楽園から追放される日
ニート、ではないのかもしれませんね。
そして、ノット作者です。主人公は桜朧にアラズ。
さよならこたつ
私は、所謂ちょっとしたニートだ。
いや、正確にはちょっとしたニートだった。明後日まで。
前の会社を辞めて一週間とちょっと。すぐ次の会社が見つかったけど、まだ有給が残ってたから。
休暇と身の回りの整理整頓も兼ねて食っちゃ寝食っちゃ音をしてぐだぐだして過ごしていた。
お陰で二キロ増えました。減ったのはストレスと貯金。ちらかった部屋見て、そういえば書類そのままだって気が付いた時には
もうニート生活残り一日だった。
これではいけない、折角の長期休暇なのにちっとも有意義なことしてないじゃないか。
なので、思考と想像を巡らせて異次元の旅に出ることにする。
こたつでせんべい食べながらテレビみるの、飽きたとこだし。
妄空想なら金使わないしね。
というわけで、旅の始まりである。
プリンセスの旅
よし。私は今からどこぞのプリンセスだ。やっぱりプラチナブロンドのグリーンアイズ。
国とかは、きっと豊か。産業は鉄鉱石とか掘ったり加工したり輸出したり。
いや、ファンタジーだから鉄鉱石はなんか違うな。天然ガス?いやいや、それじゃ余計アレだよ。
空想上の鉱物がいい。
…星の光を集めた星煌石にしよう。うわ、凄くファンタジー。
で、その資源はとってもレアで、魔法とか使えちゃったりして。隕石とか降らせちゃう。
国すぐ滅ぼせちゃうような危険かつ貴重な石なんですよ。
で、私はそこのお姫さまで、一人っ子で王位継承権第一位なんです。
しかも星煌石に選ばれし星の巫女。
よし、全く隙がないぞコレ!
まあ、お姫さまで次期国王で何処かの神殿の巫女なんて毎日公務で休む暇無いだろうけどね、そこは、ほら。
姫らしい、チヤホヤされていい生活時には第二継承者の叔父・大公みたいなのに攫われちゃって突然不自然に現れた無礼千万のイケメンに助けられて、第一印象最悪なのに気になっちゃう。これは、恋?みたいな展開になった途端、イケメン罠にかかって瀕死になり、その時にイケメンへの恋ゴコロを自覚して、石に祈るんですよ。
で、愛の力で助かって、実はイケメンは隣の王子だったとさ。
おしまい。
みたいなね。
でもこれ途中からめんどくさくなっちゃったな。
石の設定だけで満足だわ。次はもうちょいシンプルにしよう。
アイドルの旅
私は水守沙羅。高校2年生。アイドル。最近女優もやってます!
趣味は盆栽、特技はスルメをかじった時に凄まじい唾液の分泌量ですぐくちゃってできること。
最近気になってるのは、どうして西洋人は料理の時に少々って言ってるのにオリーブオイルをいっぱい入れるのかかな!
いや、違うなこれ。
私は水守沙羅。高校2年生。アイドルよ。実は子役上がりだから、演技も出来ちゃう女優でもあるの。
好きな言葉は「立つ鳥跡を濁さず」嫌いな言葉は「月に叢雲花に風」
辞世の句は「わたしはやってない」かな!
何があった水守沙羅!!
いやいや、これも違うよね。
高校2年生がいけないよね。
私は水守沙羅。中学二年生。アイドル声優です!!実は私、誰にも言えない秘密があるの…
実は私、とある国の王女で、巫女、なんだ。
凄まじいエネルギーを持った石の継承者で、その石を制御する為の力を身につける為に、下界に修行に来てるんだ☆
アイドル声優と中2という付加価値がつきました☆
いや、なんかもうお腹いっぱいだわ。
旅の終焉
宇宙飛行士もいいなって思ったが、想像出来る程頭よくなかった。
だから、星へは目を閉じて行くことにした。
さて。これからふわっと月にでも行ってみようか。
こたつから出て一国の王女になり、アイドルも体験。実は人魚姫に近いものとか、タイムスリップして戦国武将と恋に落ちたりとか、色んな旅をしたけど。
こんな旅は、ちゃんと想像する自分がいるから出来るんだ。
明後日からリアルに頑張ります。
みなさまも楽しい旅を!
おやすみなさい。
楽園から追放される日
もうちょっと書こうかとおもいましたが、限界でした。
長編は無理っす。
読んでいただいた方ありがとうございます。
こんな感じで、日々物語を短編であらわしていきたいです。