ナイフレッスン
精神の病は社会のなかで虐げられ追い詰められた人間に与えられた自殺用のナイフだ。それは呪いのように内側から死を迫り、喉元に刃を突きつけてくる。だがその手元をくるっと逆に向ければ、世界に刃を向けることもできる。全てはお前次第だ。どんなに苦しい病であっても、使いこなせば武器になるはずだ。死は味方だ、手懐けろ。何も失うものなどは無い、欲しいものは奪え。お前が死にたくなるのはナイフの使い方が分からずに持て余して、言葉を雑に扱うからだ。まずは慎重に言葉を扱え、テーブルマナーを練習するようにナイフの使い方を覚えていけ。いいか、人生はオナニーでもいい。欲望だけは手放すな。もっとスカッとする生き方ができれば、人生楽しく生きていけるだろ。産まれることは事件であり、生きることは犯罪だ。
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