二度と来ぬ想い出は夢枕に滲む

生きる意味が分かって
静けさの夜中 泣き出した
あの過去に別れを告げて、
今、未来へと 歩き出した

いずれ来る悲しみが
青空に滲む
君から流れた涙が
全てだと思う

白く蠢いた心
もう僕にはどうすることもできない
脆く壊れた綻び
やっと やっと見つめられた

消えた理由が分かって
愛しさの彼方 覚めていた
その顔が動き出しては、
辛く、逃げたいと 繰り返した

嘲笑った 気がしていた
アザを見せてくれた時に
朝が来た 来てしまった

二度と来ぬ想い出は
夢枕に滲む
君が染めた明日が
色褪せていく

酷く疼いたものの
もう僕にはどうすることもできない
淡く弾けた泡は
きっと きっと忘れてしまった

二度と来ぬ想い出は夢枕に滲む

二度と来ぬ想い出は夢枕に滲む

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-03-03

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