木曜日

眠れる夜と眠れない夜が一定の周期でやってくる

これが知られざる何かの法則ならいいのにと思う



潮の満ち引きとかそういった

生命と密接したものであれば、

不思議だねって言葉ですべて片付けられるのだから



数を数えて増え続けた羊を広大な砂浜へと放つ

眠れる夜も眠れない夜も

羊に自由を与えてしまえる


どこへ行ってもいいのだ

砂の上を覆い尽くす生暖かい毛布のかたまりになって

だけどきっとどこへも行かない

それが分かっている木曜日の明け方

木曜日

木曜日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-05

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