宛先のない手紙

椎野零

お元気でしたか。
いつぶりでしょう。
もうすっかり桜も散り始めてしまい、春も過ぎ去ってしまいそうです。
暑い夏も、すぐそこですね。
世間で、どんなことが起ころうと、季節はどんどん移ろいゆくものです。
時が過ぎ去るのは、はかないものです。
そして、時は未来にしか進んでくれません。
決して、過去には戻ってはくれません。
だから、前を向いていくしかないのです。
たとえ未来に背を向けて、過去を振り返っていようが、未来にしか向かっていけないのです。過ぎ去った過去は、もうどうしようにもならないのです。
過去は、どんどん増え続けていきます。それを経験とも呼びます。
長く生きれば、それだけ経験も増していきます。
経験したことで、知識を得ていきます。
そういったもので、人は形成されているのです。
生きていけばいくほどに、大きく形成されていきます。
その形成され方も、人それぞれに違ってきます。
だから、みんな少しづつ違うのです。
その中で、同じような人を見つけて輪を作っていければ、それでいいのです。
その輪が、大きかろうが、小さかろうが、それが綺麗な和であるならばそれでいいのです。
意のままで過ごせる、平らかなる和を築いてください。
そこには、清らかな笑顔が溢れていることでしょう。
それが、幸福というものです。
これからも、幸に溢れることを願っております。
お元気でお過ごしください。
また手紙を書きます。

宛先のない手紙

宛先のない手紙

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-04-24

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