私立お嬢様訓練学園

お嬢様訓練学園____。

そこは、大富豪の娘として生まれた

お嬢様を世間になれることができるように、

生活態度を矯正していく学園である。

序章

四宮グループ___。

「四宮食品」から始まったこのグループは、

今では、金融から出版まで幅広い業種をもち、

就職したいランキングは、トップ10をグループで埋め尽くすほどの世界的な超有名企業である。

そんな超有名企業社長の家は東京都のある市をほとんど占領する大きさだ。

噂によると、水族館や動物園、プールや温泉などとさまざまな施設があるらしい。

そんな豪邸のテーブルでは、四宮恭三の一人娘、麗華が朝食中だ。

「麗華様。お父様からお電話です。」

「麗華、今日の10:00に出かけるぞ。」

「はい。判った~。パパ。」


「麗華様、9:50でございます。
そろそろ、外に出られてはいかがでしょうか。」

「うん。そうするわ。」

「今日はどこに連れて行ってくれるの。パパ。」

「お嬢様たちの会合がある。」

「判った。パパ。」

お嬢様訓練学園(麗華は会合の場所だと思いこんでいるのだが)に着くと、麗華は長い長いリムジンから降りた。

周辺には、リムジンが数台止まっており、四宮グループのライバル会社、ASASIMAホールディングスのリムジンも並んでいる。

教師の天城綾子が待ち構えるように立っていた。

麗華たちお嬢様が七人集まると、綾子は言った。

「では、室内へ、向かいましょうか。」

妙に間があいた言い方は多少気になったやつもいたが、別にどーでも良かったのだ。

お嬢様たちは、何も疑わずに素直に室内に入ってしまったのだ。

これからどうなるかも知らずに____。

私立お嬢様訓練学園

私立お嬢様訓練学園

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-11

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted