息子へ

息子と
口論になった
東京へ行くという
あの泣き虫のチビすけが
頑固に反抗する姿
ちょっぴり頼もしくもあった
翌日
まだ薄暗い中
出て行った
ぼくはその後ろ姿に
苦しくなったり耐えきれなくなったら
まっすぐ帰ってこいよと
つぶやいた
そういえば
あのときの
おやじの気持ちが
なんとなくわかった

息子へ

息子へ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-16

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