まばたき

はなれた指先

その感触

すぐ冷たくなった

てのひら

もう会えないな

ソレガドレダケカナシイコトカ

本当だと思ってた

嘘つきは僕のほう

ふりかえった時のシャンプーの香りが

目に染みて

なんだかぼやけてくる

ぼやけたまんま

まばたきしたら

春のひかりに交ざって

きえてった

まばたき

まばたき

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-04-17

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