秋吉台

ゆらゆら灰が舞いのぼって
糸の切れた鳶が漂う
炎は視界を舐めつくし
太古の鍾乳洞を覆う草原は
原初を取り戻した
燃えているのは太陽と同じだ

宇宙が生まれ
あらゆる物質が溢れ
星になり
銀河を成し
そしていずれは滅びゆく

私が生きているということは
その過程の一つの現象に過ぎない
目の前の炎と同じように
いい火悪い火が無いように
クズなどいない
聖人もいない
みなひとつの現象に過ぎない

秋吉台

秋吉台

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-02-21

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