零れ落ちる

月から誰かが落とした雫
掌で受け止めたの
真珠のようにたおやかな輝きで
まるで僕の目の前に女神が舞い降りたみたい
ころんとした雫に
そっと口づけしたら
ふわりと舞い上がり
僕を月まで連れて行ってくれたんだ
柔らかいヴェールに包まれたように
もう不安はないよと
そう言われた様な安心感
やっと目を閉じれる
安らかな時間の中を漂える

零れ落ちる

零れ落ちる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-09

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