届かぬ真実

転がす硝子瓶に思いを詰めて
遠くの誰かに届くと信じた
私の真実は
今は何処を彷徨う
波に揺られ行き着く先に
触れた数々の傷はもう癒えたか
いつでも視界は歪みながら
歪な形を映し出す
聞こえたはずの愛の言葉に
耳を傾ける余裕すらなく
波間に飲まれて砕け散る

届かぬ真実

届かぬ真実

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-04

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