フライハイ

君が僕の元を離れて
どこかへ飛んでいったその夜に
僕は初めてひとりきりで
夢を見ることになる

新しい形と新しい匂いのする
だけど一度は知っている
そんな感じの冷めた夢を
ひとりきりで見るわけだ


昨日の続きがそのまま
新しい今日へと突入していく
すべてが何食わぬ顔で
昨日とは違う振りをする

太陽は太陽のままで
風は風のままで
思い出は思い出のままで

だけど昨日までとは違う

今日がそう言うのだ

フライハイ

フライハイ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-07

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