何時も貴方と…

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結婚

貴方と結婚する事になるとは、思っても見なかった。私は貧困層の娘で、貴方は富裕層の息子で大卒で一流企業に勤務してて…

お付き合いしてきた経緯があるとはいえ、貴方のお母さんの反対は、親とすればもっともな事かも…って思っていたから。
言い出すとキリがないくらいに、生活水準が違うのに、貴方は何時も
「そんな事気にしなくていい!」って
でもね、私は貴方が就職した時、私の役目が終わった気がしてたの。
貴方に見合う素敵な人が必ずいる!
って思っていて、貴方から切り出されたら、
綺麗に別れてあげなきゃ…って何時も思っていたから。
こんな未来が自分に与えられるなんて、思ってもいなかった。
本当に素敵な一日をありがとう。

病める時も、健やかなる時も…

結婚の誓い……
病める時も、健やかなる時も、共に…

この人と共に生きるんだな…
そんなふうに感じる瞬間だったと思う。
不思議と涙は出なかったけれど、内心不安でいっぱいだったのよ。
貴方は、不安など無さそうな横顔で誓の言葉を続けていたけれど、私が途中でつっかえたのを覚えている?
貴方は、あの時の誓い通りに病める私に寄り添い続けてくれた事、本当に感謝しか無いです。

私が出来ないことは、貴方が助けてくれたように、貴方が出来なくなった事は、私が助けますよ。
これからの人生は、短いけれど助け合いながら、
一緒に年齢を重ねて行けたなら、素敵な人生だったと思えるに違いないわ…

人生の終焉を迎える時に、後悔のないようにやりたい事を沢山楽しんでいきましょう。

大切な貴方へ…

何時も貴方と…

何時も貴方と…

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-03-11

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