短々落語「色の文化」

紫紺亭 弁当

400文字以内のショートショート落語臭

「色の文化」

食に(しょく  )服飾(ふくしょく)色恋(いろこい)沙汰(ざた)あらゆる分野で文化は成り立つ様で(よう  )して、何でも既婚の中年男がカーデガンを肩から羽織(はおり)、冬でも靴下履かず(は  )素足(すあし)のまま靴を履く恰好(かっこう)がモテ男、いやエロ男の流儀(りゅうぎ)の様でして…)


おい店主、持ち帰りで注文したデザートが入ってなかったぞ


すみませんお客様、レシートをお持ちでしょうか


レシート? 何かい俺を疑うのかい


いえ、そんなつもりは…


今日は彼女の誕生日、ディナーでもと思ったが妻の目があるんでね泣く泣く(な な )公園のデートにしたんだ


それは旦那(だんな)、晴れの日に当店を利用頂き有難(ありが)うございます


有難うじゃないよ、彼女が一番楽しみな食後のデザートが入ってない、でプッチンして帰ってしまった、あわよくばお持ち帰りしようと思ってたのにどう責任をとってくれる


たかがデザート、何もそんなに怒らなくても…


聞捨(ききず)てならぬ、たかがデザートじゃない


旦那、どういう意味で?


プリンは文化だ


(これをプッチン不倫(ふりん)というかは色の(イロ  )みぞ知る、ってな(わけ)で…)



 

短々落語「色の文化」

お後がよろしいようで。

短々落語「色の文化」

(食に服飾、色恋沙汰あらゆる分野で文化は成り立つ様でして、何でも既婚の中年男がカーデガンを肩から羽織、冬でも靴下履かず素足のまま靴を履く恰好が、モテ男、いやエロ男の流儀の様でして…)、その顛末やいかに。400文字以内のショートショート落語臭。とても短い創作落語。原稿用紙一枚(20×20=400文字)程度だから、およそ60秒で読める「一分落語」。爆笑は期待できないが、じんわりとくる面白新作落語臭。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-01-15

Copyrighted
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