スカート

縁石をかすめた冬の風が揺らすスカートは
どこか夕暮れの匂いがして
あの日々の名前を呼んでいるみたいだった

捨てたのは私だ

多分
私が最初から私なら
目を閉じなくても
夢が叶うはずだった

インスタントに夢を叶える悪い癖に
蝕まれ続ける

スカート

スカート

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-01-20

Copyrighted
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