贋物

笑っちゃうね
どこの誰かと又勘違い
いや違うよ、と否定する度に
私は削られて
どんどん本当の私は小さくなり
最後には塵に成り果て
風に飛ばされ
残るのは贋物の誰だか知らない私
今日も揺れて
どこかの誰かと勘違い

贋物

贋物

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-03

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