見つめた先

述べられた言葉の意味を深く掘り下げ
それは私の胸をえぐる刃に変わり
牙を向けて私の指先に鋭い痛みを齎す
滴り落ちる血液に何と名付けよう
君は知らない
私の本当の気持ち
そんなに荒ぶる気持ちが分からない
分からないから
もう理解は及ばない
傷を増やすため
言葉を交わしたはずじゃない
そうではなかった
けど結果はそうなら
もう変えられない
変えられない事
それだけが結局は事実として
根深く残る傷跡

見つめた先

見つめた先

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-05-03

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