアッシュ・ゴールド・ジュニアがTV出演し昨日起きた射殺事件の調査をする事を公表していた。

??「アッシュ?この事件は君が介入する程の山なのかい?」

アッシュ「今のところは何とも…ただ私の元に1通の手紙が届きました。」

アッシュ「差出人不明のXなる人物は私にこう言います。NYの街にジャック・ザ・リッパーが降臨したとね?」

アッシュ「その手紙の中に昨日の事件を連想させる様な一文もありました」

アッシュ「日が赤く染まる頃…小鳥がベッドで血を流して横たわる。私はそれを遠めで見ながら君が来る事を待っているとね?」

??「なるほど?アッシュ?ミステリアスな一文だね?」

アッシュ「そう思うだろ?」その様子をTV越しに見詰める男はコーヒーを一口飲んで呟く。

??「待っていたぞ…ホォームズ」

その頃ちょうどマイケルはドリューを励ます為に彼と行動を共にしていた。久々の元恋人との再開で胸を弾ませるドリュー。弟が死んだ事も忘れてドリューは別れてから今迄の事を話す。

ドリュー「それで…マイケル。その時サムはこう言ったんだよ」

ドリュー「ドリューにはわからないだろ??って」

マイケル「サムの奴そんな事言ったのか(笑)?」

ドリュー「言ったさ(笑)それでその時俺たち皆で大笑いしてさ!!」

ドリュー「そう言えばマイケル。知ってるか?」

ドリュー「velónaのマスター変わったんだよ」

マイケル「そうなのか?だがそれを知ったからと言って何だって言うんだ?あそこは俺たちには入れない店だろう?」

ドリュー「んな事ねぇーよ。その逆だ。前のマスターは俺たち黒人を嫌ってたが今度のマスターはちげぇ」

マイケル「そうなのか?」

ドリュー「あぁ何と!!うちの親父がマスターになったんだ!!」

マイケル「ドリューの!!?」

ドリュー「そうさ。何でも少し前にマスターが突然失踪したらしくてな?」

マイケル「失踪??」

ドリュー「そう失踪だ親父の話によると最後の客は2人組の男だったらしいぜ」

ドリュー「噂によると…前にBARに来ていたルチアーノって男の事でゴタゴタがあったらしくてな?」

ドリュー「その責任を取らされたとか何とかって話しさ」

マイケル「ふーん?色々あったんだな?そうだドリュー今晩親父さんの所に飲みに行こう」

ドリュー「親父の所に?けど親父は今日は休みだぜ?ウォルナットの事でいろいろあったからな…」そう言うとドリューは少し顔を曇らせる


マイケル「だからこそだ!!ドリュー親父さんからBARの鍵を借りられないのか?」

ドリュー「鍵を??わかった?後で家に帰った時に聞いてみるよ」そう言うとドリューはドリンクを1杯飲み干すと…立ち上がる。

ドリュー「そろそろ行こうか?マイケル」

マイケル「あぁ!!」そう言うと2人は店を出てNYの人集りの中に消えていく。

その頃…エリックの前妻であるステファニーは彼がNYに来ている。という情報を聞き付けてスコットと共にエリックを探していた。

スコット「デイヴ。エリックを見たという話しは本当かい?」

デイヴ「あぁ間違いない。この写真の男じゃ」

スコット「いつもすまないデイヴ」

デイヴ「なに?礼には及ばんよ。腐った男から我らの同胞を救い出す為じゃ」

ステファニー「それでデイヴ彼は何処に行ったの?」

デイヴ「向こうの方じゃ」そう言うとデイヴは飲食店等がある通りを指を差す。

ステファニー「ありがとう。デイヴ」

ステファニー「行きましょう!!スコット」

スコット「ああ!!」そう言うと2人はその場を立ち去る。数年前の事である。ステファニーの夫エリック・バレンは駆け落ちをして妻と子供を捨てて家を出ていった。あの時3歳だった子供は14歳になり市内のハイスクールに通っている。

11年前の事…アメリカ(NY)での事。パーティーから帰宅したステファニーは机に置かれた1枚のメモ用紙を手に取って呟く

ステファニー「何よこれ?」メモにはこう記されていた。

エリックのメモ

すまない。ステファニー。君にだけは本当の事を言う。俺は部下の…「マイケル・ゲイ・スピード」と付き合ってる。お前とはもう暮らせない。ごめんよ。ステファニー

ステファニー「はぁ?何よ?何なのよそれ?マイケル・ゲイ?あんな黒人に私が負けたっていうの?」

ステファニー「ふざけないでよ。子供たちはどうするのよ?ねぇ?」

ステファニー「ねぇ?ふ…く…は…あ」そう声を漏らすとステファニーは床に膝をつき涙を流し始めた。

ステファニー「ふざけないでよね?何で?何で?よりにもよって男なのよ?何でよりにもよって黒人なのよ?」

ステファニー「ふざけんなよ!!ねぇ?ねぇったら」そう言うとステファニーは大声で泣き崩れる。その声を聞いた3歳の長男のリックスが子ども部屋から出てきて…ステファニーの背中をさする。

リックス「ママぁどうちたの?」

ステファニー「ひ…う…くありがとねリックス。ありがとね?」そう言うとステファニーはリックスを強く抱きしめた。

それから少しして…ステファニーとエリックは正式に離婚したのであった。

その後エリックの「前妻」である…ステファニーこと…ステファニー・ルーシー・バレンは「ノア」に入会したのであった。それから数年の時がたちステファニーはとある場所で集会を開き声高らかに叫んでいた。

1958年某日…【NOAH】(アメリカ支部)

ステファニー「私はこの国の同性愛について強く反対する」

ステファニー「私の夫は…ある(黒人)の男と(不倫)した挙げ句…子供たちと私を捨て家を出ていった」

スコット「彼女のような悲劇を2度と生み出さない為にも…黒人はこの国から追放すべきだ」

支持者A「そ…そうだ。奴らにに俺たちの世界に来る権利など無い。」

支持者B「わかるわ。私も…夫を黒人男に盗られたわ」

スコット「少しでも彼女の意見に賛同できるものは…ここに署名してくれ。私は…(ノア)フランス支部の(代表)をしている…スコット。スコット・オブ・ライアンだ。アメリカ支部に新しく入った我らが同士…ステファニーの事を聞きはるばるフランスから…この地に来た」

スコット「そして…短期間ではあるが…私もアメリカ支部に残り…君たちに加勢する。その為にビザまでとった。荷物もある。皆で共に…憎き黒人の首領…マーティン・ルーサー・キング・ジュニアことキング牧師を倒そう。」

支持者たち「「「おお〜〜」」」

スコット「黒人に人権など無い。黒人に同性愛をする資格も権利も存在しない」

スコット「かつてこの国に来た黒人には価値があった。君たちの手足となり労働力としての価値が」

スコット「だが、今‥この国に住まう黒人に価値などない。100年前…リンカーン大統領により奴隷制が廃止された。そのせいでかつてこの国で力をもっていた偉大な君たちの祖先はたちはかつてないほどまでに衰退した」

スコット「今ここで憎き黒人の首領…マーティン・ルーサー・キング・ジュニアを打ち破り…力と権威を取り戻そう。」

支持者C「よく言った。スコット気にいったぜ。俺はあんたらを支援する」

支持者D「俺もだ」

支持者F「俺たち皆で黒人共をやっつけてやろうぜ」

支持者たち「「「おお〜〜」」」

これがスコットとステファニーの出会いであった。スコットはこの様にステファニーを利用しては各地で民衆を煽ってはデモ活動を続け…数千人だったNOAHの会員数を数万名にまで増やしていた。

彼らは全米各地の白人至上主義者や反同性愛と言った思想の人間たちを取り込み…NOAHを拡大する事に成功し…現在も活動している。

ステファニーに前夫であるエリックとよりを戻したいという気持ちは無い。ただ彼に親としての責任を取ってほしいのだ。その為に彼女は10年前から音信不通になった元夫エリックを探しているのである。

しかしナッシュの上司マッシュはこうしたスコットの発言に嫌悪感を覚えナッシュにマイケルとエリックを匿うように命令したのである。そして現在に至るという訳である。

??「ナッシュ?スコットオブライアンとステファニーがこの街に来ているようだ?」

ナッシュ「また…あいつらか…?」そう言うとナッシュはタバコに火を付ける

??「どうする?」

ナッシュ「まずは彼女とスコットを引き離す必要がある?」

ナッシュ「シルバ…部下を集めてくれ。緊急会議を開く」

シルバ「了解した」

暫くしてナッシュエンゲージ社に部下たちが集まり始める。

ナッシュ「今日集まって貰ったのは他でもないスコットとステファニーの件についてだ」

ナッシュ「シルバ…資料を配れ」

シルバ「はっ!!」

ナッシュ「それはココ最近の彼等の行動をまとめた物だ。」

ナッシュ「ステファニーとスコットは定期的に集会を開いては民衆を煽っている。」

ナッシュ「1958年のNYに続き…ペンシルバニア…ニューオーリンズ…サンフランシスコ等の全米各地を回り支援者を増やしているようだ」

ナッシュ「こうした演説をする為の資金源の多くをスコットが出していて…金の出処は明瞭でNOAHの会員たちによるものだ」

ナッシュ「スコットは現在就労ビザを取ってNY郊外の街に住んでおり…街から少しした所にNOAHの事務所を構えてるようだ」

ナッシュ「奴は数万名にも及ぶ会員から年会費と称して1人あたり100ドル徴収しており年間約…100万ドルを受け取っている。」

ナッシュ「それに加えて複数の会社にNOAHの会員の中から選りすぐりの人材を紹介し…紹介料と称してかなりの額のお金を懐に溜め込んでいるようだ」

ナッシュ「奴はこれらのお金を元手にステファニーを始め多くの会員の元に駆け付けては演説をし各地で会員数を増やしている」


ナッシュ「だが今回集まってもらったのはそんな話しをする為じゃない」

ナッシュ「これを見てくれ」

ナッシュ「奴が定期的にある男と密会している様子を撮影する事に成功した。」

ナッシュ「写真に映っている男は(ヴォルフ)と呼ばれる男で…とある企業のCEOを勤めている人物だ」

ナッシュ「ヴォルフはスコットと定期的に会っており2人の仲は親密なようだ」

ナッシュ「シルバ説明を」

シルバ「はっ!!まずこれを見て下さい」そう言うとシルバは資料を配る。

シルバ「ヴォルフという男にはいくつか不穏な噂が存在します」

シルバ「1945年2月…彼の家の家政婦が変死し」

シルバ「翌1946年4月には彼のガールフレンドが失踪…その3年後1949年5月には彼のライバルだった男が事故死しています」

シルバ「これらの事件の関連性は今の所不明ですが…彼はその後現在の会社の取締役に昇格しています」

シルバ「それから少しして…彼の周囲で不可解な事件が頻発する様になります」

シルバ「1953年2月彼の会社の財政顧問をしていた男性が亡くなったのを皮切りに…1954年…彼の部下の男性が事故死」

シルバ「その後も次々と彼の周囲で人が消え続け」

シルバ「スコットがアメリカに来た1958年に現在の会社のCEOに昇格しています。」

シルバ「これは私の推察ですがヴォルフとスコットオブライアンはこの時期に出逢ったものだと思われます」

それから数時間後…すっかり日も落ちて辺りが暗くなった頃ドリューとマイケルは…ドリューの父が経営する【velóna】の中に居た。この日ドリューの父親はウォルナットの件で色々あり店を休業していた。その事を知っていたドリューはこっそり父の寝室から鍵を奪って店に入った。

店にはドリューとマイケル以外は誰もいない。密室空間…響き渡る静寂を掻き消すように…ドリューは口を開く。

ドリュー「マイケル‥覚えてるか?」

ドリュー「俺たちが初めてKissした場所もこんな暗い場所だった」

17年前…とある学校の中…

ドリュー「マイケル…ナイス。右だ右こっちにボールをよこせ」

マイケル「OKドリュー」そう言うとマイケルは鮮やかなドリブルで相手を躱すとドリューにパスを出す

ドリュー「ナイスパス‥マイケル」ドリューはそう言うと相手をクロスオーバーで抜き去るとジャンブして華麗なダンクを決める。

数十分後…体育館の中

??「2人共これを倉庫の中に片しといてくれ」

ドリュー「OKサム」ドリューがそう答えると2人は体育倉庫の中に向かって歩き始める。

薄暗い体育倉庫で響き渡る音…

ちゅっ…じゅるっ♪♪♪♪♪

ドリュー「マイケル愛してる」ドリューはそう言うとマイケルをマットの上に押し倒して…唇を激しく奪い始める。服を脱がせるとマイケルの乳首を舐めて激しく抱き合う2人。


マイケル「はぁ…はぁ…ドリュー」マイケルはそう声を漏らすと…ドリューのパンツをズラして陰茎を口に加えて激しくしゃぶり始める。

ちゅっちゅっぱっという生々しい音が倉庫の中に響き渡りマイケルには…手にとる様にドリューの気持ちが高ぶっているのがわかった。部活終わりの汗にまみれたドリューの身体を舐め回すマイケル。今日は顧問が風邪で休んだ影響で体育館の鍵はドリューが持っていて他の部員は全員もう帰った。体育館の照明はもう消えてて傍目には人がいるかもわからない真っ暗な体育倉庫で生々しい音が響く。

それからどれぐらいの時間が過ぎただろうか?辺りはもう暗くなり日も完全に落ちた。2人は体育館を急いで抜け出すとこっそり鍵を返却して家に帰った

ドリューは懐かしげにそんな事を話すと口を開く。

ドリュー「なあ…この後‥俺らがどうなったか?覚えてるか?」

マイケル「もちろんさ覚えてるとも」


ドリュー「だったらこれも覚えてるか?」そう言うとドリューはマイケルの唇に顔を近付け始める。マイケルは静かに頷くと激しくドリューの唇を奪い始める。

その頃…何処を探しても見付からないマイケルに苛立ちを感じたエリックは酒に溺れていた。

エリック「くそっ!!?マイケルの奴何処に行ったんだぁ」そう言うとエリックは酒を一気飲みする。

??「お兄さん荒れてるね?」男はエリックにそう声をかける。

エリック「るっせえなぁ…?何なんだよ?お前?」

??「おっと…これは申し遅れた。私はジェームズ…ジェームズダイソンと言うものだ」

ジェームズ「君に折り入って話しがある」そう言うとジェームズはエリックに耳打ちをすると1枚のメモ用紙を渡してその場を立ち去る。

それから数時間後…エリックはトイレの中にいた。時刻は夜中の2時を回りすっかり酒も回った。ポケットからハンカチを取り出す際に昼間拾ったメモ用紙をトイレの前に落とす。

戻ったエリックは再び酒を飲み始める。

エリック「ケビン次だ。もう一杯」

ケビン「もう辞めとけエリック」

エリック「いーや辞めないね?」

ケビン「はぁ?これで最後だぞ」そう言うとケビンは再びグラスに酒を注ぎエリックの前に置いた。

ちょうどその頃…トイレで不思議なメモ用紙を拾った女は何なのこれ?と呟く。女がそう言った直後にトイレの中に声が響き渡る。

??「それを何処で拾った?」

女B「へっ?」

??「まぁ良い」そう言うと男はポケットからナイフを取り出して女を突き刺す。

女B「うっぐはぁ…」

??「さぁ…ショーの始まりだ」男はニンマリ笑うと息絶える女性を見ながら笑う。

そんな事があるとも知らないエリックは…呑気に酒を飲み続け倶楽部を出たのは夜中の3時頃だった。クラブは土曜日ということもあり人が多かった。帰り道街を練り歩いたエリックはvelónaというBARが開いていることに気付く。

エリック「次はあそこに入るか?」エリックがそう言ってドアを開けた瞬間…上半身裸で熱い抱擁を交わすマイケルと見知らぬ黒人男性の姿が目に映った。

それを見たエリックは一瞬頭がショートしたが…2人の間に割って入ると…ドリューを突き飛ばし…声を荒げる。

エリック「誰なんだ!!!?お前は?」

ドリュー「ってえな?はぁ?ふざけんなよてめぇ?」そう言うとドリューは立ち上がりエリックの胸元を掴む。

ドリュー「てめぇが誰なんだよ?あぁ?」

ドリュー「ぶち殺すぞ!!ゲス野郎」

エリック「それはこっちの台詞だ!!?」一触即発の雰囲気の2人を見たマイケルが仲裁に入る。

マイケル「待て待て待て2人とも」

エリック「何を待つって言うんだ!!?だいたいマイケル?何でお前まで裸なんだ?」

マイケル「エリック…これは違うんだ」

エリック「違う?何が違うって言うんだ?」

ドリュー「マイケル?このクソ野郎はお前の知り合いなのか?」

マイケル「いや…それは」

マイケル「待て!!とにかく2人とも落ち着くんだ!!」

第2章「ホームズとEASTCHILDREN」

その頃…ヨーロッパのホームズと呼び声の高いアッシュゴールドジュニアは…部下と共に1人の男をマークしていた。男の名は…ウォルフ・ベル・アレン。ウォルナットの元上司で…NOAHの工場長を務める男である。

アッシュの調べによるとウォルフの工場ではココ10年間で黒人従業員ばかりが悲運の死に巻き込まれたり謎の失踪をしている。工場にいる殆どが白人で構成されており…黒人は1割に満たないと言う。

明らかに不自然な数値に違和感を感じたアッシュは工場長であるウォルフ・ベル・アレンを尾行していたのである。

アッシュ「リル…ターゲットは右に曲がった」アッシュはすれ違いざまに少年にそう言うとウォルフが行くであろう方角を推察する。

リル「OKアッシュ俺がつくよ」リルはそう答えるとウォルフの後を付け始める。

??「ねぇねぇアッシュ昼間あのおじさんとすれ違った時臭かったよ」

アッシュ「ベルも気付いてるようだね?彼からしてるのは死臭だ」そう言うとアッシュは…タバコを口に加えて火をつける。

?「にしたってあのタコこんな真夜中に何処向かってるんすかね?」

アッシュ「方角からして彼が行きそうなルートは3つだ。」

アッシュ「1つは彼の会社があるNOAHの敷地…もう一つは彼がよく行くと言う噂のBAR」

アッシュ「そして最後は…彼の愛人が住んでるアパートだ」

ベル「何でそう思うの?」

アッシュ「理由は単純さ。こんな真夜中に行ける場所なんて限られてる。もし彼が単に遊びたいだけなら…レイが待ち伏せしてる…BARの前に入り」

アッシュ「そうでないのなら…メロが待ち伏せしてる工場に入って行くだろう?」

アッシュ「そのどちらでもないのなら彼はリサが待ち伏せするアパートの1室で迷わず愛人と密会するだろうね?」

ベル「なるほどね?夜中の3時に人目を忍んで行く所と言えば確かにそれしかないわね?」

?「ふーん?つまり人目を忍んで愛人の家に向かってるか?会社からの急な呼び出しで工場に向かってるか?行きつけの店に向かってるか?って事だね?」

アッシュ「あぁその通りだユーリ。」

アッシュ「その全ての予想が外れた場合は彼はこれから僕たちが行く場所に必ず訪れるだろう?」

アッシュたちがそうして話している頃(LiSA)が張り込みをするウォルフの愛人(ミシェル)のアパート前では…。

リサ「へっくしょんっ!!!」

リサ「んーもぉお?…誰か噂してんのかな?」そう言うとLiSAは少し遠めの駐車場から怪しい人影がいないかチェックする。

??「もしかしたらアッシュかもね?」

リサ「ん?ミハエラさん?どうしたんですか?」

ミハエラ「疲れてると思ってね?」そう言うとミハエラはLiSAにパンとジュースを手渡す。

リサ「ありがとうございます」

ミハエラ「それじゃ僕はあっちで見張ってるから何かあったら合図するんだよ」

リサ「了解です」

LiSAとミハエラが監視するウォルフの愛人ミシェルは彼の部下マシューの娘でウォルフとは(30歳)年が離れている。出会いのきっかけはNYのBARだった。当時…ウォルフ46才…ミシェル16歳の時である。日々の仕事で疲れ…家に帰れば邪魔者扱いされる。そんな生活に嫌気が指したウォルフはとあるBARに立ち寄った。店に入ると自分の娘ほどの子供が優しく出迎えてくれてウォルフに微笑みかけた。出会ってから半年が経った頃…ウォルフは町中で制服姿で歩くミシェルを見つけた。人違いかとも思ったが…ウォルフは彼女の後を付けていきひとけの無い路地で突然彼女の手をひくと壁際に抑えつけて唇を奪う。ミシェルは突然の事にビックリし抵抗したがウォルフは父親をクビにされたく無かったら大人しく従えと言い…無理やり行為に及ぶ。ミシェルは父にこの事を言おうかとも思ったが言えば家庭が崩壊し…父と母の笑顔が見れなくなる事を恐れ言わなかった。それからウォルフはことある毎にミシェルを呼び付けては身体を求める様になり気付けば数年が経過し現在に至るという訳である。

リサ「異常なしっと」そう呟いてLiSAは飴を口に加えて舐め始める。

その頃…ミハエラはリサとは別方向に停車してある車の中からアパートを監視していた。あたりは暗く周囲に怪しい人影はいない。

ミハエラ「さてさてさぁーて…昼間ロイドが集めてくれた資料をチェックするかな?」

ロイドとは(EASTCHILDREN)の1人で…このミシェルが暮らすアパートの住人である。ロイドによるとウォルフと思しき男が尋ねてくるのは夜中が多く。前に1度下の階の騒音が煩くて眠れなかった事があるという。

また…極たまに…ミシェルのアパートから怪しげなバッグを持って出て行くらしい。そのバッグが始めから持ってた物か?ミシェルの部屋から持って出て来た物かはわからないが…やけに鮮明に記憶に残ってるとロイドは言い…あれは何かあるといつも呟いている。

ミハエラ「なるほどねぇ?」そう言うとミハエラは1枚1枚ロイドが作成した資料を確認していく。

資料によると…このアパートの203号室の男性が…ロイドが怪しげなバッグを目にするちょうど1週間前から姿を消しており…行方がわからなくなっている。と言う。

また…ミシェルは稀にウォルフ以外の男を連れ込んでいる事もあり…稀に下の階から喘ぎ声が聞こえ…以前廊下ですれ違った時は若い金髪の白人男性だったとロイドは言い…その男の住所はこのアパートから東に5km程進んだ場所にあるらしいとのこと。

一通り資料を読み終えたミカエラなるほどと思い一言呟く。

ミカエラ「よく調べてるねぇ?」

ミカエラ「となると…このアパートにはもっとでかい謎が残ってそうだ」そう言うとミカエラはフゥー…と息を吐いて空を眺める。ちなみに以下の内容がロイドメモに記入されていた内容である。

(ロイドメモ)
①怪しげなバッグ
②203号室の男性
③ウォルフ以外の金髪の男
④ミシェルの違和感
⑤ベランダからした異臭
⑥アパートの階段に残された違和感
⑦騒音の謎

ミカエラ「心の声(見れば見る程怪しい点しかないね?)」ミカエラは心の中でそう呟くと…タバコを加えて火を付ける。

時を同じくして…メロが監視する…工場前では…

メロ「オルガさん…んなわかりやすいとこにいたらすぐバレますよ!!」

オルガ「あぁ?ばーかバレて良いんだよ。わかってねぇなお子ちゃまは?」

メロ「いやバレちゃ駄目でしょう?てゆーか‥僕はガキじゃないです!!」

オルガ「はははっ(笑)言ってろ言ってろ!!」

メロ「もう?どうなっても知りませんよ」

オルガ「良いからてめぇはそこに隠れてな」そう言うとオルガは…工場の入り口の方へと向かって歩き始める。

工場の入口には守衛があり…その中に警備室のような物があった。

警備員「すいません?どちら様でしょうか?」

オルガ「新人のオルガ・ラッセルだ。遅刻した」そう言うとオルガはメロが裏ルートから入手した社員証を見せる。

警備員「わかりました。ここに時刻と名前を書いて下さい」そう言われオルガは紙に来た時間と名前を書き工場の中に入った。

工場の中は…A~Eまでの5ブロックに分けられており…敷地内は小さな球場3つ分程の広さだった。まず入り口から入ってすぐ正面に…事務室等のスペースがあり…その奥に工場内へと繫がる扉がある。

Aブロックは主に一般ゴミを扱うエリアで各家庭から集められた大量のゴミを処分する所である。

Bブロックは産業廃棄物を処理するエリアでココでは事業活動に伴って生じる廃棄物のうち、廃棄物処理法で規定された20種類の産業廃棄物の内動物性の物を除いた物を処理している。

代表的なものでは、石炭がらや焼却炉の残灰などの「燃えがら」、鉱物性油や動植物性油などの「廃油」、鉄鋼または非鉄金属の破片や研磨くずなどの「金属くず」などを処理している。

また産業廃棄物の中でも、爆発性や毒性があり人々の生活に危険を及ぼすものについては「特別管理産業廃棄物」と呼ばれ、その扱いは特に注意しなければなりません。

Cブロックではそれらのゴミの中からリサイクルできる物を仕分けて分類してる。

例えばペットボトルなどは…汚れた物を省いて機械の中でプレスされて数十本から数百本のペットボトルがひとまとめにされて四角形に成形される。

こうして再利用できると認められた物は…Dブロックに移動されて…細かく粉砕された上で洗浄し再び使える様に再度形成し直す。

ペットボトルは主にシャツやシート‥繊維等に生まれ変わり…シートからトレイや卵パックなども作られている。

Eブロックは産業廃棄物の中でも動物性のゴミを焼却するエリアで…Bブロックで処理しきれなかった物が回される。産業廃棄物の内…動物系固形不要物‥動植物系残さや動物のふん尿などがEブロックに集められ…処理される事が多い。またNOAH第3工場においては…ワニなどの動物の死体の他‥人間の死体も一緒に処分する為…その時に異臭が発生する事が稀にあり特に臭いの酷いエリアである。

しかしそうした物が処理される件数は年間を通して見るとそこまで多くは無い為Eブロック周辺に食堂と売店が存在し…普段は休憩所代わりに使用されている。

またワニなどの動物の死体の件に関しては違法にペットとして飼っていたワニを無責任に捨てた飼い主の怠慢が招いた問題で…NYでは年間100匹以上のワニが捨てられていると言う。ワニは短期間ならば下水道で生き延びることができるが、低温と人糞に含まれるバクテリアのため、長期の生存は不可能である。その為稀にワニの死骸が…放置されている場合がありそれらの物をNOAHで処分している。

だがあくまでワニの件に関しては噂にしか過ぎず真実はワニと称した人間の遺体である。

オルガは…工場内に潜入すると…最も怪しいEブロック周辺を探索した。

オルガ「心の声(ここにちげえねぇ?)」そう言うとオルガは息を殺して身を潜めると工場内を歩き始める。

Eブロック周辺には常時…数十名の従業員がいてその殆どが白人である。基本的に白人2人黒人1人という感じの班分けになっており…白人たちは重労働を黒人従業員1人に任せて自分たちはサボって見てるだけと言った感じである。白人たちがそうする理由は2つあり…本来ここの作業は1人で充分な持ち場であり3人も必要ないという事実と単純に黒人を虐める為である。

普段から1人作業の現場に3人の人間が在中している理由は2つあり…1つは稀に組織のヒットマンが暗殺した遺体が持ち込まれる為である。その為いついかなる時に遺体が持ち込まれても対処できるように予め多くの人員がそこにいる。そしてもう1つは臭いである。普段からその職場にいる人間が発する独特な臭いは死臭を紛らわせるのに効果的でバレづらい為である。

オルガは隠れられるスペースを見付けて物陰からそっと作業員たちがいる方向に目を向ける。

??「あっはははは(笑)見たかよグレッグの奴?」

??「何でオレ一人だけって感じの顔だったぜ」

?「よせよせアレン。奴にはわからねぇーよ」

?「それより…この前のゴミ見たかよ?」

アレン「あぁ例の奴だろ?」

?「あれは笑ったよな?」

アレン「おっと…そろそろグレッグの奴が戻ってくるみたいだな?」そう言うとアレンたちはタバコを吸うのを辞めて作業をしているフリをし始める。

グレッグ「班長作業終わりました」

アレン「ご苦労。グレッグ。オリバーを手伝ってやれ」

グレッグ「了解しました」そう言うとグレッグはオリバーの作業を手伝い始める。

グレッグ「オリバー手伝うよ」

オリバー「Thank youグレッグ」数分後…班長のアレンがオリバーに声をかける。

アレン「オリバーちょっと手伝ってくれないか?」

オリバー「どうしたんです?班長?」

アレン「なぁーーーに来ればわかるさ」そう言うとアレンはオリバーと共に何処かへ向かい歩いて行く。

その頃…工場前で待機するメロは怪しい人影がいないかどーかをチェックしていた。

??「メロ買って来たよ」そう言うとティファはメロにパンとコーラと手渡す。

メロ「Thank youティファ。てゆーかお前よく抜け出せたな?」

ティファ「うちの親1時過ぎたら爆睡するから…これぐらい余裕だよ」

メロ「ふーん?なるほどねぇ?」そう言うとメロはコーラを飲み始める。

ティファ「所でターゲットは来たの?」

メロ「いんやまださ…かれこれ2時間見張ってるがオルガとティファ以外誰も来ちゃいねぇーよ」

ティファ「だったらこっちはハズレなのね?」

メロ「まぁ…今の所はな?」

メロ「それより…ティファ一つ頼まれてくれないか?」

ティファ「ん…?」

時を同じくして…アッシュたちは…とある1点を目指して歩いていた。

ベル「ねぇえ!!?アッシュどこ向かってるのさ?いい加減教えてよ」

アッシュ「答えを自分で見付けてこそ探偵だよベル」

ベル「むぅうぅ~~~(汗)もぉおいや!!?」

アッシュ「ベル?どうしたんだい?」

ベル「べっつにぃ~~~!!」

アッシュ「あっはは(笑)じゃあ1つヒントをあげようベル」

アッシュ「答えは見えてるものとは限らない」

アッシュ「真実はいつも…すぐ近くにあってベルの横に転がってる」

アッシュ「あとはベル自身が真実を拾うだけさ」アッシュがそう呟いた直後に…前から少年がこっちに目掛けて歩いてくるとすれ違いざまにアッシュに何か手渡す。

??「アッシュ…リルからの伝言だ!!?」

アッシュ「お疲れ…今日はもう帰って休むと良い」

ベル「ねぇ!!?メモには何て書いてあったの?」

アッシュ「ん?気になるかい?」

ベル「当たり前でしょ!!?」

ユーリ「まぁ…リルの事だから…また意味不な事書いてあんだろ!?」

アッシュ「あっはは(笑)そうでもないよ」

ベル「もぉお!!?いいから見せなさいよ!?」ベルはそう言うとアッシュからメモを奪い取り…広げて読み始める。

ベル「何よ…?これぜんっぜん意味わかんないわ!?」

メモにはこう記されていた。

鳥たちが一斉に羽ばたき…夜の闇に翔ける。顧客はそれを見て一言呟き…満足げな表情を浮かべる。

「S⇒♠」アッシュへ…リルより

アッシュ「あっはは(笑)ベルにわからないのも無理ないね?」

ベル「たくっ!!?もっとわかり易いメモ渡しなさいよ」

ユーリ「まっリルからの伝言なんて気にしたってしょうがねぇーよ!!?」

ユーリ「それより…アッシュ…これ見てみろよ」

アッシュ「ん?」

ユーリ「あのタコ野郎まんまと罠に引っかかってやがるぜ!?」

アッシュ「そのようだね(笑)?」

アッシュ「となると…彼が向ってる先は?」

ユーリ「あぁ!!?間違いねぇーぜ!?」

アッシュたちが確信し始めた頃…ウォルフは…とある路地裏で誰かと話していた。

ウォルフ「間違いないのか?」

??「えぇ工場長!?間違いありません」

ウォルフ「あの!!小僧…よくもわしの女を…」

ウォルフ「殺してやる…」

??「工場長ご安心下さい。その件に関してなら既に手は打ってあります」

ウォルフ「自身ありげだな?ミック?」

ミック「全てこのミック・ウェル・トレンスにお任せ下さい!!必ずご期待に応えてみせます」

??「何だか?怪しげな雰囲気ですね?リル?」

リル「だね?」

リル「アッシュに良いお土産ができそうだよ」

?「しっ静かにしろ!?気付かれんぞ?」

リル「大丈夫だよ!!彼らの位置からは僕等は見えてない」

リル「そんな事より…アッシュに僕の伝えたい事伝わったかな?」

?「まぁ…アッシュならわかんだろ!?」

??「ねぇねぇ!!?こっちはこっちで面白そうだよ!」

?「お前何見てんだよ?」

??「ん?あそこにいる人たち…」少女がそう言った先には数名の男たちが居て大声で怒鳴り合っていた。

ドリュー「ゲス野郎…てめえマイケルの何なんだよ!!?」

エリック「恋人さ!?」

ドリュー「てめぇみたいな奴が?嘘だね?」

エリック「嘘じゃねぇーよ!?てめぇこそ何なんだよ!?」

マイケル「だから…2人とも落ち着けって!?」

ドリュー・エリック「「落ち着いてられっかよ(ねぇーよ)」」

エリック「マイケル…こいつとさっき何やってたんだよ!?」

マイケル「いや…だからあれは…?」

エリック「今朝から隣に居ないからおかしいと思ったらこんなピーマン野郎と会ってたのか!?」

ドリュー「誰がピーマンなんだよ?ゲス野郎が!!?」

エリック「お前だよ!?お前!!?」

ドリュー「ふざけんなよ!?ゲス野郎が?」

マイケル「はぁ…もうどうしたら良いんだ?」

?「何処がだよ?」

??「ちょっと行って来ようかな?」

?「おいっ辞めとけって?」

??「ちょっとだけだよ!!?」

数分後…

エリック「何なんだ?お前!!?」

ドリュー「そりゃこっちの台詞だよ!?」

マイケル「だから…2人とも落ち着けって!!?」

??「ふぉっふぉっふぉ(笑)お兄さんがた?何を怒鳴り合っとるんじゃ?」

マイケル「悪い!!爺さん今はあんたの相手をしてる場合じゃないんだ!!?」

??「みりゃわかるよ」

??「これ!!辞めんか!?大の大人がみっともない」

ドリュー「じじいは黙ってろよ!?」

エリック「初めて意見が合ったな?ビーマン野郎?」

全米黒人団体(JB)

(JB関係者各位)

マイケル・ゲイ・スピード

「JB」に所属する男性でキング牧師に憧れ…黒人全米協会に入会した。マイケルは…典型的なアフリカ系アメリカ人であったが黒人というだけでこれまで度重なる侮辱と差別を白人たちから受けてきた。黒人というだけで「ゲイバー」への入店を拒否されたり…憧れの上司からは黒人である為忌み嫌われる毎日。そんな時…15歳年上の先輩医師エリックと出会う。エリックはとても優しく紳士的だった。ある時エリックから突然Kissをされ…衝動に身を任せるまま激しく唇を重ねた。それから2人は…様々な場所で密会を重ねるようになる。ある時エリックと街に出掛けた時に不意に目に止まったゲイバーをマイケルはみつめてしまう。それを見たエリックがマイケルを誘いゲイバーに入ろうとするが‥入店拒否されてしまう。エリックは怒り狂い怒鳴ったが‥マイケルがそれを優しく包み込みなだめた。その後エリックの部屋に招かれたマイケルはエリックと身体を重ねる。決意を決めたエリックはマイケルと駆け落ちする事となった。その後2人は一度は「婚姻」をしようとしたものの‥法律上男性同士の婚姻はできないと断られてしまう。だがある時キング牧師の事が新聞の見出しに書かれており…そこには偉大なる黒人牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)不当逮捕で傷付いた若者の心を救う。と書かれていた。それを見たエリックとマイケルは…自分たちが置かれている現状を打開する為に立ち上がったのである。

ドリューブラウン

アフリカ系アメリカ人でマイケルの元恋人。マイケルがゲイに目覚めたきっかけを作った男でありキング牧師の支援者の1人でもある。マイケルとNYのBARで鉢合わせした時に昔の事で盛り上がり朝まで酒を飲み明かした。宿泊するHOTELにマイケルが帰らない事を不審に感じたエリックはNY中を探し回る。エリックがやっとの思いでマイケルを見付けた時ドリューと激しい抱擁を交わしていた。エリックは嫉妬して2人に詰め寄りマイケルを巡って口論になったがその場はマイケルが丸く収めた。以降エリックは2人の関係を疑う様になる。

(JB)協力者各位
エリック・ウィリアム・バレン

ステファニーの前夫で現在マイケル・ゲイ・スピードと同棲してる婚約者の男性。典型的なヨーロッパ系アメリカ人の白人。38歳の男性医師でマイケルより15歳年上。エリックは若い頃から「ゲイ」であったがずっとそれを周囲に隠していた。親の勧めで35歳の頃にステファニーと婚姻したが…当初からエリックの気持ちはそこにはなかった。ステファニーに求められ渋々SEXをし…3人の子供まで作ったが…それでも心の中にあるモヤは晴れなかった。優しい夫を演じ…職場では良い医者を演じる。そんな時…15歳下の新人医師(マイケル)と出会う。ある時エリックはマイケルを長男の誕生パーティーに誘った。マイケルとエリックは気が合い…周囲の目も忘れて酒を飲み明かした。そんなエリックを当初のステファニーは「ゲイ」であるとは考えていなかった為気にも止めなかった。その後…トイレの中でバッタリ会ったマイケルの手を引きトイレの個室で強引にkissをした。受け入れてくれるとは考えてなかったエリックだが…マイケルはエリックの唇を受け止め2人は口を絡めて激しくKissをした。その後2人は様々な場所で密会を重ね今までの隙間を埋めるように何度も身体を重ねた。それから数日後エリックはマイケルを部屋に招きいれこの日も身体を重ねる。マイケルが衣服を着る姿を見て離れたくないと決意を決めたエリックはマイケルと駆け落ちする事となった。その後2人は一度は「婚姻」をしようとしたものの‥法律上男性同士の婚姻はできないと断られてしまう。だがある時キング牧師の事が新聞の見出しに書かれており…そこには偉大なる黒人牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)不当逮捕で傷付いた若者の心を救う。と書かれていた。それを見たエリックとマイケルは…自分たちが置かれている現状を打開する為に立ち上がったのである。

ナッシュ・ウィル・ウォルター

キング牧師の支持者の一人…(マッシュ)の部下でマイケルとエリックの支援者の男。ニューオリンズ出身のナッシュは典型的な白人家庭の元で育った。幼少期より酒に溺れると母に当たり散らしては黒人の文句を言い続ける父親を見て育った彼は…14歳の頃…単身ヒッチハイクの旅に出掛けてNYまで来た。行く宛もない彼は叔父であるマッシュの家に転がり込むと全てを打ち明けた。彼は親身になってナッシュの声に耳を傾けて…話しを聞き彼の心の傷を癒した。その後もナッシュとマッシュの交流が続き現在に至る。成人した彼は叔父であるマッシュの会社で働き始めマッシュの右腕として各地を回っては孤児やホームレス等数多くの人間を救ってきた。そうした影響もあってか…ナッシュを信頼する人間は多く…(ナッシュエンゲージ)という私立探偵事務所が設立され現在はそこの社長を勤めている。

モナリオ・エヴァ・プラント

キング牧師の支援者の一人で警察官。彼女が得意とするのは…潜入捜査で怪しい工場や組織に身分を隠して潜り込み…ターゲットの内情を探る事に長けており主に…麻薬や密売などを摘発する現代世界の麻取のような存在である。現在はNOAHの工場に潜り込む女性社員として事務の仕事をしながら組織の内情を探り…証拠を掴む為に活動している。

NOAH×NOAH(2つのNOAH)

白人至上主義団体【NOAH】

組織に所属する人間の多くが白人以外の人種を基本的に下にみている者たちで構成されていて特に黒人を酷く嫌う人間たちの集まりである。デモがおきたり集会が開かれる理由は様々で…黒人による「事件」が明るみになった時や…アッシュベル財団や全米黒人団体(JB)に抗議をする意味で彼らの妨害をしたりしている。彼等は白人至上主義者の大統領や政府役人と強いパイプを持っており…その権限を使い財団と戦うが‥その事が原因でデモが更に広がる。尚この小説においてのノアは…反ユダヤ反イスラエルや…ネオナチと言った思想の人間はノアには所属していない。白人至上主義…反共…反同性愛の3つの思想に共感または賛同する人々の団体。


(NOAH)関係者各位

ミハエル・レイ・ウォルター(ZERO)

イタリア宝石商のオーナー。NOAHに資金提供をする謎の人物で…(ミハエル・レイ・ウォルター)と言い通称【ZERO】と呼ばれている。スコットの父の会社に資金提供した人物で又の名を(N)と言いNOAHを設立した人物その人である。

【ZEROの正体】⇨(???)


※(MAKA特殊工作科)の方に彼に関する詳しい内容は載っているがネタバレを含む為見ない事をおすすめする。


スコット・オブ・ライアン

ノアに所属する白人至上主義の男性。基本的に白人以外は見下しているが…中でも黒人を激しく軽視し…白人が犯した罪は徹底的に擁護するが…黒人が犯した罪に関しては激しく批判し…攻撃する。また財界の大物やマフィアとも繋がりのある人物。

ステファニー・ルーシー・バレン

ノアに所属する反同性愛主義の女性で…同性愛について強く批判し抗議している。きっかけは彼の前夫である…エリックが会社の部下の黒人男性と不倫し挙げ句の果に自身と子供を捨て家を出ていった事である。それ以来ステファニーは同性愛をするものはこの国には必要ないと抗議し同性愛者で有名な男性と度々口論になっている。ステファニーにとって同性愛者は全て自身の敵でありライバルである。その為…ついつい…言葉がキツくなるがその事が度々同性愛者の間で問題となっている。

ジャニファー・シェス・リード

ノアに所属する白人女性。幼少の頃は黒人…白人共に分け隔てなく接する女のコだったが…ある時黒人に父を殺されてしまう。…その事がきっかけで黒人を軽視する様になり現在に至る。ジェニファーの中にある「黒人」への怒りの炎は静まる事なくいつまでもその憎しみが消えずにいる。黒人以外の人間には優しく笑顔も気立ても愛想も良いが…黒人に対してだけは嫌悪の感情を剥き出しにし同じ空気を吸うのも嫌であると豪語する。その為…人種差別を無くそうとする全米黒人団体の活動を疎ましく感じており度々デモ隊の陣頭指揮に立ち彼らの妨害をしている。

マーダーインクの後継会社【NOAH】

マーダーインクの後継会社として設立され…「暗殺」を生業とする会社である。メンバーの大多数を白人で占められているが一部黒人もいる。表向きはゴミ処理場の運営をする会社という事になっており…全米全土から人員を募集している。だが…組織の組員以外が採用される事はなく…200人程がそこに務めている。暗殺に特化したメンバーと遺体処理を担当する者とに分けられており…特殊なゴミを扱う工場は全て組織の組員で埋め尽くされている。一般ゴミもしっかり処分する一方でそのゴミの中には暗殺されたターゲットの遺体も混ざっている。ターゲットの遺体が入った袋は1000℃を超える溶岩に放り込まれ骨ごと溶かされて処分される。リサイクルできるゴミに関しては組織の子会社と連携をとり再使用できるようにする。一般公募の人間の多くは組織の子会社であるリサイクルを担う会社に回されそこに派遣される手はずとなっている。また万一遺体を放置し過ぎて死臭がしてしまった場合も特殊清掃を担う部門の人間により消臭されるようになっている。

第2の【NOAH】関係者各位

ウォルフ・ベル・アレン

NOAHに務める白人従業員で遺体処理を担当している。ゴミ処理場の工場長を勤めており…ターゲットの遺体を始末するのが彼の役目である。工場の中にアパートがあり…遺体処理を担当する者はそこに住まわせている。また工場内に売店もあるので食いっぱぐれる事はない。ゴミ処理場の工場長であると周囲に知れ渡っている為多少匂いがしても怪しまれない。年間で処理するほとんどは一般ゴミであり…自分が手をくだす必要もないので暗殺を特化してるメンバーに比べ賃金は劣るもののそれでも普通のゴミ処理工場に比べれば破格の賃金で雇われている。


ウォルナット・ブラウン

マイケルの友人でドリューの弟。少し前まで(NOAH)というゴミ処理場で勤務していた男。工場では稀によく分からないバッグが投棄される事があり工場長の指示でそれらの物を処分していた。だが…少し前に…処理をしようとしたバッグを誤って落としてしまい…中の物の一部を見てしまう。それを見たウォルナットは焦って上司に報告しようとしたが…少し前に勤務していたアンディーという男が…バッグの中にヤバいものが入っていた。という謎の言葉を残して失踪したのを思い出し…言わなかった。それから数日後…ウォルナットは上司ともめ事になり会社を退職したのである。その後彼は病院で銃殺されてこの世を去る事になるが…兄のドリューは弟の死の真相を追い深みにハマっていく。

Ash bell財団

アッシュベル財団【Ash bell財団】

あらゆる人種と女性の為の人権団体組織。白人…アジア人…黒人…そして全ての女性には人権があり…彼らの人権を踏みにじるような事はしてはいけない。と叫ぶ民間団体。デモがおきたり集会が開かれる理由は様々で…大統領の女性を軽視した発言から黒人や白人を差別する団体に抗議をする。など幅広いものがある。

(Ash bell財団)関係者各位

マッシュ・マクドル・アレン【Ash bell財団】に資金提供をする人権活動家。ナッシュの叔父で…とある企業の社長でもある。またAsh bell財団を設立した人物でもあり又の名を(F)と言う。

【マッシュの正体】⇨(???)

※(MAKA特殊工作科)の方に彼に関する詳しい内容は載っているがネタバレを含む為見ない事をおすすめする。


ラッシュ・ミハイロヴィッチ・エンゲージ

Ash bell財団に所属する人権活動家。裕福なユダヤ系アメリカ人の家系に育った彼は…幼少期から父の英才教育により…何不自由なく暮らして来た。父ラルフの教育のお陰で5ヵ国語を堪能に話せ…身体能力もずば抜けて高い。そんな彼の行動理念は唯一つ全ての人種は平等である。というもので彼は自らの理念に基づいて行動し動いている。

アッシュ・ゴールド・ジュニア(白人)

「ユダヤ系イギリス人」

(私立探偵)
裕福なユダヤ系イギリス人家庭に生まれ…大学卒業までをイギリスで過ごした。在学中から抜きん出た推理力で数多の難事件を解決し卒業後に探偵事務所を設立した。普段は街で私立探偵として活躍し…ヨーロッパにおける様々な事件解決に貢献している。また犯罪被害者支援団体「アッシュ」を設立し彼らを支援している。アッシュはそこの代表理事であり名誉会長でもある。ヨーロッパのホームズとしばしば新聞にも取り上げられ…TVやメディアに多数出演しヨーロッパにおける彼の人気は絶大である。

犯罪被害者支援団体「アッシュ」

様々な事件の被害者家族や遺族…親戚またはアッシュの思想に共感する人々が集まる団体。彼らは「犯罪にカラーは関係ない」をスローガンにして立ち上がり様々な人物や団体に抗議している。ノアのスコット・オブ・ライアンのように肌の色で全てを判断する人間や検事…政府関係者に至るまで様々な人物を対象としてデモ活動を行っている。

ブラック・ゲイル・ペイン(ハーフ)

ユダヤ系アメリカ人

数年前に起きた…妻子刺殺事件の被害者家族の一人。犯人グループは白人と黒人の男2名で…白人の男が車の運転をし…黒人の男が殺人の実行犯である。ブラックは「犯罪にカラーは関係ない」をスローガンにしており…ノアに所属するスコット・オブ・ライアンが犯人グループの一人である白人の運転手のみを強く庇い…黒人の殺人犯だけを非難していた事に不信感を覚え彼に抗議をした。だが…スコットはそれでも白人男性はただ車の運転をしていただけを武器にしてどこまでも擁護する。スコットのその行動に不満を持ったブラックは彼と対決していく事になる。

EASTCHILDREN

【EASTCHILDREN】

ヨーロッパのホームズ‥アッシュ・ゴールド・ジュニアと共に事件を解決に導く子供たち。彼等はアッシュが世界中に張り巡らせている自身の目であり情報網の1つ。全世界あらゆる都市にアッシュを支持する子供たちがいて…平均年齢は9歳~18歳の間で構成されている。NYにおいては「リル」「ベル」の双子の兄妹に加え…レイ…リサ…ネロ…メロ‥マックス等がいる。彼らは普段からNYの街に溶け込んで暮らしており…子供たちならではの視点から事件解決に貢献している。

(主要メンバー)
レイ(18才)ロイド(11才)ネロ(12才)
リサ(18才)マックス(13才)メロ(18才)
リル(18才)ベル(18才)レオン(16才)
ロイ(9才)トム(14才)ティファ(15才)
ユーリ(18才)ニア(16才)ラルフ(13才)

ファントムオブリージェ

【PhantomObliger】

ヨーロッパのホームズ。アッシュゴールドジュニアの5人の部下でEASTCHILDRENを守護する者たち。彼らはファントムオブリージェと言われ…全員が全員…誰にも負けない個性を持っており…1人1人異なる。例えば…ジャックスは変装の名人で…オルガは戦闘のプロフェッショナルでロゼッタはその美貌を活かしターゲットに近付いて情報を盗み出し…ミハエラは犯人の心理を読む事に長けている。その5人をまとめるリーダーのブリッツは高い統率力と状況判断力に秀でている。彼らはEASTCHILDRENと組む事でその能力を最大限に活かし事件解決に1役買っている。

MATERIALBIND

※実話を題材にしたハーフフィクション小説。史実(真実)に創作を織り交ぜた作品です

MATERIALBIND

ゲイ。人種差別。アメリカ。NOAH。EASTCHILDREN。ファントムオブリージェ。ヨーロッパのホームズ。Ash bell財団。全米黒人団体

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • サスペンス
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-13

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work
  1. 第1章‥激しい一夜(駆け落ちの夜)
  2. 第2章「ホームズとEASTCHILDREN」
  3. 全米黒人団体(JB)
  4. NOAH×NOAH(2つのNOAH)
  5. Ash bell財団
  6. EASTCHILDREN
  7. ファントムオブリージェ