石
僕はここに来るまでのことを覚えている
僕は生まれてから川に落ちた
あの頃の僕はツンツンしていたものだ
僕は川を流れた
それはもう長い長い時間を
あるときは緩やかな中を流れた
コロコロと僕は流れた
その流れは優しくて
僕はとっても安心したのを覚えている
でもまだ角のあった僕は周りを傷つけながら流れた
あるときは激しい中を流れた
ガツガツとぶつかりながら僕は流れた
痛かった
つらかった
僕はどんどん変わっていった
僕は生まれた時の僕から変わった
角のあった僕は丸くなった
そして今の僕
僕は子どもたちに投げられて水の上を
ピョンピョン跳んでいる
僕の心も
ピョンピョン跳んでいる
石
初めて手書きで書きたくなり、某ハンバーガーチェーン店に入りました。分煙があまりされてないお店だったのでとても煙たかったです。
20121215