【超短編小説】泣いている 六井 象 夜、誰かがすすり泣いている声で目が覚めた。暗闇に目をこらすと、私のベッドを、死んだ祖父が覗き込んで、「食えん、食えん」と泣いているのだった。 【超短編小説】泣いている