【浮浪と永住】Chapter 3 ラジオが流れる
ラジオが流れる
Chapter 3
放送当日、言わずもがな何も手につかない
どうしよう、本当に喋るのかなあのこと
頭おかしくなりそう
どうしよう、、、でもこのことまおちゃん以外、言える人いないからなあ
後から春山さんに聞いた話では、このことはまおちゃんにも誰にも言わないでほしいらしい
一人を贔屓することになってしまうから
でもまおちゃんがラジオ聞いたらわかる気がするが、、、
それは置いといて、この気持ちは私の中で完結しなければならない
でも、特別感に浸れてこれもまた良い
ラジオが早く始まってほしいような、ほしくないような
とにかく体がふわふわしていた
そしてついに放送が始まった
冒頭のフリートークが始まる
"こないだね、匿名の掲示板をチラッと見てたんですよ。そしたら、めちゃくちゃ熱量の多い投稿を見つけて。映画の感想から試写会、僕のこと、何から何まで書いてくれてて!すんごい嬉しかった。今年一嬉しいかも。そんな嬉しいことがあったので、ハッピーなこの曲をかけたいと思います。今週の一曲目はこちら ♪~"
やばい、本当に喋った
まじか、現実とは思えない
しかも今年一嬉しいって言ってくれた
正直今かかっている曲も全く耳に入らない
どうしよう、誰かに話したい
でも、言わないでって言われてるし、話したら春山さんに迷惑かけちゃうからなあ
自分の胸の内でこの感情は完結させておこう
早速メッセージを送る
"ラジオ聴きました!!!本当に話してくださったのが今でも信じられないです。ありがとうございます。ありがとうじゃ足りないけど、これ以上感謝を表す言葉がないのが悔しいくらいです。本当に感動しました。一生忘れません!!!"
"聴いてくれてありがとう!!!反響凄かったよ!!!みんなよかったねー!ってメールで送ってくれた!番組も盛り上がった!はとちゃんのお陰だよ"
"いえいえ、こちらそ最高に幸せでした"
"これからも僕のラジオ聴いてね〜!楽しみにしといて!"
"はーい!聴きます、一生聴きます!!!"
Chapter 4へ続く
【浮浪と永住】Chapter 3 ラジオが流れる
この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。