いつも何度でも

 すっと入ってくる。波風を立てることなく、静かに隣に居てくれる。沁みるように、澄み渡るように、温かな光がそこにある。かつては傷をつけることだけが、心を動かすと思っていた。でも今は違う。私には信じられるものができたから。これからも絶え間なく続く音楽を響かせるために、幸福でいたい。
 すべては色褪せ、眩く移ろう。変わりゆくものも、変わらぬものも、共にある。たとえ人が失われても在り方までは損なわれない。

いつも何度でも

いつも何度でも

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-02-22

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