あなたへ
私は泣いている
あなたはそれを知らない
呆れたように斜め上に目をやって
音も無く下唇を歯でなぞる
家の目の前の道路を
救急車が走って行く
少し考えて
やっぱりやめる
明日も仕事だとあなたは言っていた
何もできない私は
常温のお茶を口にしてから
目を閉じる
あなたへ
私は泣いている
あなたはそれを知らない
呆れたように斜め上に目をやって
音も無く下唇を歯でなぞる
家の目の前の道路を
救急車が走って行く
少し考えて
やっぱりやめる
明日も仕事だとあなたは言っていた
何もできない私は
常温のお茶を口にしてから
目を閉じる
あなたへ