石ころ

落とした石ころがコロコロ転がっていく。
忘れたものが全部なくなっちゃう前に、
もういっかい少しだけ拾い集めて。
君が笑ってくれるように。
だけど、時々石がすごく遠くてまるで深い谷底にいるみたいに手が届かないって思うことがあるんだ。
でも頑張って手を伸ばすよ、
君が笑っていられるように、
君の心を僕が無くさないように、
もういっかい、何度でも僕はこんな僕でも取り戻すよ。

石ころ

石ころ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-03-02

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