昼星

真昼に見えない星を信じていることが愛だ。
暗闇のなかでしか星を見ないひとびとはきみがなにに焼かれているのか明日も知らない、
日に照らされてかがやく砂のすべてが灰だと知っているひとには、それを拾い集めるための朝が来て。
知らないひとにもまばゆい朝がある。
(誰も夜に凍えずに、誰も昼に渇かずに)
真っ白な日付変更線のすきまで
祈るこえはすこしずつ傾き
こぼれるように響くなら

(昼の星空、)

(クリスマスツリーはいちばん美しい墓標。天辺にそれぞれ飾られた星の名前をだれも聞かずとも。それがすべてのひとのためにある光である故に。みな目を細める日があるでしょう。)

昼星

昼星

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-01-26

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