夜風に薄れ

過去を忘れ青色に染まる
いらないこと覚えて微笑んでるガール
遠い街を見つめて
溜め息を吐くたび
景色は滲んでいく

懐かしい夢の浮き橋水中花火
どうして時は翳るのだろう
ああ意識薄れていく
ああ涙溢れてる

私いずれ歩き続け
どんなことをしたとて答え合わせは無く
無表情を様にして
暇潰してる間に
日没が訪れる

君に夢の中で咲く
一輪の花離さずに話しかける
誰もそれが幸せだったとは気付かずに
最期は酔いしれる

春は空に散って
夏が頬にそよいで
秋に全てを悟って
冬に終わりを告げる

ああ夜風に薄れていく
少しずつ

夜風に薄れ

夜風に薄れ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-03-03

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