短々落語「ぴんから義兄弟」

400文字以内のショートショート落語臭

「ぴんから義兄弟」

何かい、論文(ろんぶん)で優勝(ゆうしょう)した特待生(とくたいせい)の兄は、司法試験(しほうしｋん)に合格(ごうかく)できなかったのかい

えぇ何でも学費免除(がくひめんじょ)の特待生の不合格(ふごうかく)は、前例(ぜんれい)がないらしいですよ

あれだけ「大丈夫(だいじょうぶ)」って大見得(おおみえ)切ったのに、これじゃ大ほら吹き、オモロくて失笑(しっしょう)もんだ、
で弟も弟で何だい、推薦入学(すいせんにゅうがく)の為(ため)だか知らないが、作文コンクールで賞が欲しいからといって、いくらなんでも人様(ひとさま)の文章をパクっちゃいけないよ

いいんですよ、あの方達(かたたち)は…

なぜだい

えぇ、ぴんから義兄弟(ぎきょうだい)ですから…

何だい、そのぴんから義兄弟ってのは？

飽き(あ　)忍ばず(しの　　　　)の宮家(みやけ)です

何だいその宮家って。それじゃ何かい、母親が息子(むすこ)の学力(がくりょく)の無さを、宮だけ(みや　　　　)に「知ろう(し　　)」としただけなのかい

えぇ母嫁(ははよめ)からすれば、「女のみち」とでもいうのでしょう…

よーやるわ、宮家なのに力の(ちから　　)入れ処(どころ) 間違(まちが)ってないかい

えぇこれが、「オモロ系 ヨーヤルパワー」というものです

オモロ系 ヨーヤルパワーはさておき、宮だけに皆に(みな　　)こう思われたいよね

何です？

ステーキ、宮(　　　　　　　　　　みや)

お後がよろしいようで。