自選短歌 2022年1月
いずれ死ぬわたしが磨く永久歯そこまで望むつもりはないが
美しい背中に灸を並べ終え今日読み終えた本の話を
やってきたこっくりさんは不機嫌で指が折れても回り続ける
派手な服軽いステップでかい声だけど誰より行司は孤独
葉を捨てて枝を尖らせ凶暴な夢を見ている冬の桜よ
湯たんぽになったつもりで丸まって冷えた布団をまず暖める
自選短歌 2022年1月
いずれ死ぬわたしが磨く永久歯そこまで望むつもりはないが
美しい背中に灸を並べ終え今日読み終えた本の話を
やってきたこっくりさんは不機嫌で指が折れても回り続ける
派手な服軽いステップでかい声だけど誰より行司は孤独
葉を捨てて枝を尖らせ凶暴な夢を見ている冬の桜よ
湯たんぽになったつもりで丸まって冷えた布団をまず暖める
自選短歌 2022年1月