新劇場版 ヱヴァンゲリヲンQ オリジナルノベライズ版 「希望の戦艦ヴンダー編」

新劇場版 ヱヴァンゲリヲンQ オリジナルノベライズ版 「希望の戦艦ヴンダー編」

記憶を絞りだしてがんばって書きましたw
ですので本編と違うとこもいくつかありますので
ご了承ください。また続きを出す予定ですのでよろしくお願いします。

「彼が碇シンジ君よね?」

「綾波を返せ!」
 「だから今、助ける!」
 急に目に光が飛び込んできた。おもわず目を背ける。しかし彼にはここにいることが理解できなかった。
 「どこなんだ・・・ここ・・・」
 
「意識レベルは?」
 「規定位置です。問題ありません。」
 「精神汚染は?」
 「皮膚に多少残ってはいますが問題ないでしょう。」
 「融合はなんとか防げたわね。彼女を呼んで。」
 「はい。」
 答える女性。彼には誰なのか検討もつかない。周りを見渡すと、赤く光り、管だらけの部屋にどうやら横たわっているようだ。ふと、手足、体、首に縛られた感触を覚える。
 「なんだこれ・・・」
 女性が答える。
 「移送用ベッドに移動します。」
 どこかで見たことがある。・・・・・・銃?
 彼の周りには四方八方から銃が突きつけられている。すると、いきなり左のほうから声が聞こえた。
 「私の言葉が理解できますか?」
 見た目は大人の女性だが、どこか幼いところがある。密閉されたこの部屋で、銃を突きつけられるなんて、まるで彼は牢屋にいるような気分だった。

 「こっちです。あ、それ以上進まないでください。」
 案内されたその先には見覚えのある姿がいくつか。
 「・・・ミサトさん?ミサトさんですよね?よかった。無事だったんですね!」
 しかし、彼女のあまりに冷たい態度に、彼は混乱しはじめる。
 「ミサトさん?」
 「彼が碇シンジ君よね?」
 彼女は隣にいる、短髪で金髪の女性に話しかけた。
 「一応そうね。DNA検査結果は99.1%、以前の碇シンジに類似しているし、戸籍は変わってません。」
 「DSSチョーカーは?」
 「付いています。」
 答える女性。
 「彼の扱いには十分に気をつけて。」
 「心得ているわ。」
 その瞬間、警報が鳴り響く。
 「艦隊、及び船体、方位されます!」
 「司令官!撤退を命令して!今の私たちに勝ち目はないわ!」
 短髪の女性は冷静なミサトに言う。そしてしばらく考えた後、ミサトが言う。
 「だからこそよ。現状打破のため・・・飛ぶわよ。」
 「何を言ってるの!」
 そんな彼女を無視し、続ける。
 「主機システムを使用する!」
 「えー!?無理ですよ。あたし訓練はしましたけど実戦は始めてなんですよ!成功するかわからないわ!」
 「俺も実戦は始めてですし、できるかどうか・・・。」
 部下から猛反対を受けるがさらに続ける。
 「神殺しの力を見極めるだけ。」
 「しかし、主機システムには点火トリガーがまだ設置されてないんですよ!?どうするんですか?」
 短髪の女性は半分怒っているような心情だった。
 「アスカ?弐号機で主機システムに直接点火器を投げて。」
 「了解。」
 とアスカ。その名前にシンジが反応する。
 「アスカ?よかった・・・生きてたんだ。よかった。」
 そしてシンジは叫んだ。
 「ミサトさん!初号機もここにあるんでしょ?僕も乗ります!アスカを手伝います¬!」
 そういった瞬間。室内が静まり返った。そしてミサトが口を開く。
 「シンジくん・・・。あなたをもう何もしないで。」
 艦隊を囲んでいる大きな敵は、さらに展開し、円状に変形する。
 「司令官!艦隊が完全に囲まれます!」
 「ATフィールド、展開!」
 大きな船体が半透明の層に包まれる。
 
 「あった!点火器!」
 弐号機がそれを掴む。そしてそれを持ちながらそのまま振りかぶる。
 「ドウウォリャアアアアアアア!!」
 爆発が起こる。
 「主機システム、起動!」
 ミサトが叫んだ。すると、オペレータ室がそのまま上昇し、まわりの壁がそれを包む。最後に暗かった壁に外の状況が360度回りに表示される。
 「敵のコアブロックは海面下です。どうします?」
 「ならばそのまま引きずり出すだけよ。」
 巨大な船体は宙に浮き、下方から水平に衝撃波を発生させる。
 「ATフィールド、正常。」
 「動力源、推定稼動率89.8%」
 「すべて正常。」
 一人が、コントローラを傾けることで船体が大きく、まるで倒立しているかのように傾く。その瞬間、何か重いものを吊り上げたかのように船体が揺れる。船体の先端からは赤い、コアブロックが引きずり出てきた。そして、船体が回転を始める。
 「主砲弾放火開始!」
 司令官が叫ぶと共に、集中的にコアブロックにに砲弾が浴びせられる。すると回りに赤い液体が大量に飛び散る。さらに大きな爆発が起こる。敵を殲滅し、ほかの船隊を引き連れ、移動を開始する一番大きな戦艦。短髪の女性、リツコはその先に未来に希望を見据えている。
 「ヴンダー。まさに希望の船ね。」

 「リツコさん!どうして僕を初号機に乗せてくれなかったんですか!」
 シンジはまっすぐ彼女の目を見つめ、問い正した。
 「初号機は戦艦ヴンダーの主機として使用しているため、パイロットは不要。それに、たとえあなたが乗っても、初号機とのシンクロ率は0.00%で仮に乗っても起動しません。」
 その答えにただ呆然と立ちつくすシンジ。
 「・・・それって・・・どういうことなんですか?」
 

新劇場版 ヱヴァンゲリヲンQ オリジナルノベライズ版 「希望の戦艦ヴンダー編」

ヴンダー編はなにかとすごすぎて表現が難しかったですw
また次回も作るのでお楽しみに☆

新劇場版 ヱヴァンゲリヲンQ オリジナルノベライズ版 「希望の戦艦ヴンダー編」

  • 小説
  • 掌編
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-12

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted