きいろと星

さかさまの
北斗七星から
あふれた水が
山にそそがれ
雪の下からは
茶色や緑色の
呼吸をする色
春の色が
のぞき出す

次の日には
ぬるい雨になり
数光年の距離を
ようやく辿りつき
れんぎょうが開く
それから
ふきのとうが
ひめすいせんが
小さな足跡をつらね

花びらは星をなぞる

きいろと星

きいろと星

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-04-08

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