ただシュークリームを食べようかどうか葛藤しているだけのおはなし

めんどくさい。
どうしてもシュークリームが食べたくなったが、外は極寒の地。
しかも、シュークリーム1つで200KCal。缶ビールなら二本は飲める。
てなわけで、ビールを更に二本。
ところが、酔いがまわればまわるほど、甘いものが食べたくなる。
「ここで食べたらアンタ負けだぜ。」
「いや、今日は死ぬほど仕事頑張ったからいいよ。」
二人の自分がお互いの意見を主張し合う。
どっち?どっちが正しいの。
悩む。散々悩む。

いや、そもそも正解なんてないのかもしれない。
どちらかを選ばなくても後悔する。
人生なんてそんなもんさ。
あぁ。こんな時、あの子なら何て言うだろう。
「もぅ、しょうがないなぁ。いいじゃん、今日ぐらい好きにしたら。」
「ちょめ!やめときなって。太るよ!!」
でも、そんなこと言ってくれる彼女も既に側にはいない。
随分と前に別々の道を歩むことになったのだ。
誰も助言なんてしてくれない。
ふん。
結局、自分の道は自分で決めろということか。
いいだろう。男らしく決めてやるさ。

とりあえず、コンビニに行って考えようかな・・・
そう言って、着替え、コートをはおり、夜の町へ。
これだ。このやりとりがそうなのだ。
最近の自分の毎日の心の葛藤の一部の事。
そんな毎日、変わらない毎日に安心している自分。
毎日のたった4本のビールと、この葛藤。の末の甘いもの。
結局食べるのか。
そう思われるかもしれない。
でも、いいんだ。
これの為に。
いや、これだけの為に毎日頑張れるから。
あぁ、なんか眠くなってきたな。
明日も早いし寝るか。
そんな事を考えながら眠りにつく。

ただシュークリームを食べようかどうか葛藤しているだけのおはなし

ただシュークリームを食べようかどうか葛藤しているだけのおはなし

タイトルの通り。酔って、思いついたことをただ書き留めてみました。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-11

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