時計。

散文。

いばしょ。

人のいなくなる丘がある
みんな靴を脱ぎ捨てて
天を仰いで消えていく

時計の溶ける部屋がある
大きな黒塗り洋琴に
派手な絵画の束
見えない業火の中で息をする

時計。

息の根。

時計。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-02-14

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