虚像を崇めてろ

棘を踏みながら歩いてきた道程
その痛みはその者しか分からない
突き刺さる視線
心無い暴言
守ってくれるべき手がない絶望
その傷みその者しか分からない
暗闇にある心に
懸命に命の灯を燈しながら
明日へと繋げるその必死さを
誰が笑えるだろう
誰が貶せるだろう
肩を抱き一緒に歩みだそうとする
それが本当のあるべき姿じゃないのか
盲信的な瞳は濁ってもはや
真実は映せないよ
ずっと虚像を崇めていれば良い
気付いた時には遅すぎる

虚像を崇めてろ

虚像を崇めてろ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-11

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