DRIVE〘改正版〙
プロローグ
タイムリアクターが暴走した事よって散らばった〘時透粒子〙の欠片は〘残粒子〙となってこの世界に降り注いだ…その結果DriveChildrenと呼ばれる〘能力者〙が出現し瞬く間に世界を〘掌握〙して行ったっ!!?そして…それから幾ばくかの〘時〙が〘流れ〙「隷亜区第三特別区」と言われる〘非能力者居住区域〙では…とある〘1人〙の〘青年〙が腐りきったこの世界を正す為に…奔走していたっ!!?青年の名は〘柊雪斗〙この物語の〘主人公〙の〘1人〙であるっ!!!?
第1話「隷亜区第三特別区」
同日地下に造られた非能力者たちの居住区では…一人の少年が汗を流し労働に明け暮れていた。
少年の名は柊雪斗(ユキト)表向きにはしゅうやの兄で超能力を得られなかった取り残された者たちの一人である。
?「坊主!そっちは良いからあっちを頼むぜ!?」
ユキト「はい!!わかりました」少年はそう答えると何処かへと歩き始めるっ!!?
ここはDriveChildrenによって造られた地下居住区で超能力を持たない人類は奴隷のように強制労働を強いられていた。通称(隷亜区)と呼ばれるそこはまさにDriveChildrenの監視化にあった。
ユキトの妹である柊未来はその現状を打破する為に旧人類居住区から…西に200kmほど離れた地下に造られた郊外の街でひっそりと暮らしていた。
??「ねぇねぇ?未来お姉ちゃん…一緒に遊ぼう」
未来「フフっ(笑)いいわよ何して遊ぶ!?」
??「んっとねぇ~?」少年がそう呟いた直後に1人の少女が未来に声をかける。
?「未来ちゃ~ん?…ご飯の準備出来たよっ!!?」少女はニッコリ笑ってそう言うと未来をジッと見詰めるっ!!?
そしてその言葉を聞いた〘未来〙は〘しまった〙という顔をして〘永遠〙に話し掛けるっ!!?
未来「え!!?もうそんな時間??ほんとだっ!!?ごめんね永遠ちゃん先に食べといてすぐに行くからっ」
永遠「OK了解(笑)ニヒっのんびりしてると未来ちゃんの分まで食べちゃうぞ!!?」少女はニンマリ笑ってそう言うと…不敵な笑みを浮かべるっ!!?
それから数十分後…柊雪斗は(隷亜区第二低層区)上空の空で一筋の閃光を見ていた。
??「何だい?ありゃ?」男は不思議そうな顔をしてそう呟くと目を細めるっ!!?
ユキト「……心の声(時透粒子?何であれがこんなところに?)」
?「知らないんですか?花瀬さん?(時透粒子)ですよ」
花瀬「時透粒子??」花瀬と言われた男は…そう言われ訳がわからないと言った顔をして少女をジッと見詰めるっ!!?そして少女はそんな花瀬にニッコリ微笑みながらこう告げるっ!!?
?「ええ別名〘時の砂〙私たちの希望の光ですっ!!?」少女はそう呟くと空を見上げて流れて来る時透粒子の欠片を眺めていたっ!!?
その日の深夜‥ユキトはとある場所に来ていたっ!?特区から程なく行った所にあるそこは…誰かの〘異能力〙で秘密裏に造られた様な施設だったっ!!!?
部屋の中では〘カチャカチャカチャっ〙っという音が鳴り響いており…緊迫した空気を知らせていたっ!!?
ユキト「トキトキっ!!?…区の上空で目撃された時透粒子の行方を探ってくれっ!!?」
トキトキ「かしこまりましたっマスターっ!!?」
?「何か?わかった?ユキト?」少女はそう言うと…コーヒーをひとくち口に含んで〘雪斗〙をジッと見詰めるっ!!?
ユキト「いや…まだ何も…それよりこれを見てくれっ!!?」
?「ん?」女は不思議そうな顔をしてそんな声を発したかと思うと〘雪斗〙が見せた映像に目を配るっ!!?映像には〘時透粒子〙と思われる〘物質〙が何かに衝突して時空に亀裂ができる様子が映されていたっ!!?
数分後…その映像を見た〘女〙はポツリと呟くっ!?
?「これって??まさか!!?」女はそう言うと〘雪斗〙をジッと見詰める
そして…その様子を見ていた〘雪斗〙はニンマリ笑ってこう告げるっ!!?
ユキト「あみかも気付いたか?そのまさかだ!!?…」
数秒後〘ピピッピピッピピッ〙という音が鳴り響いて〘トキトキ〙がシステム音を発するっ!!?
トキトキ「解析完了っ!!…解析完了っ!!?場所は隷亜区第五低層区にあるB8エリアでございます。」
トキトキのその言葉を聞いた〘雪斗〙は「あそこか?」と言って難しそうな顔をするっ!!?
あみか「B8だと…東の最果てに研究所がある所ね!?」
ユキト「だなっ!!?」ユキトはそう言って…コーヒを飲むと…じっくりとモニターを眺めるっ!!?
あみか「どうするつもりっ!!?まさかそこに行こうってんじゃないでしょーね?」
ユキト「そのまさかだよっ!!そもそもどうするもクソも行って確認するしかねぇだろ!!?」そう言うとユキトは立ち上がり…Pocketからキーを取り出してボタンを押す。
数秒後…何処からともなくバイクが走ってきて…ユキトの前に停車する。
あみか「い!!?行くって正気なの?あそこにはあの男がいるのよ!?」
ユキト「あんなタコ野郎…恐れてたら何もできねぇーよ。」そう言うとユキトはバイクに跨がりエンジンを吹かせ始める。
数秒後〘エンジン音〙が〘部屋〙の中に鳴り響き…ユキトは〘ヘルメット〙を付けるっ!!?
あみか「あんたっ!!馬鹿なのっ!!?殺されるわよ!!?」
ユキト「心配し過ぎなんだよ!?あみかは。それよりこれ持っといてくれっ!!?」そう言うとユキトは小瓶をあみかに投げつける。
あみか「ちょ!!…ちょっとっ!何よこれっ!!!?」
ユキト「時透粒子の欠片だよっ!!?それ!!?ぜってぇ無くすなよ。」そう言うとユキトはバイクを走らせて隷亜区第五低層区にある研究所の方へ向かい始める。
同刻…〘隷亜区第五低層区〙にある〘研究所〙では…数名の科学者たちが何かをジッと眺めていたっ!!?
研究員「スキャンします」研究員がそう言った直後に透明化した小型ドローンは3人の男女をスキャンしていく。
数秒後…〘ドローン〙から送られてきた〘データ〙を見た男は思わず「これは…!!?」と言う声を漏らして…難しそうな顔をするっ!!!?
ハンニバル「どうしたっ!?見せろ!?骨がない…?こんな事が可能なのか?」
研究員「博士。これが被検体365の性質を受け継ぐ子孫たちの遺伝子サンプルの配列です。」
研究員「アデニン×チミン×グアニン×シトシンの保有量が我々の2倍の数値を示しており…2本鎖では無くそれ以上の本数からなっているものと推察されます」
ハンニバル「何だこの(x)と表記される物は?」
研究員「わかりません。ですが…これが突然変異へと繋がる何らかのきっかけとなっている事は間違い無いでしょう。」
ハンニバル「この遺伝情報を元にクローンの作成は可能か?」
研究員「可能です。ですがそれには彼らのDNAサンプルの採取が必須となります。」
それから数十分後…ユキトは隷亜区第五低層区にあるB8エリアの地下深くに到達していた。
ユキト「トキトキっ!?…時透粒子はありそうか?」
トキトキ「はい。ここから東に2km程進んだ所に粒子反応を検知しました。」
ユキト「なら行くしかねぇな?」雪斗はそう言ってバイクの速度を一気に上げるっ!!!?
数秒後〘ザザザァー〙っという〘音〙がして〘折本〙の声が〘雪斗〙の耳に響き渡るっ!!?
あみか「待ってっ!!?ユキトっ!!?それ以上は危険よ。これを見て。」そう言うとあみかは先行させていたドローンから入手した映像をユキトが付けるヘルメットに転送する。
映像を見ると今は使われていない旧施設の入口を警備ドローンが封鎖しているのが見えた。
ユキト「いよいよきな臭い雰囲気だな?」そう呟くとユキトはバイクのハンドル部分に備え付けられた赤いボタンを親指で押した。
すると先程までは激しかったエンジン音が消えてユキトごと透明になった。
ユキト「あみかっ!!?ナビゲーションを頼むっ!!?」
あみか「了解よ。そこから東に1Km進んだ地点に今は使われてないHOTELがある筈よ。まずはそこまで向かって。」
ユキト「OKっ!?了解したぜっ!!?」ユキトはニンマリ笑ってそう言うと…バイクの速度を一気に上げたっ!!?
その頃…未来とトワは隔絶された第五低層区の映像をあみかから転送された映像で確認していた。
未来「うー…ん?今お兄ちゃんがいるのがこの辺りで‥粒子反応があるのはココ?なーんか腑に落ちないんだよなぁ…?」
永遠「何で?そう思うの?」永遠は不思議そうな顔をしてそう呟くとコーヒーをひとくち口に含むっ!!?
未来「いや?何でって別に特に理由はないんだけどさぁ…」そう言うと未来は…念力でコーヒーの入ったコップを宙に浮かせ自分の手元に引き寄せて飲み始める。
?「お前の気にし過ぎだよ」その言葉と共に部屋の中に一人の男が突然現れる。
未来「ジュン…くん!!?」未来がそう呟いた先には1人の青年が居て彼女たちをジッと見詰めていたっ!!?
第2話「LLLと☓☓☓」
ジュン「おっす久しぶりだな?」二条はそう言うと…机に置いてあるコーヒーをひとくち口に含んでニンマリ笑って満足気な表情を浮かべる!!?
永遠「ちょっとっ!!?勝手に飲まないでよっそれ私のだよっ!!?」
ジュン「良いだろ?別にっ!!?減るもんじゃねぇんだからっ!!?」
永遠「よくありませんっ!!?そもそもどうしたの?急に?こんなところに来て?私への嫌がらせ?」
ジュン「んな訳ねぇだろっ!!?ちょっと色々あってな(汗)?」
永遠「いろいろって何よっ!!?」永遠はそう言うと…不機嫌そうな顔をして〘純弥〙をジッと見詰める
ジュン「お子ちゃまのてめぇには関係ねぇことっ!!?」
ジュン「それよりこれを見てくれ」そう言うとジュンは1枚の地図をトワたちに見せる。
未来「何これ?」未来は不思議そうな顔をしてそう言うと…目を細めるっ!!!?
永遠「監獄塔の地図じゃない?これがどうしたの?」
ジュン「一見はな…がこの地図が本当に示してるのはそこじゃねえ」そう言うとジュンは電気を消して〘rerise〙と呼ばれる特殊な機器の光を当てる。
すると地図から特区内部へと繫がる秘密の通り道が記された抜け道が浮き出てきた。その道中にあるXと表記されたエリアに赤い罰印がついており…何か別の物の在処を示していた。
未来「これって?もしかしてっ!!?」未来はそう言うと…納得した様な顔をして…念力で浮かせたコップをクルクルと回転させるっ!!?
ジュン「あぁっ!!!?そのもしかしてだよっ!?」
永遠「何々?どういう事?話しが見えないんだけど(汗)?」
ジュン「まっ!!?頭の悪いトワにはわからねぇさ。それより…」
永遠「それよりじゃあなーい!!!わかる様に説明なさい!!!」
ジュン「はぁ…お前なぁ…?そこまで説明しなくちゃなんねぇのかよ?」〘純弥〙はそう言うと…やれやれと言った表情を浮かべて…〘永遠〙を憐れむ様な目で見詰めるっ!!!?
永遠「何よっ!!!?その顔っ!!?私に何か文句でもあるわけっ!!?」
未来「トワちゃんこれあの幻の都に行く為の転送装置の場所を示してる地図だよ。」
永遠「幻の都?」トワは不思議そうな顔をしてそう言うと未来をジッと見詰めるっ!!?
未来「そっ!!?移動都市REVIVEって聞いた事ない?」
永遠「いや?知ってるけどんなもんあるわけ無いじゃん!!?馬鹿なの?」
ジュン「はぁ…?たくお前は浪漫がねぇなぁっ!?」
ジュン「良いか?移動都市ってのはな?男の夢と浪漫が詰まってるんだよっ!!?」
二条が言う移動都市とは「終焉の黙示録」と言われる原初の創世記の中に出てくる5つの都市の内の1つで(空中都市)(水中都市)(夢幻都市)(迷宮都市)についで5番目に有名な都市伝説の1つである。
この世の全てが詰まった叡智の書(αaιaκb(ζU)χUοeγo−ξo゛)によると夢幻都市への扉を開く鍵は移動都市の中に存在し…その道中に神が創りたもうた七つの神器が眠ってるらしいとのこと…また移動都市は5000年以上も前に…この世界に存在した古代文明が残したオーパーツであると記述されている。
そして満足気な顔でそう話す〘純弥〙の長ったらしいうんちくを聞いていた〘永遠〙は呆れた様な顔をして話し掛けるっ!!?
永遠「あのねぇ?んな馬鹿みたいなおとぎ話し私が信じるとでも思ってるの?」
ジュン「お前さぁっ!!?もっと夢を見よーぜっ!!?」
未来「そうだよ。トワちゃん。移動都市とか何かワクワクするじゃん!?」
未来「私はREVIVEの都にあるとされる移動図書館が結構気になってはいるけどね?」
未来「何でも世界中のありとあらゆる図書館と扉と扉で繋がってて特定の条件を満たしたら扉が開かれるらしいじゃない?」
ジュン「しかもその中には先人が持ち去ったとされる国宝級のお宝が眠ってるってもっぱらの噂だぜ!!?」
永遠「はぁ…あんたらそんなの信じてんのっ!?」
永遠「だいたい…んなのある訳ないでしょ?(呆)図書館とお宝ってどー考えてもミスマッチだから…。」
ジュン「んな事ねぇーよ。REVIVEに保管されてるとされる失われた七つの書を売れば時価総額200億はくだらねえ。俺たちそれを見つけたら一生安泰なんだぜ。」
永遠「あぁ〜はいはいわかったから仕事の邪魔しないで!!?」永遠はそう言うと面倒くさそうな顔をしながら新しいコップにコーヒーを注ぐっ!!?
ジュン「何だよ?その言い草?つか何見てんだよ?」
永遠「特区内部の映像よ。」トワはそう言うと…コーヒーをひとくち口に含んでっ目を細めるっ!!?
ジュン「ユキトの奴まだ特区に潜り込んでんのか?」
永遠「そーよすぐに投げ出した誰かさんと違ってね?」
ジュン「投げ出してねぇーよ!!?途中で呼び出しがあったから別件任務に行っただけ!!?」
永遠「ふーん?ほんとかなぁ?」永遠はそう言うと…欺瞞に満ちた表情で〘純弥〙を見詰めるっ!!?
ジュン「ほんとだよっ!!?俺には俺の事情ってもんがあるのっ!!?」
ジュン「つか、いつも思うけどユキトの奴…〘能力〙使えるのに何で使わねぇのか不思議でならねぇんだが?」
未来「あっはは(汗)多分特区内で生活する為だよ!!お兄ちゃんの能力派手だから使ったらすぐに能力者だとバレちゃうからだと思う!!!?」
ジュン「なるほどねぇ?まっ!!俺らの目的は同じ人間を奴隷の様に扱うゴミ屑どもを懲らしめる事だししょうがねぇか?」
永遠「そーよ!!その為に特区内部の協力者を募って…上層部と特区を切り離す為の策を練ってるんでしょーが!!!?」
ジュン「そういやそうだったかな…(汗)!!?にしても奴ら許せねぇーぜ!!?」そう言うと〘純弥〙は目を細めて…画面をジッと見詰めるっ!!?
ちなみにジュンが言う奴らとはOVERDRIVEの直後にこの世界を力で制圧して行った組織の事で…通称(LLL)と言う。彼らは非能力者たちを殲滅する中で…捕虜として捕えた者たちを1つの地区に閉じ込めた。いわゆるそれが…隷亜第三特別区である。
隷亜第三特別区に捕虜として収監された非能力者たちは…1日15時間という労働を強いられており…LLLと敵対する国々では社会的な問題となっている
こうした現状に立ち向かう為に設立されたのが「LHS」と「|☓☓☓《ベーゼ》」であり…ユキトたちはそこに所属している。ユキトの任務は特区内に潜入し…戦う意欲を失った非能力者たちを焚き付けて反乱を先導し内側から…「LLL」を潰す事にある。特に厄介なのは特区の監視を担当しているリックアレンと呼ばれる統治管制官で彼の権限はこの特区においては絶大な力を有している。
統治管制官の役目は…非能力者たちを強制的に管理し制御する事で…彼の任意で捕虜となった囚人の命すらも思いのままに出来る点にある
一見すると刑務官の様な仕事にも思えるが…統治管制官は特区内全てを管理して統括する仕事であり…できることの幅は多岐にわたる。刑務官が囚人にしか権限を有しないのに対して統治管制官は特区内の全ての事柄において管理し制限を設ける権限を有している。
極論を言えば統治管制官が特区内で殺しは良いと認めてしまえば人殺しが合法になる。と言う事だ。そこに法律もルールも存在しない。統治管制官こそがルールブックなのである。
それから数分後…パソコンとにらめっこしていた〘永遠〙は〘伸び〙をして〘ふぁ〜〙っと〘息〙を吐くと純弥に話し掛けるっ!!!?
永遠「で?あんた?いったい何しに来たのっ!!?」
ジュン「んなことどうでも良いだろっ!!?つか!?お前?何か老けたか?」
永遠「はぁ!!?しっつれいな事言わないでよ!!!?」
永遠「私のどの辺を見て?そう感じたのよっ!!?」永遠はそう言って…不満気な顔をして〘純弥〙を睨み付けるっ!!?
数秒後〘ザザザァーー〙っという音が鳴り響き〘折本〙が〘未来〙に話し掛けるっ!!?
あみか「ねぇ?未来ちゃんっ!!?聞こえるっ!!!?」
未来「聞こえてるよ?どうしたのっ!!?あみちゃん?」
あみか「トワちゃんに1つお願いしたいんだけど良いかな?」
未来「永遠に??」未来はそう呟くと不思議そうな顔をして目を細めるっ!!?
その様子を見兼ねた〘永遠〙は2人の〘会話〙に割って入り〘あみか〙に話し掛けるっ!!?
永遠「あみちゃんっ!!!!?どうしたのっ!!!!?」
あみか「トワちゃんの能力でユキトくんをサポートしてあげて欲しいの?できるかな?」
永遠「私の能力で??」永遠は不思議そうな顔をしてそう言うと…コーヒーをひとくち口に含むっ!!?
あみか「うん。だからジュン君をそっちに向かわせたの。詳しい話しは後で。」そう言うとあみかは通信を切ったっ!!!?
そして…その話しを聞いていた〘純弥〙は納得した様な顔をして〘ポツリ〙と呟くっ!!!?
ジュン「なるほどな?俺がココに来るように言われたのはそういう事だったのか?行くぞトワ」そう言うとジュンはトワの手を握り目を閉じる。
永遠「ちょッ!!!?行くってっ!!?何処にっ!!!?」
ジュン「細けえ事気にすんなよ。行けばわかるって」ジュンはそう言うとトワを連れてとある所にテレポートした。
一方その頃…ユキトは潰れた廃HOTELの部屋の一室からドローンを操作し研究所周辺を探っていた。
ユキト「なるほど…警備は厳重だな?どうしたもんか?コイツは容易に近付けねぇぞっ!!?」雪斗はそう呟くと…〘研究所〙の方をジッと見詰めるっ!!?
ユキト「心の声(とにかくっあそこに何とかして入んねぇとな)」
ユキト「心の声(にしても…あの警備ドローンは何で?こんなとこ厳重に守ってんだか?)」雪斗は心の中でそう呟くと…空を見上げるっ!!?
数秒後…〘シゥユン〙っという音がして〘純弥〙と〘永遠〙が〘雪斗〙の前に突然…現れて話し掛けるっ!!?
ジュン「よおっ!!?ユキトっ?元気してたか!!?」
ユキト「ん?トワとジュンか?どうしたんだよ?急に?」
永遠「いやっ私もよくわかんないんだけど…あみちゃんに頼まれてっ!!?」
ユキト「あみかに?」雪斗はそう呟くと不思議そうな顔をして目を細めるっ!!?
数秒後〘ザザザザァーー〙っと言う音が〘雪斗〙たちの〘耳〙に響き渡り〘あみか〙の〘声〙が聞こえて来る。
あみか「そうだよっ!!?この任務を達成する上で永遠ちゃんの〘能力〙は〘必須〙だと思ってね?」
ジュン「何で?そう言い切れんだよ?こいつ何もできねぇーぜっ!!?」
あみか「それは…純弥くんが永遠ちゃんの能力を知らないだけっ!!!?」〘折本〙にそう言われた〘二条〙は眉を潜めて困った様な顔をするっ!!?
数秒後…何かを思い出したっ!!?雪斗は目を見開いて独り言を呟き始めるっ!!?
ユキト「あぁ!!!そういう事か?確かに二条の能力があれば簡単だな?」
ジュン「何の話しだよ?」純弥は不思議そうな顔をしてそう言うと〘雪斗〙をジッと見詰めるっ!!?
ユキト「これを見てくれ」そう言うとユキトはトキトキの目を光らせて研究所周辺の映像を映して見せる。
ユキト「光学迷彩探査ドローンで施設全体をスキャンして探らせた所…施設の西側と北側の入り口に警備ドローンがいて…施設内部には少なくとも数十人の人間がいるようだ」
ユキト「1番奥の部屋から強い時透粒子の反応があるものの…そこまでたどり着くには幾重ものシャッターとドアをくぐらなければならない」
ユキト「また…各部屋の入口や施設の廊下には警備ドローンがいて見付かればすぐに警報装置が鳴り響くシステムになってるみたいなんだ」
ジュン「それだと…よしんば俺の能力で施設の中に潜入できても…すぐにドローンにバレるんじゃ?」
永遠「あぁ~なるほど!!?だから…あたしな訳ね?」
ユキト「ご明察っ!!?…話しが早くて助かるよっ!!?」
ジュン「ん?ちょ!!ちょっと待てよ?そこで何でトワが関係してくんだよ?」
永遠「ふふん(笑)そう言えばお馬鹿なジュン兄にはあたしの能力言ってなかったかなぁ?」
ジュン「はぁ?それどういう意味だよ?数学のテストで俺より悪い点取ってたてめぇには言われたくねぇーよっ!!?」
永遠「それはこっちの台詞っ!!?どういう意味っ!!?あたしは1度だってジュン兄に負けた覚えはないけど?」
ジュン「ずっと負け通しの癖に何言ってんだよっ!!!?」
ジュン「何やっても俺が連戦連勝っ!!?永遠に負けた事なんて1度もねぇーよっ!!?」
あみか「2人共っ!!?喧嘩はそれぐらいにしてっ!!!?ユキトくんが困ってるよっ!!?」
永遠「あっははっ(笑)!!!?ごめんなさいっ…!!?」
あみか「純弥くんっ!!?とにかく2人を連れて早く行ってっ!!?」
あみかのその声を聞いた〘純弥〙は深い溜息を付いて…永遠たちに話し掛けるっ!!?
ジュン「はぁ…しゃあねぇなっ!!?あみかの頼みだから引き受けんだぞ?」純弥は気怠げな顔をしてそう言うと…目を閉じて〘異能力〙を発動しようとするっ!!!?
数秒後…辺りが眩い光に包まれていき…〘純弥〙は〘雪斗〙たちを連れてその場から消え去って行ったっ!!!?
第3話「バトルフラッグス」
二条がそうして途方に暮れていた頃…彼等が所属している「|☓☓☓《ベーゼ》」本部の宿舎に隣接するバトルフィールドでは来たるべき決戦に備えて模擬訓練を実施していた。
ザザぁーーー♪♪♪♪♪♪♪
?「隊長ターゲットは森の南西8Kmのポイントを走りながら移動しています」
??「了解した。ラビットで引き続き尾行し目標地点までターゲットを誘導してくれ」
?「了解です。」男は隊長の呼び掛けにそう答えると…汗を拭うっ!!?現在彼等が居るのは…険しい森の中で…バトルフィールドの北側に位置してる場所である。そして…彼らを指揮しているのが…〘みみ〙ちゃんの〘愛称〙で知られている…〘夏川みゆみ〙であるっ!!?
彼女の〘天真爛漫〙なキャラは数多くの人々を魅了し…〘☓☓☓〙内部でも根強い〘ファン〙がいる。
そんな…彼女の側に居るのが〘ミアビくん〙の〘愛称〙で知られている…「|☓☓☓《ベーゼ》」の〘若き虎〙の〘異名〙を持つミアビ・ベル・ベーゼである。
みゆみ「ねぇミアビくん敵の居所はわかったの?」
ミアビ「もちろんだよっ!!?みみちゃん。俺に任せとけば万事解決。今回のバトルフラッグスも俺らの勝ちで間違いないぜ」
みゆみ「ねぇ?それほんとぅ〜??前もそう言って負けてたじゃん?」
ミアビ「任せときなってすぐに部下の美亜から連絡が入る筈さ。」ミアビはそう言うと…不敵に笑ってジュースを飲み干す。
ちなみにバトルフラッグスとは…2チームに分かれて旗を取り合う旗取りゲームの事である。互いの陣地の奥深くに設置した(旗)を守りながら敵チームの旗を奪い取る。というシンプルなルールであり模擬訓練にはもってこいのゲームという訳だ。
ベーゼたちがそんな会話をしている頃…森の南西8Km地点では…1人の男が何かに追われていた。この「|☓☓☓《ベーゼ》」の本部周辺にある「森」は別名「帰らずの森」と呼ばれていて…毎年夏になると肝試しが行われる事でも有名である。
??「はぁ…はぁ…はぁ…たくっしつこいな?あのうさぎ何度倒しても煙が元に戻るように再生しやがる」
?「ターゲットB地点通過。間もなく狙撃ポイントに入る。」
???「了解したっ!?罠の起動準備に入るっ!!!?」
ノエル「ぎし?君もこれで最後だよ。僕お手性の特性フラフープの威力をとくと味わうと良い」ノエルはニンマリ笑ってそう言うと…不敵な笑みを浮かべたっ!!!?
数秒後〘ドドォーン〙っという音が響き渡り地面に大穴が開いて森を疾走していた男が地面に吸い込まれていく。
ぎし「なっ!!?くそこうなったら」そう言うとぎしは地面に落下しながら目を閉じ力を溜め込み始める。
次の瞬間…ぎしの姿がドラゴンの姿へと変異し空中に舞い上がろうとする。
ノエル「にひっ(笑)そう来ると思ったよ。」ノエルがそう言った直後にフラフープが急速な速度で収縮しぎしを羽ごと抑え付けて拘束する。
数秒後〘バシィッ〙っという〘音〙が〘響き〙男の動きが鈍くなるっ!!?
ぎし「心の声(これ…は力が抜けていく何だ?)」
ノエル「にひひ(笑)ぎし見動き1つ取れないだろ?」
ノエル「これは僕が創った君専用の拘束アイテムだよ。そのフラフープにはドラゴンの力を弱め吸い取る力が備わっている。」
ノエル「もうそろそろ変身状態を保っておくのも辛いんじゃないかな?」
シュウ…ウウウウ♪♪♪♪
そんな音と共にぎしはみるみる人間の姿に戻っていきそれに呼応してフラフープも収縮しぎしの手と腕をより一層強く縛り付ける。
ぎし「ひっひ卑怯だぞ…」
ノエル「戦いに卑怯もクソもないよ罠にかかった君が悪い」
ノエル「それよりぎし君は本当に美味しそうな顔をしているね(笑)?」
ノエル「僕!!君のその姿を見る度に興奮してしまいそうだよ」
??「ノエルさんそんな奴食べたら吐きますよ」
ノエル「ん?やぁみゆ出て来たのかい?」
美亜「ええ。もう隠れておく必要なんかありませんから」
ぎし「…ちっ…くしょうみゆてめぇ?」
美亜「はぁ…ノエルさんがあんたのその姿のどこに興奮を覚えているのか私にはわからないけどこれだけは言える。」
美亜「ぎし。チェックメイトよ!!!」そう言うとみゆはぎしの眉間に銃口を突き付ける。
ノエル「にひっ(笑)そういう事んじゃぁね?」ノエルが不敵に笑った直後に銃声が鳴り響きバトルフラッグス専用アイテム(雷撃銃)がぎしの全身を黒焦げにし気絶させる。
その途中で言葉にするのもしんどいぎしの断末魔の叫びがフラフープの影響で開いた大穴の中に響き渡るがみゆは躊躇しなかった。
ザザザァーーー
美亜「隊長。ぎしの捕獲完了しました。」
ミアビ「了解した。森の様子はどうだ?」
ノエル「それよりぎし君は本当に美味しそうな顔をしているね(笑)?」
ノエル「僕!!君のその姿を見る度に興奮してしまいそうだよ」
??「ノエルさんそんな奴食べたら吐きますよ」
ノエル「ん?やぁみゆ出て来たのかい?」
美亜「ええ。もう隠れておく必要なんかありませんから」
ぎし「…ちっ…くしょうみゆてめぇ?」
美亜「はぁ…ノエルさんがあんたのその姿のどこに興奮を覚えているのか私にはわからないけどこれだけは言える。」
美亜「ぎし。チェックメイトよ!!!」そう言うとみゆはぎしの眉間に銃口を突き付ける。
ノエル「にひっ(笑)そういう事んじゃぁね?」ノエルが不敵に笑った直後に銃声が鳴り響きバトルフラッグス専用アイテム(雷撃銃)がぎしの全身を黒焦げにし気絶させる。
その途中で言葉にするのもしんどいぎしの断末魔の叫びがフラフープの影響で開いた大穴の中に響き渡るがみゆは躊躇しなかった。
ザザザァーーー
美亜「隊長。ぎしの捕獲完了しました。」
ミアビ「了解した。森の様子はどうだ?」
美亜「森の南西に5人。北西に1人。中央地点に3人いてラビットソルジャーと交戦中の模様です」
ミアビ「ならば今度は北西にいる1人を狙え!いいか?くれぐれも油断するなよ」
美亜「了解しました。」
ノエル「ねぇ?みゆぎしの事僕に預からせて貰っても良いかな(笑)?」
美亜「良いですけど?何するんです?」
ノエル「何って?そりゃもちろん解体だよ。僕は龍神化できる人間の構造がどーしても知りたくてね?」
??「却下だ!!捕虜はこちらで預かる」
ノエル「ええ〜!!?何でさぁケチっ」
??「お前に預けるとロクな事起きねぇだろーが!!?」
美亜「シルバさん珍しいですね?こんな所まで?」
シルバ「みゆか?まぁな?」
シルバ「それよりそいつ貰ってくぞ」
美亜「え…ああ!!?はい」みゆが呆気に取られているとシルバがぎしを肩に抱えて大穴から物凄い脚力で駆け上り走り去って行った。
そして…ぎし訃報の知らせを聞いたぎしチームの隊長は焦っていた。
??「くそっ何やってるんだ!!?」
?「隊長落ち着いて下さい。まだぎしくんを取り戻す方法はありますよ」
隊長「そうは言っても森本?どうするつもりだ?」
ルナ「どうって?それ…は?」
???「隊長。その件に関しては僕に任せてみてくれませんか?」
隊長「佐々木?何か策があるのか?」
佐々木「ええ僕に任せて下さい」佐々木はそう言うと…不敵に笑いその場を立ち去って行った。
その頃森の南西ではルナチームのメンバーたちがラビットソルジャーと交戦しながら森を移動していた。
?「くそったれ。どうなってる!!?」
??「落ち着けオルガ。よく見ろ奴らに実態はない」
オルガ「んな事わかってんよ。どうやって奴らを倒せば良いのかわかんねぇから焦ってんだよ」
???「さぁ僕にもわからない何処かにいる術者本人を見付けて倒すしかないだろうね?」そう言うと青年はラビットソルジャーの攻撃を躱し宙に舞い上がる。
??「そういう事だ。オルガ行くぞ」
オルガ「ちっしょうがねぇな!!?」オルガという男がそう呟いた直後に何かを投げ付けると周囲に黒い靄のようなものが立ち込み始める。
???「どうやら…ラビットたちは僕らの姿が見えてないみたいだ。今のうちだ僕に掴まれ」
シュン…♪♪♪♪そんな音が響いたかと思うと先程まで居た3人は姿を消し何処かへと消えてしまった
同刻…森の北西付近
ザザザぁーーー
美亜「隊長。南西にいる3人の姿を見失いました。どうしますか?」
ミアビ「今は追わなくて良い。とりあえず北西付近にいるターゲットに集中しろ」
美亜「了解しました」
ノエル「逃げられちゃったかぁ~(笑)向こうもやるね?」
ノエル「まぁ予想はしてたけど‥?」
ノエル「そろそろ目標地点に到達しそうだね?みゆ君はそこの崖の上からターゲットが来るのを待つんだ。僕は下に行って…準備を整えてくる。」そう言うと…ノエルはその場を立ち去って行った。
第4話(柊和歌と擬態虫)
ノエルたちがそうして居た頃…ルナチームの柊こと柊和歌は夜の夕闇の中完全に気配を消していた。模擬訓練が行われてるこの大森林エリアには大きく分けて7つのエリアが存在し…和歌が居るこの第8訓練上付近は…ゆんチームの本部から程なく行った所に位置していた。
柊和歌「心の声(さて…そろそろかな?)」
柊和歌「心の声(ん?あれは?)」
??「しっかしゆん課長ほんとに可愛いよなぁ?」
?「バカっ声がでけぇぞヴァンビさんに聞かれたらどうすんだよ?」
??「あっははは(笑)心配しすぎだって!?んなことぐらいでヴァンビさんは怒んねぇーよ!!?」
柊和歌「心の声(敵チームの下っ端か?)」和歌は心の中でそう呟くと…耳に付けてる通信機でルナに敵を発見した事を伝える。
ルナ「了解。ワカちゃんは暫く敵の監視を続けておいて。周囲に旗はありそう?」
柊和歌「…ない…でも」
ルナ「そっか‥でも?なに?」
柊和歌「敵の身体を使えばわかるかも」
ルナ「身体を!?って何するつもりなの?ワカちゃん?」
柊和歌「僕の擬態虫を奴らに飛ばす」そう言うとワカは通信を切り…静かに目を閉じてフッと息を吐く。数秒後…ブゥーンっという音がしたかと思うと…数匹の虫が何処からともなく姿を見せる。
ルナ「ちょ!!?ワカちゃんワカちゃん」
ルナ「だめっ通信が切れた!?」
隊長「どうした?森本?」
ルナ「ワカちゃんが何かするつもりみたいなんです!?」森本のその言葉を聞いた隊長は「何か?」とルナに聞き返す。
ルナ「うん何か?擬態虫がどうのこうの?って」
隊長「あっははは(笑)森本「柊」を信頼してやれ!奴はああ見えて案外エリートなんだぞ」
ルナ「はぁ…」ルナはそう心配そうな声でため息をつくと…夜空を見上げる。それから数分後…森の南東付近にあるゆんチームの本部近くでは…1つの異変が起き始めていた。
??「ミっミアビさん…どうしてこんなところに?」
ミアビ「何でって?そりゃ作戦の為だよっ!!?」
ミアビ「それより怪しい奴はいないか?」そう言って部下の男に話しかけるのは和歌の能力で創り出した(虫)がその姿を変えてヴァンビに擬態した人ではない何かである。
??「今の所怪しい者の姿は確認しておりません。」
ミアビ「そうかなら頑張れよ」(擬態虫)扮するミアビはそう言って部下の背中に手を回す。数秒後…服の袖元から一匹の虫が静かに出て男の耳元にそっと近付くと体内へと侵入していく。
その直後に男の様子が少しおかしくなり沈黙する。
??「認識番号11281…ディーン・マクレガー。好きな物はラーメン。いちご。それから」
その様子を遠目で見守る和歌は自身が能力で創り出した(虫)が敵の体内に入った事を確信すると…とある命令を擬態虫にだす。数秒後…男は何事も無かったかの様に歩き始める。
ミアビ「どうやら上手くいったみたいだな?」そう呟くとミアビに扮していた擬態虫は既に拘束したみみチームのもう一人の下っ端に姿を変えてその場を後にする。
一方その頃…みみチームの本部近くでは…男が訝しげな表情をして顔を曇らせていた。
ブゥーーーンという虫の羽ばたき音に顔をしかめる男は「何だ?この虫は?」と呟くと苛立ちを募らせ始める。数秒後…男は我慢の限界に到達したのか…「ええいうっとおしい」と声を荒げる。そして…バシっという音が響いたかと思うと…悔しそうな顔をし始める。
??「くそ逃げられた!?何処に行った」男がそう声を漏らした直後に不意に後ろから…何者かが男に声をかける。
ミアビ「何やってんだよっ!!?ユアンっ!?」
ユアン「いや…隊長それが虫がうっとおしくて」
ミアビ「虫なんかいねぇじゃねーか?」
ユアン「いや…さっき迄は確かにいたんです」
ミアビ「まぁーたぁ?どーせゆんちゃんの可愛さに見惚れて仕事サボってたんだろ?」
ユアン「そんな事してませんって(汗)」
みゆみ「どうしたの?ミアビくんっ!!?」
ミアビ「いやそれがゆんちゃんこいつゆんちゃんの可愛さに見惚れて仕事サボってやがったんだよ」
みゆみ「あははっ(笑)もう駄目だよユアン」
ユアン「だからそんな事してませんって(汗)」そう弁明するユアンの耳から一匹の虫が体内に侵入し彼の脳を支配していく。
ユアン「………」
ミアビ「ん?どうした?ユアン?急に黙りこくって」
ユアン「いえ(汗)何でもありません」ユアンの身体を乗っ取った擬態虫はヴァンビの言葉にそう返すと…不審がられない様に平静を装い始める。
柊和歌は無事にターゲットの中に虫が侵入し自身の支配下になった事を本能で察知すると目を開きフゥーーっと息を吐く。 そして「…第1段階クリア」と言って目を細めるっ!?
時を同じくして「森の北東付近」では…2人の男による激しい戦闘が行われていた。
キィーーーーーンという刀と刀がぶつかり合う音が森の中に響き渡り…カラスたちが慌ただしく空を舞い始める。
??「やるねぇ?シルバ」
シルバ「あんたもな?」そう言うとシルバは男の刀を弾き返すと…蹴り飛ばす。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
??「フックク君とのバトルは本当に楽しいよ」男は吹き飛ばされながらそう呟くと手から何かを飛ばして攻撃する。
シルバ「八咫烏か?厄介だな?行け霊冥王」
霊冥王「…~~~~承知した」霊冥王は一言ポツリと承知したと呟き八咫烏を迎え撃つ。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
時間にして数秒間‥八咫烏と霊冥王の激しい戦闘が続いたかと思うと…八咫烏が一歩引いて突然カラスから人の様な姿に変わり始める。
八咫烏「やっぱり君相手じゃカラスのままじゃキツイや…」
霊冥王「………」
八咫烏「相変わらず無口だねぇ?」
八咫烏「行くよ霊冥王」そう呟くと八咫烏は物凄い速度で一気に間合いを詰めると霊冥王もろともシルバを斬ろうとする。
シルバ「こいつぁ貰ったらヤバそうだ…」シルバは一歩下がると…ガードを霊冥王に任せて地面を思いっきり拳で殴った。
すると地面に大穴が開き…周囲の地面が揺れ始める
??「うあわっとっ」
シルバ「そこか!!?」そう呟くとシルバは足に力を込めて一気に間合いを詰めて男を背中の大剣で斬ろうとする。
ギィィーーーンンングクゥー
??「相変わらずバカ力だねぇ。まさか僕が隠れてる所までバレちゃうなんて?」
シルバ「貴様の気配は感じていたからな?」シルバがそう呟いた直後…男の髪の色が黒髪に戻り始める。男は髪色が戻り切る前にシルバの大剣を弾き返して一歩下がると呟く。
??「残念(笑)どうやら時間のようだ?」
??「八咫烏戻っておいで」
八咫烏「何だよ?尚久。良いとこだったのによ」
尚久「まぁそう言うなよ八咫烏。」そう言うと男は八咫烏と共に次元のひづみへと消えてしまった。
シルバ「ちっ待ちやがれってんだ!!!?」
その頃…ゆんチーム特殊監房では捕虜となったぎしが目を覚ましていた。
ぎし「…ん?ここは?」
ノエル「やぁぎしお目覚めかい?」
ぎし「ノっノエルてめぇ…」そう言うとぎしはノエルに掴みかかろうとするが手がすり抜ける。
ノエル「残念でしたぁ…(笑)これはホログラム映像だよ」
ノエル「僕が君の側にいると思った(笑)?」
ぎし「てんめぇ…バカにしやがって」
ノエル「にひひっ(笑)確かに君の身体を解剖したいなぁ!!?とか思ったけど…今は」そう続けるとノエルは延々と自身が知りうる龍の身体の構造について語り始める。
ノエル「それでさ…ってぎし聞いてる?」
ぎし「聞いてねぇーよ」
ノエル「もう釣れないなぁ…あ!!!そうそう本物の僕から伝言。その指輪そろそろ新しいのに変えた方が良いかもね?だってさ」
ぎし「指輪を!!?」
ノエル「そ!!その指輪もう黒くなってるでしょ?後2、3回ドラゴンに変身すると壊れちゃうよ」
ぎし「買い替えたいのは山々なんだが…」
ノエル「お金がない?」
ノエル「そう言うと思ったよ(笑)そんな君に特別大奉仕。今なら何とこのアエンデ石の指輪を特別価格でご案内!!?」
ノエル「本来ならば…指輪と能力付与代込みで7000万ルピーっと言いたい所だけど…現品限りにつき700万ルピーでご案内」
ぎし「お前絶対ぼってるだろ?」
ノエル「バレたぁ(笑)?ウソウソ団員の君からお金なんて取らないよ」
ノエル「そこの引き出しを開けてご覧(笑)僕からの細やかなプレゼントがあるよ!!んじゃあね(笑)!?」そう言うとノエルのホログラム映像は消えて特殊監房の引き出しの鍵が解除される音が響き渡った。
ぎしは引き出しを開けて指輪を手にはめるとポツリと呟く。
ぎし「サンキューな…ノエル」
指輪を手に嵌めたぎしは暫く部屋を見渡すと…ふと考え込み始める。特殊監房はドラゴンの力を封じ込める造りになっていて能力を使おうとしても使えない。おまけに扉は鋼鉄製の金属の重い扉。窓は無く…灯りはあるものの…薄暗い照明が付いているのみでここが森の何処かも掴めない。扉の外に1人の男が立っており15分毎に看守があたりを見渡しているようである。
ぎしが「やべぇななぁ?」なんて考えていると…ふと扉の外から話し声が聞こえてくる。
??「おい聞いたかよ…この森の何処かにお宝が眠ってるらしいぜ」
?「ばーか!!んな事信じてんのか?ある訳ねぇだろ!!?んなもん」
??「はぁ…たくお前は浪漫がねぇなぁ?移動都市リバイヴって聞いた事あんだろ?」
?「知ってるけど…それが何だよ?」
ぎしは耳を済まし話しを聞こうとしたが男たちはぎしがいる扉の前から遠ざかっていく。
その時だった…ドォーンという激しい音と共に監房内が揺れ始める。
??「何だ!!?」
?「わからん。とにかく監房Aへ向かえ。音はそっちからする」
ぎしは少しビビったが…目を閉じて再び瞑想を始める。瞑想を始めてから数分後…ぎしの足を何かが引っ張る感触を察知して目を開く。
ぎし「心の声(ん?ネズミ?何でこんな所にネズミが?)」
ネズミ「チュチューチュー」ネズミは必死に何かを訴える様にぎしを突いていた。
少し視線を逸らすとネズミの脇に一本の鍵が落ちており…如何にもな雰囲気を漂わせていた。数秒後…鍵を手に取ったぎしはポツリと呟く。
ぎし「これは…扉の鍵なのか?」
ぎし「心の声(いや…待ておかしいこの扉に鍵なんて無い。だとしたらこれは…)」ぎしがそんな事を考えていると突然時空の裂け目が出現する。
ぎし「なっ!」
次の瞬間…ぎしは裂け目に吸い込まれていき時空の彼方へと姿を消した。ぎしが目を開くとそこは…見た事もない場所で…何処かの図書館の中だった。
あまりの出来事にぎしは「何だよ?ここ?図書館?」なんて言葉を呟いてしまう。数秒後…ぎしの耳元に声が響き渡る。
??「おや?お客人とは珍しいね??」
ぎし「えッ!!?いや客って訳じゃ?」
??「ふぉっふぉっふぉ(笑)良い良い」そう老人が言うと…1冊の本がぎしの前に現れる。
ぎし「えっとこれは?」
??「手に取って本を開きなされ。主が求めてる事はそこに書いてある。」老人がそう言うと…再びぎしは時空の裂け目に吸い込まれて…監房の中で目を覚ます。
起きたぎしが辺りを見渡すと先程半ば強引に老人に渡された1冊の本がそこに置かれていた。
ぎし「何なんだよ?この本??」ぎしはそう呟くと本を手に取り…開こうとする。が…鍵でもかかっているのか本は開かなかった。
ぎし「だぁ~もう意味わかんねぇ!!?」そう叫んだぎしの脳裏に先程…見付けた鍵の事がフラッシュバックする。
ぎし「あっ!!?そうか?」そう言うとぎしはポケットの中に手を突っ込んだが…先程確かにポッケに入れた筈の鍵が無くなっていた。
ぎし「ない!!!?どこにやったんだ!!?」ぎしのその様子を遠目から見守る何者かが思わず笑い始める。
??「ぷぷあははははははっ(笑)見て見てあいつめちゃくちゃ焦ってるよ」
?「うん!!めちゃくちゃ焦ってるね?」その言葉にカチンとしたぎしが声の方に目をやるがそこには誰もいなかった。
ぎし「おかしいな…?確かに?」
??「フフっ(笑)フフフ(笑)!!!?ボクはここだよ」
?「無駄無駄(笑)!!?彼の目に僕らは見えて無いんだから!!!?」
?「くくくっあっはははは(笑)!!!?」
第5話(永遠の能力と黒薔薇の思惑)
ぎしがそんな不思議な体験をしていた頃…永遠はその能力をフルに活かして研究所を大混乱させていた。
警備ドローン「緊急通報!!?緊急通報!!?A塔東側に侵入者あり…職員の皆様は至急管理シェルターへ避難して下さい!!?」
警備ドローン「繰り返します!!?緊急通報!!?緊急通報!!?A塔東側に侵入者あり…職員の皆様は至急管理シェルターへ避難して下さい!!?」
職員A「ええいどうなってる!!?何だこの警報は?」
職員B「わかりません…警備ドローンの故障かと?」
職員A「とにかく今すぐ警報を止めろ。耳障りだ!!?」
職員B「既にやってます!!?」
職員A「だったら何で止まらないんだ!!?」
職員B「わかりません!!!」
少し前の事である。ジュンのテレポートで施設に侵入したトワとユキトは…光学迷彩スーツで透明になって…施設内を探索していた。
ザザザァーーー♪♪♪♪♪♪
あみか「ユキト…施設内のFノ6って書かれてる部屋に入ってみて。きっと何かある筈だよ」
ユキト「了解した。」そう返すユキトを傍目にトワはゴーグルに映された施設全体の地図を見ながらこう呟く。
トワ「ねぇ?地下15階にあるこの空間って何なのかしら?」
ユキト「さぁな?気になるのか?」
トワ「どう考えても不自然じゃない?」トワがそう呟いた瞬間…施設の廊下を数名の職員が通りかかる。
ユキト「しっ静かにしろ!!」
トワ「ごめんっごめん(汗)!!?」
職員F「おい聞いたかよ。博士の実験?」
職員L「あぁ聞いたぜ!!何か得体の知れない化け物使ってんだろ?」
職員「そうそう?でもそれだけじゃないぜ!!。」
職員L「で?その化け物がどうしたんだよ?」
職員F「何でも聞いた話じゃ…」職員たちはそんな会話をしながら遠ざかって行く。
ユキト「あっぶねぇ!!?心臓が止まるかと思ったぜ!!?」
トワ「化け物って何なんだろ?」
ユキト「わかんねぇ!!?。がヤバいブツである事だけは確かそうだ!!?」ユキトがそう言い終えた直後にジュンから連絡が入る。
ザザザぁーーー
ジュン「トワ!警備ドローンの隊長機はもう操ってるんだろ?」
トワ「うん。もうとっくにね?」
ジュン「良い頃合いだから…そろそろあれやっとけよ」
トワ「え!!?まだ早くない?」
ジュン「大丈夫だろ!!?」
トワ「OK。ジュン兄がそう言うならやってみるよ」そう言うとトワは目を閉じて光学迷彩探査ドローンで把握している全てのドローンの場所を心の中で強くイメージする。
数秒後…施設内全体に警報音が鳴り響く。
警備ドローン「侵入者あり…侵入者あり…A塔東側に武装した男たちが侵入しました。職員の皆さまは直ちに管理シェルターへ移動して下さい」
警備ドローン「繰り返します。侵入者あり…侵入者あり…A塔東側に武装した男たちが侵入しました。職員の皆さまは直ちに管理シェルターへ移動して下さい。」
その警報音と共に施設内の全ての警備ドローンがトワたちがいる方向とは真反対に位置するA塔東側の入り口に向かい始める。
ユキト「相変わらずお前の能力すげぇなぁ?どうやってんだ?」
トワ「ん?どうって感覚かな?頭の中で操りたい機械の事を強くイメージするの。」
トワ「例えばユキトがいつも使ってるそのゴーグルをバグさせたい時はこうやってするの」トワがそう言った直後に…ユキトのゴーグルが真っ暗になりショートする。
ユキト「わっ!!?辞めろってお前壊れたらどうすんだよ?」
トワ「大丈夫だって壊れてないから。それより早く行こ。もうここいら一帯にドローンはいないよ」そう言うとトワは進み始める。
ザザザァーーー
あみか「待って!!その奥の部屋に誰かいるみたいなの!!?」
あみか「私のベアーを先行させるね!!?大丈夫になったら合図をだすから暫くそこで待機しといて」
ユキト「オッケぇーー!!?了解した」雪斗のその返事を聞いたあみかはベアーハンズを先に行かせて…奥の部屋を探り始める。
ベアーはロックされている(S5)と書かれた部屋のドアをすり抜けて中に潜入する。
あみか「心の声(ふーん?ここは研究室になってるんだね?)」あみかはベアー越しに見えた景色を見ながらそう心の中で呟くと…乱雑に置かれた書類に目を通す。
あみか「心の声(何だろ?これ?被検No362ネビル×格納庫?)
書類に書かれていた事
被験NO162, 戦死して亡くなっていたDriveChildrenの脳の一部から創り出した生命体
被験NO112, レッドファルクス
牛のDNAから創り出した…人工生命体。
あみか「心の声(何なの?この?このバカみたいな情報?この研究所では何かの生命体を人工的に創り出している。ってそう言いたいの??)」あみかは心の中でそう呟くと…ベアーで部屋の中の探索をし始める。
数秒後…とある職員が突然こんな事を呟き始める。
職員K「はぁ…正直こんな事やりたくないぜ。そう言えば…被検NO432はその後どうしているんだろうか?」職員は意味ありげにそう呟くとタバコに火を付けてふぅー…と息を吐く。
あみか「なに?どういうこと?話しが見えないんだけど!!?」あみかはそう呟くと咄嗟にメモに被験NO432と記入する。
あみか「心の声(とにかくユキトくんに報告しなくちゃ…)」
ザザザぁーーーー
あみか「ユキトくん部屋の中に時透粒子に関する情報は無さそうだよ」
ユキト「ほんとか?その部屋から1番強い粒子反応が出てるんだけどな?。」
ジュン「計測機器の故障なんじゃないのか?」
ユキト「んな訳ないだろ?俺が造ったメカ舐めんなよ」
ユキト「とにかく何かある筈だ。もう少し情報を探ってみてくれ」
あみか「OK了解!!?」あみかはそう答えるとベアーハンズを自動操作から手動操作に切り替えて部屋の探索をし始める。
あみか「それにしても散らかってるなぁ?」あみかはそう呟くとベアーハンズで辺りを見渡す。
あみか「心の声(部屋には研究員が1人で…画面とにらめっこ中。けど椅子が複数あって…何かを途中で辞めた様な感じになっている)」
あみか「心の声(状況を見る限り部屋には少なくともあと2、3人は出入りしてるね?他の人は何処に行ったんだろう?)」
あみか「心の声(ユキトくんはこの部屋に時透粒子に関する手がかりがある筈だって言うけど…それらしい物が見当たらない。)」
あみか「こういう場合大抵は部屋の中に手がかりがある筈なんだけどなぁ…?何で無いんだろ?」あみかはそう呟くとベアーを操作して…部屋の中をさらに調べる。
あみかはLCO端末を操作する職員の画面に注目してよく注視する。
カチャカチャカチャッ
あみか「心の声(これって時透粒子の波形グラフじゃない!!?)」
暫くグラフとにらめっこした職員は手を止めてこんな事を呟く。
職員K「はぁ…カナ会いたいよ」そう言うと引き出しの中から1枚の写真を見て…どこかもの悲しげな表情をする職員。
あみかはその様子をみて直感する。
あみか「心の声(なるほどね?何となく話が見えてきたかな?)」そう心の中で呟いたあみかは…再び通信機でユキトたちに話しかける。
ザザザぁーーー
あみか「トワちゃん…一つ頼めるかな?」
トワ「ん?どうしたの?」トワがそう聞き返すとあみかはトワとジュンにとある事を話し始める。
ジュン「何かよくわかんねぇけどわかったよ」そう言うとジュンはテレポートしてトワの前に現れるとトワの手を掴み再びテレポートして職員がいる部屋に潜入する。
ジュン「あとは任せたぜ。トワ」
トワ「任せといて!!?」
トワの少し前には写真を見て眺める1人の男性が…タバコを吸って息を吐いていた。
トワ「心の声(何だか落ち込んでるわね?)」
トワ「心の声(ちょっとこれを使うのは忍びないけどごめんね(汗)職員さん)」トワは心の中でそう弁明すると…トワだけに見える職員の身体から出ている糸の様な物を断ち切る。
数秒後…タバコを吸っていた職員が突然蒸せ始める。
トワ(職)「ゴホッゴホッゴホっ何なのこれ?」
少ししてトワの身体がグッタリしたのを確認したジュンがテレポートでトワの身体を連れて別の場所へと移動する。
トワ(職)「心の声(上手く身体を乗っ取れたのは良いけどもう最悪…タバコなんか吸わないでよ)」トワは心の中でそう呟くと…タバコを灰皿に捨てて写真に目を通してあみかだけにわかる様に合図する。
あみか「どうやら上手くいったみたいね?」あみかはその様子をベアー越しに確認すると…トワ扮する職員にだけベアーハンズが見える様にするとベアーを使いトワに話しかける
あみか(ベ)「トワちゃん聞こえる?」
トワ(職)「ん?聞こえてるよ。」
あみか(べ)「このLCO端末の画面を開いて欲しいの。パスワードは(wqーーX145)よ」
トワ(職)「了解。」
カチャカチャカチャカチャッ♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ちょうどその頃…B5エリア北区のとある地域ではサキ吉が何者かと会話していた。
??「黒薔薇…奴らの様子はどうだ?」
ミサキ「どーもくそもいつもどおりよ」
ミサキ「いつもどおりあのくそ親父が能力者を差別してJINたちがそれに協力してるだけ」
??「普段と変わらず…か?」
ミサキ「ええ。まぁ強いて言うなら…ウリエルのくそ親父が最近B5エリアの地下格納庫に使えない物資を集めてるくらいね?」
??「使えない物資?」
ミサキ「そ!!?…弾薬の無い拳銃やら大砲やら動かなくなった戦車やらそれはもう使えない廃品の集まりよ」
??「なるほどな?つまり奴はそれらの廃品を修理して使おうとしている訳か?」
ミサキ「まぁおそらくそんな所ね?」
??「情報提供感謝する。黒薔薇…貴殿にはこれからも奴らの仲間のふりをして内情を探ってもらいたい。金はいつもの口座に振り込んでおく」
ミサキ「OKわかったわ」そう言うとミサキは…その場を後にする。
ミサキのその会話を盗聴器で聞いていた…JINはホッとした顔でため息を漏らす。
JIN「はぁ…万一の為に格納庫を二重仕掛けにしといて良かったぜ。」
JINやウリエルが所有する格納庫は表向き要らなくなった廃品を集める倉庫として使われているが…とある一部分だけを使われなくなった廃品を山のように集めてると見せ掛けたホログラム映像があり…奥に進むと修理工房がある。その更に奥にもう一つの倉庫へと繋がる扉がある。こちらはJINが発行してるIDカードを持ってる者以外は開けれない仕組みで…万一の事態が起きて侵入者等がいた場合はシャッターが降りて催眠ガスがでる仕組みとなっている。
そこには…最新式の装備や武器が多く置かれており…その殆どが武器の密売を生業とする…とある組織から買い取った物である。
ザザザぁーーーー
ウリエル「ミサキの様子はどや?」
JIN「いつも通りっすよ。それとこちらの格納庫の位置がバレたかもしれません。」
ウリエル「何やて!!?それほんまか?」
JIN「ええ…サキ吉がさっき何かを渡してる所を追尾させてたドローンの映像に映ってましたから」
ウリエル「そりゃまずいな?」
JIN「けど…大丈夫でしょう?サキ吉にはただの廃品工場としてか紹介してないですし本人もそう思ってるみたいです」
ラファエル「なら安心やな?の監査班が来たらわいが対応するわ」
JIN「了解です。お願いしますよ」
時を同じくして…ユキトたちは
ザザザぁーーー
ユキト「あみか…部屋に誰か入ろうとしてるぞ。一旦作業を中断するんだ」
あみか「了解。トワちゃんにそう伝えるね?」
あみか(べ)「トワちゃん作業を中断して。誰か来るみたいなの!!平静を装って」
トワ(職)「了解。わかったわ」
♪♪♪♪♪♪
カチャカチャカチャ
??「杉本…作業は順調そうか?」
トワ(職)「ええ!!順調ですよ。佐々木課長」
トワ(職)「心の声(いやいつも通りって何なのよ!!うっざいわねぇ~)」
トワ(職)「何か課長にのせられてるみたいで嫌です。」
佐々木課長「変な奴だな…?敬語なんか使わなくて良いって言ってるのに」
トワ(職)「今日は敬語を使いたい気分なんです」
佐々木課長「どんな気分だよ(汗)?」
2人のそんな会話聞いていたもう1人の部下が課長に耳元で呟く。
??「課長。今日は杉本さんの奥さんの命日ですよ」
佐々木課長「…あ!!!そういう事か?すまなかったな?杉本」
トワ(職)「いえ…わかってくれたらそれでいいんです」
トワ(職)「心の声(ふぅ~何とか乗り切った)」
安堵する…トワにあみかがベアーハンズを使って空に文字を書く。
トワ(職)「心の声(ん?こっ…ち…を見て?)」ベアーが指を指した方を見ると外部との連絡用の耳に付ける小型通信機があった。
よくよく周囲を確認すると自分以外の全員が耳に小型通信機を付けており…誰かと会話している様だった。
ザザザぁーーー
職員N「博士…実験結果のレポートをそちらに転送します」
ハンニバル「うむ。頼んだぞ!」
ハンニバル「それよりも杉本の奴めはどうした?さっきから声をかけてるのに奴め何も答えよらん」
職員N「すいません。杉本に言って聞かせます」
職員N「こら杉本…通信機耳に付けろよ。博士が怒ってるぞ」
トワ(職)「え!!?はいすいません。今すぐ付けます」そう言うとトワは促されるまま通信機を耳に付ける。
職員N「たくぅっ頼むぞ」
その頃…未来はあみかから送られてくる情報をまとめていた。ベアーが見た者は全てあみかの目に筒抜けになっておりあみかはこの施設の内情を知る上で特に重要だと思えるデータを未来に転送していた。
未来「ふーん?何か怪しい施設だね?」
あみか「結構ね(汗)?」
未来「トワちゃんは今手が離せなさそうなの?」
あみか「まぁね(汗)」
未来「それよりこれ本当なのかしら?」
あみか「ん?どれ?」
未来「これよこれ」そう言うと未来は…送られてきた情報の中から…クローンについてという記述を指してあみかに伝える。
未来「この記述が本当だとしたら有り得ない数値を示してるわ」
未来「アデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)の量が普通の人間の2倍でしかも第5の物質で(X)と表記されてる謎の物質」
未来「これ何なの?」
あみか「私にもわからない。ただ人に近い何かしらの生物のDNAの構造という事だけはわかるわ」
あみか「これを見て…」そう言うとあみかは…メモに取っておいた…被検No432のDNAの構造を図にして表した物を添付して未来に送り付ける
あみか「普通の人間のDNAの構造を表した図と比べると明瞭な違いがあるのがわかるでしょ?」
未来「そうね?…普通の人間ならば二重らせん構造の筈だもの。けれどもこれは」
あみか「ええ…四重らせん構造…いったい何があったらこんなふうに変異するのかしら?」
未来「わからないわ。けど…彼らが染めてはならない実験をしている事だけはわかる」
未来「送られてきたデータによると被験No432は人であって人で無い生物。ヒューマノイドゼリーと記載されていて文字通りゼリー状をした人に近い生物と書かれてるわ」
未来「人に近い知能を持つゼリー状の生物なんてまるで本や漫画に出てくるスライムみたいね?」
2人がそんな会話をしていると…ジュンが横から割って入る。
ザザザぁーーー
ジュン「何の話ししてんだよ?」
ジュン「ヒューマノイド…って何だよそれ?新発売のゼリーか?」
あみか「だったら良かったんだけどね(汗)?」
ジュン「違うのか?」
未来「ええ!!!まだ確証は無いけど…資料によると人に近いゼリー状の生物らしいわよ」
ジュン「はぁ?お前らそれ信じててんの?バッカだなぁ…?んな生物いる訳ねぇじゃん!!?」
あみか「何でそんな事わかるのよ?確かめてもないのに?」
ジュン「いやいや常識的に考えろよ。人がゼリー状になんてなれる訳ねぇじゃん?」
未来「私もそう思うけど…?」
あみか「私はそう思わない!!そんなに言うなら純弥君今からこの被験No432がいるとされている地下18階フロアを調べてきてよ」
ジュン「良いぜ行って来てやるよ」そう言うとジュンは通信を切る。
その頃…コードネーム黒薔薇ことサキ吉は…家路に急いでいた。
ミサキの仕事は偽の情報で相手を信頼させて…ターゲットに近付き暗殺する事にあり…その為に訓練を受けてきた。
表向きはJINたちの情報を調べ…特区に情報を売る女スパイを演じ…裏では敵組織の幹部と身体を重ねて得た情報をJINたちへ売る。その繰り返しで財を成し気が付けばかなりの資金を蓄えていた。
集めたお金の5割をB5エリアにある教会に寄付し恵まれない子供たちを救う一方…残りの5割で贅沢な暮らしを堪能する何とも言えない二面性を持った人物である。というのも…サキ吉は調査費と命名し毎回毎回…高額のHOTEL代や…車代等を請求しており…それだけで数億の調査費用を請求していると噂されており…その世界では知らぬ者はいない女スパイである。
使用人「お帰りなさいませお嬢様」
ミサキ「只今。パパはどうしたの?また仕事?」
使用人「はい!旦那様は今日も仕事でございます」
ミサキ「OK。とりあえず私は地下に籠もるから誰か来たら通してちょうだい」
使用人「かしこまりました」使用人のその言葉を聞いたミサキは地下へと籠もり衣服を脱ぎ捨てて下着姿になりおもむろにあそこに指を突っ込み始める。
ミサキ「んっあっはぁ」
♪♪♪♪♪♪
ジュクジュクっという何とも言えない音がなったかと思うとサキ吉のアソコから小型の音声レコーダーが出てくる。
ミサキ「んっはぁはぁはぁはぁッ」音声レコーダーを荒々しい息で取り出したサキ吉は…LCO端末に小型レコーダーを取り付けて中のデータを転送し始める。
ミサキ「ハロハロ…来なさい」サキ吉がそう言うとハロハロというペット型人工AIが出てくる。
ハロハロ「お呼びですか?お嬢さま?」
ミサキ「ええ!!今朝渡した資料の調査は終わってる?」
ハロハロ「もちろんでございます。」
ミサキ「OK。じゃあ今すぐ私のLCO端末に転送してちょうだい」
ハロハロ「かしこまりました」
第6話「コードネーム黒薔薇」
使用人「お帰りなさいませお嬢様」
ミサキ「只今。パパはどうしたの?また仕事?」
使用人「はい!旦那様は今日も仕事でございます」
ミサキ「OK。とりあえず私は地下に籠もるから誰か来たら通してちょうだい」
使用人「かしこまりました」使用人のその言葉を聞いたサキ吉は地下へと籠もり衣服を脱ぎ捨てて下着姿になりおもむろにあそこに指を突っ込み始める。
ミサキ「んっあっはぁ」
♪♪♪♪♪♪
ジュクジュクっという何とも言えない音がなったかと思うとサキ吉のアソコから小型の音声レコーダーが出てくる。
ミサキ「んっはぁはぁはぁッ」音声レコーダーを荒々しい息で取り出したサキ吉は…LCO端末に小型レコーダーを取り付けて中のデータを転送し始める。
ミサキ「ハロハロ…来なさい」サキ吉がそう言うとハロハロというペット型人工AIが出てくる。
ハロハロ「お呼びですか?お嬢さま?」
ミサキ「ええ!!今朝渡した資料の調査は終わってる?」
ハロハロ「もちろんでございます。」
サキ吉「OK。じゃあ今すぐ私のLCO端末に転送してちょうだい」
ハロハロ「かしこまりました」
ハロハロ「転送を開始します。30秒程お待ち下さい」ハロハロのその言葉を聞いたサキ吉は下着姿のまま…LCO端末を操作して音声データの解析を始める。
解析が始まると…ベッドを離れ部屋の本棚から本を1冊少し下にズラす。数秒後…本棚が動き後ろからライフルやマシンガンなどの銃火器が置かれたスペースが出てくる。
その奥にある暗証番号式の金庫のロックボタンを解除して網膜で本人確認を終えたサキ吉はフウっーと息を吐く。数秒後…床部分が突然動き出し階段が出現した。
ミサキは下着姿のままで…その階段を降りていくと…簡素な空間の中でとある機器に手の平をのせて生体認証を終えてさらにその奥にある扉を開ける。
ちょうどその頃ハロハロがLCO端末にデータを転送し終えてそれとほぼ同時に…音声ファイルの転送も完了する。
数秒後…仕掛けが元に戻り始めて…階段が消えて本棚が閉じる音がこだまするとLCO端末と音声レコーダーをメイド型ロボが部屋に備え付けられてる収納スペースへしまい込む。
部屋に入って椅子に座ったサキ吉は…タバコに火を付けてフぅーっと息を吐くと…口を開く。
ミサキ「ハロハロ。B5地区北エリアのカメラの映像をモニターに映してちょうだい」
ハロハロ「かしこまりました」サキ吉は人口AIが割り出したカメラに怪しい人物が映った瞬間の映像をチェックし始める。
それと同時に部屋に備え付けられた少し大きめなLCO端末をカメラ映像を見ながら右手で操作し始める。
カチャカチャカチャカチャ
そうして暫くして映像と音声を照合して…改めて先程の自身のやり取りをチェックし始める。
カメラ映像
??「黒薔薇…奴らの様子はどうだ?」
ミサキ「どーもくそもいつもどおりよ」
ミサキ「いつもどおりあのくそ親父が能力者を差別してイーサンたちがそれに協力してるだけ」
??「普段と変わらず…か?」
ミサキ「ええ。まぁ強いて言うなら…ウリエルのくそ親父が最近B5エリアの地下格納庫に使えない物資を集めてるくらいね?」
??「使えない物資?」
ミサキ「そ!!?…弾薬の無い拳銃やら大砲やら動かなくなった戦車やらそれはもう使えない廃品の集まりよ」
??「なるほどな?つまり奴はそれらの廃品を修理して使おうとしている訳か?」
ミサキ「まぁおそらくそんな所ね?」
??「情報提供感謝する。黒薔薇…貴殿にはこれからも奴らの仲間のふりをして内情を探ってもらいたい。金はいつもの口座に振り込んでおく」
ミサキ「OKわかったわ」
一通り先程のやり取りを見終えたミサキは自分たちが話している所から西に100m程行った所からミサキたちの方を見詰める1人の男に目を向ける。
ミサキ「何か言っているわね?」
ミサキ「ハロハロ…この男がいる部分を拡大してちょうだい」
ハロハロ「かしこまりました。」
カメラ映像(B5地区北エリア)
??「~~~~」
不審な男はサキ吉たちの方を遠目から見詰めると一言何かを呟きその場を後にして行った
ミサキ「誰かしら?これ?でも何か見た事ある顔ね?」
ミサキ「ハロハロ。この男が誰だかわかる?」
キャラクター紹介
【エリクシル】
柊雪斗(ひいらぎゆきと)
能力名(???)
☓☓☓〘ベーゼ〙のメンバーで…特区の内情を調査しているDRIVECHILDRENの1人。ユキトはその能力の派手さから特区内部で能力を使えずにドローンや光学迷彩スーツと言われる特殊なスーツを身に纏って調査対象のアジトに潜入する事が多く…(時透粒子)と言われる時を越えるとされる砂を集めている。彼の主な任務は潜入×調査×先導で…先導と言われる任務では非能力者たちを焚き付けて先導し内部反乱へと誘導するのが彼の主な任務であり…その為に必要な情報を精査し調査している。またユキトがいつも時透粒子を入れる為に使っている小瓶は錬成士のノエルが造り出したモノで…予備も含めてかなりの本数を持っており…その内の1本に和歌の擬態虫を保管している。…また小瓶の中に残ってた時透粒子の残思の影響で和歌の擬態虫の時が止まっており半永久的な生を手に入れており…和歌が最初にだした特区内部に潜り込み柊雪斗に成り済ませという命令を忠実に守り今も尚ユキトとして特区内で1日15時間の労働に従事し続けている。
柊未来(ひいらぎみらい)
能力名(念力)
☓☓☓〘ベーゼ〙のメンバーで後方支援を担当するユキトの妹。普段はレクトから200km程離れた地区に住んでおり…遠方から様々なサポートしているが…レクト内で反乱が勃発すると自らが陣頭指揮に立ち…念力能力を用いて敵を粉砕していくのが未来の主な任務である。またユキトが集めた【時透粒子】の成分を調べるのも未来の仕事の一つで…後に偉大な発明をする事になる科学者の1人でもある。
柊和歌(ひいらぎわか)
能力名(擬態虫)
☓☓☓〘ベーゼ〙のメンバーでユキトと未来の従兄弟。ユキトの叔父である柊流星と二条雪の長女で名を柊和歌と言う。能力は二条の血が強いのか操作系の能力者で擬態虫という虫をターゲットに飛ばす。擬態虫はターゲットの耳から入ると敵の脳の中枢を支配して和歌の傀儡へと変わる。擬態虫はターゲットの記憶や仕草などの全ての情報を読み取り敵に気付かれる事なく敵陣地へと侵入でき…ターゲットの脳に卵を産み付けておく事で…万一の事が起き擬態虫が敵の体内から出されても卵が孵化し正虫が再び脳を支配する事で1度体内に侵入した敵を再び操作できる様になっている。また擬態と呼ばれるにはもう1つ理由が存在し…擬態虫は1度体内に侵入した敵のデータと情報を読み取る事でターゲットに成りすまし変身する事ができる様になる。その為ワカの擬態虫は数十人分の人間のデータを蓄えており…ワカの意思で自由自在にジョブチェンジできるようになっていて潜入には持ってこいの能力である反面擬態虫の寿命が短く…3時間ほどしか生きられない。それでも産み付ける卵の量が多い為…1度体内に侵入すれば半永久的に敵を操作し続けられる。だが…3時間で正虫が死んだ後に孵化するまでに30分のログが発生する為その間に解除系能力者によって能力を解除される事も稀にある。
柊終夜(ひいらぎしゅうや)
能力名(アビリティーノート)
OVER DRIVEの直後…能力に目覚めたDrivechildrenの1人。エリクシルに所属する未来や雪斗の弟で…自身の本当の能力に気付いていない中学生。本人はとある男から無意識に奪い取ったテレポート能力を自身の超能力だと思い込んでいるが…本当の能力は他者の能力を盗み奪い取る力である。但し盗める能力には制限があり…能力発現中‥本人が無意識の内に出現させている…アビリティノートと言われるノートの中に封じ込めた能力だけである。本人は力を使おうとすると出てくる書いても書いても減らない便利なノートと思っており…普段から授業でもこのノートの中に習った事を記入している。但しテレポート能力を使う際等はノートが出てくることは無く…代わりに終夜の胸元にネックレスの様な物が出てくる。そしてノートに書かれた文字は1日で消えるが不思議な事に…終夜(しゅうや)の頭の中に直接蓄積されてテストの成績も上がるのだとか?その理由も単純でアビリティノートは終夜(しゅうや)の脳そのものを物体化した存在と言っても過言ではなく…シュウは普段から自分の脳の中に習った事を直接記入している為だ。その為通常のノートを使うよりもテストの成績が上がり…終夜(しゅうや)の学園生活に大いに役立っている。ただノートの目次部分に書かれたテレポートという目次欄はノートをめくってもめくっても見当たらずに終夜(しゅうや)自身もどういう訳かわからないままでいる。その謎が解き明かせた時にシュウは全ての真理を理解して…自身の能力を100%使える様になる。
二条終夜(にじょうしゅうや)
能力名(アビリティーノート)
終夜のドッペルゲンガーの1人で…柊終夜とは別の学校に通っている。その素性は不明であるが一節には終夜の悪い部分が滲み出して分離した存在とも言われているっ!!?がその詳細は不明のままに包まれているっ!!?能力名は終夜と同じだが…その力を悪用し…〘影〙から人々を〘先導〙しているっ!!?
二条純弥(にじょうじゅんや)
能力名(テレポート)
OVER DRIVEの直後…テレポート能力に目覚めたDRIVECHILDRENで☓☓☓〘ベーゼ〙の創設メンバーの1人。☓☓☓〘ベーゼ〙は非能力者たちを解放する為の「LHS」の下部組織で…潜入や調査を主な任務としている。基本的には特区内部の内情を探るのが仕事で…彼らを解放する為の最善策を常に模索している。ニ条はそのテレポート能力を活かし…組織のメンバーを敵のアジトに送り届けたり…物資の運搬を担っている。追い込まれた際は煙幕を使い敵の視界を奪いテレポートして戦線を離脱するのがニ条のお決まりの戦術で基本的には後方支援を担当しメンバーをアジトまで送り届けた後は通信機でメンバーと会話をし様々な機器を駆使してサポートするのが彼の役目である。
二条永遠 (にじょうとわ)
能力名(物体操作)
ジュンの妹で☓☓☓〘ベーゼ〙創設メンバーの1人。永遠の能力は機械や人間に問わずありとあらゆる物質を操作する能力で…この能力を駆使しドローンや施設内の職員に至るまでを操っている。発動条件は2パターン存在し…機械の場合は心の中で強く機械の場所をイメージする事で位置を把握しているドローンしか操れない。人間を操作する際には永遠だけに見える人の心と身体を繋いでいる(糸)を断ち切る事で相手の精神と身体を分離して支配し乗っ取る事で対象者を胃のままに操れるが人間を操作している時は自身の身体が無防備になる為…能力が発動し永遠がぐったりするとジュンがテレポートで家のベッドまで連れて行き寝かせる様にしている。一見不便にも思える能力だが機械の方は無尽蔵に操る事を可能としており…これは他者の身体を乗っ取った後も有効であるが予めプログラミングした簡単な動きしかさせる事はできない。例えば歩けならただロボットは歩き続け…施設内を荒らして回れならひたすら荒らしまくる。ただこの場合も能力の発動者である永遠が作成したプログラミングは有効で永遠が襲ってはイケないと予めプログラミングした相手には興味も示さない様になっている。永遠はこの能力で警備ドローンを乗っ取る事で施設内を荒らして回り誤作動で警報を鳴らしたりして施設の人間たちを大混乱させる事に一役買っていて施設に潜入する際には最も有効な能力とも言える。
とあ×のあ
能力名(貸付×利息)
☓☓☓〘ベーゼ〙に所属する双子の姉妹で能力は貸付と利息。とあが貸し付けのあが利息を付けて敵を追い詰めると言うものである。例えばとあが対象者に自身の善意を貸し付けた場合はのあが利息を付ける事でとあが貸し付けた倍以上の事をしてとあとのあに返さなければいけない。これは敵に塩を貸し付けて一方的に相手に送った場合も有効で敵は送られてきた塩以上の物を返還しなければならない。期限までに敵が返還しない場合は利息が加算されていきそれに応じて相手は五体不満足になってゆく。例えば返還期限を1日過ぎた場合は味覚と聴覚を失い…最後には能力が使えなくなり…とあとのあが他者の超能力を貸した利息の分だけ自由自在に使える様になると言う能力である。普段は後方支援を担当しており捕えた敵のテレパシー能力で味方をサポートしている。戦闘の際は入念な準備を重ね対象者に貸し付けた上で用意周到に敵を追い詰めて行くのが彼女たちのバトルスタイルである。
折本あみか
能力名(ベアーハンズ)
☓☓☓〘ベーゼ〙に所属する能力者で後方支援を担当している。普段は雪斗と共に特区内部へと潜入調査をしており…雪斗と未来たちの中継役を担当している。能力名は「ベアーハンズ」と言うもので…自身が創り出したクマのぬいぐるみのような物を自在に操ると言うものである。このベアーハンズは自身がイメージした場所に出現させる事が可能な為…ドローンで予め確認している敵のアジトの前にも出現させる事ができて…その姿はあみかが任意で見えるようにしている者にしか姿を視認する事はできない。またいざという時にぬいぐるみが巨大化してユキトの盾になったり…視認できないのを良い事に機密資料等を敵に気づかれない様に奪う事も可能であり…その用途は多種多様であり‥ベアードのリボンを解く事でベアーの周囲3m以内の人間を一瞬であみかの元まで強制転移させる事も可能としており緊急脱出にもよく用いられている。またあみかはベアーと視覚を共有しておりある程度の情報はベアーとドローンで確認できてベアーの目で見た情報をあみかがメモを取り…ユキトと共に解析していく事も多々あり…日本における作戦で大きな役割をこなしている。
空条音羽
能力名(影牢)
☓☓☓〘ベーゼ〙に所属する能力者で…近接戦闘のスペシャリスト。銃剣術に長け軍隊式格闘術のプロフェッショナルでもある音羽の能力は「影牢」というものでその主な力は2つある。1つは影を自在に操り敵の動きを封じたり影から影へ移動したりする能力で…もう1つは自身の影の中に創り出した影の牢獄に敵を封じ込め生け捕りにすると言うもので音羽はこの能力で生け捕りにした敵に拷問を加え様々な情報を吐かせている。元軍人である音羽の拷問に堪えきれずにゲロを吐く人間が多くそんな時彼女は決まってこう言う「よく言ったな?クソ豚。だがゲロを吐くにはまだ早いもっと楽しもうじゃないか?」影の牢獄の中での時間は現実時間の1分程の時間だが…捕らえられた敵には1年以上の時に感じ来る日も来る日も音羽に拷問される地獄の日々に感じる…生け捕りから解放され組織の監獄に入れられる時に皆決まって安堵し…音羽の姿が目に入っただけで恐怖に怯え震えるものまでいるという噂が存在し組織内で彼女を知らない者はいない。
夏川みゆみ
(ニックネーム(みみちゃん)能力名(パレード)
☓☓☓〘ベーゼ〙の創設メンバーの1人でありミアビの直属の上司。基本的に戦闘に関わる事は殆どないが「☓☓☓」の花の様な存在で男性メンバーからの人気が高い。能力名は(パレード)というもので愛犬ピピの分身を何匹も創り出した仮想世界へ相手を誘うと言うもので…この世界においては全てがみみの思い通りになり迷い込んだら最期…犬好きになると有名な世界で…犬を大切に出来る者だけが帰還を許されて自由の身になると言う。途中でピピの分身たちを傷付けるような行為を取れば課長の逆鱗に触れ直後に夢の世界は一変し地獄へと変貌し敵の精神がボロボロになるまで相手を追い詰めて夢の世界から出て来た頃には精神は錯乱しており大抵の者が精神病棟行きになると言う。またその際の後遺症で犬恐怖症を患い…ピピのような可愛らしい犬を目の前にすると恐怖に怯え土下座する者までいると言われ…部下のミアビはそれを見る度に心を痛めているがあいつの自業自得だからしょうが無いといつも呟いていると言う。
ミアビ・ベル・ベーゼ
(ニックネーム(ミアビくん)
能力名(アビリティリンク)
☓☓☓〘ベーゼ〙の創設メンバーの1人で…みみの腹心でありパートナー的存在で…〘☓☓☓〙第参特殊部隊の若き隊長の1人。基本的に課長の命令で動き…敵陣地へと攻め入り相手を殲滅するのが彼の任務で特区内で反乱が起きた際に反乱軍を纏め上げる隊長の1人である。能力名は(アビリティリンク)という能力で他者の経験値と能力を能力を持たない非能力者に持たせる事を可能としており…これにより…念力特化部隊や…テレポート軍団を形成し敵部隊を殲滅していく。これはベーゼが他者の経験値と能力を型取り創り出したバッジを付ける事で非能力者も能力を得ることを可能としているがベーゼの都合で200人迄が限度である。ベーゼは非能力者の中から特に戦闘に使えそうな人選を選定しそれぞれに見合ったバッジを付けさせる事で非能力者の力を最大限に引き出すのに1役買っており…特区殲滅戦において重要な役割を担っている人物の1人である。
ウリエル
能力を持たない非能力者だが金回りがよく秘密裏に武器弾薬を貯蔵している人物。その秘密はJINのハッキング技術によるもので不正にハッキングして得た能力者たちのクレジットカードの情報を盗んでは様々な物を買っている。表向きはOVER DRIVE直前に宝くじに当選しその時の貯金が残っているという設定になっており…DRIVECHILDRENたちが唯一干渉できないB5エリアを根城としている。
JIN
天才的ハッカーでウリエルの右腕。誰もが舌を巻く程のハッキング技術を持っており警備ドローンをハックして操ったりする事も可能としているが…永遠が操る警備ドローンだけはハックしても思い通りに動かせない為不思議に感じていた人物。JIN曰く警備ドローンには隊長機という物が存在し指揮系統を出しているドローンさえその手中に収めれば後はチョロいと言う。仮に操れなくても隊長機を操作する事で様々な命令をだし下級ドローンたちを操り戦況を有利に進めていけると言い‥ミサキのハニートラップと合わせて使い特区殲滅戦において敵の目を欺く事に1役買っている人物である。
ミサキ
能力名(天來)
JINたちの仲間で非能力者を装う能力者で実は能力者を差別するウリエルに嫌悪している人物。その能力名は(天來)と言うもので数秒先に起こる未来を知る事が出来るとされておりミサキはこの能力で様々な危機を乗り越えてきた。天来は天からのメッセージとされミサキの目と脳裏にあらゆる者の数秒先の動きを見せるとされており…能力発動中サキ吉の瞳の色が変わり…ミサキはとっさの判断であらゆる敵の動きから最善手を見出してその場を切り抜けている。主な任務はハニートラップであり…敵中枢の幹部から情報を盗み出すのを得意としている。また特区殲滅戦においては能力者である事を明かしウリエルたちを裏切った様に見せかけて敵幹部に近付いて口に含んだ毒で敵幹部を倒す事に成功する人物で…別名(黒薔薇の魔女)とあだ名されている。
ぎし〘根岸陽太〙
能力名(龍神化)
☓☓☓〘ベーゼ〙特殊殲滅部隊の隊長でその能力は自身の肉体をドラゴンに変化させる事でぎしはこの能力を使い敵部隊を殲滅していく。得意技はドラゴンになったぎしの口から吐くドラゴンブレスで山1つが吹き飛ぶ程の威力を誇り…半妖半人の姿に変わる事も可能としており…この時のぎしは髪色が黒から白髪に変わり目の色が少し変化しその身体能力は通常時の100倍にまで膨れ上がる。ただしドラゴンに近付いた分少し気性が荒くなり口が悪くなるが…手に携えた刀から放たれる闘気だけで…鉄をも斬り裂く斬撃を飛ばす事ができ…その動きは常人に捉える事は出来ない程速くなる。だが…力の代償は大きくドラゴンに近づけば近付くほど身体へのダメージがデカくなり…手に付けてる指輪がダメージを吸い切れなくなった時は数日間動けなくなるリスクも背負っている。この指輪は〘☓☓☓〙の錬成士であるノエルという人物に作ってもらっており彼女は様々な物に能力を付与する力を備えておりぎしを始め多くの団員に特殊な武器や武具を作成している。
高杉ルナ
能力名(ルナアイランド)
☓☓☓〘ベーゼ〙に所属する能力者で…ぎしの上司にあたる存在。ルナの能力は対象者を仮想世界ルナアイランドへ誘い閉じ込める事で…ルナは閉じ込めた対象者の超能力を使える様になり大抵の敵は可愛らしい姿をしたぼーちゃんの魅力に取り憑かれ戦意を喪失しルナアイランドでの暮らしに満足感を得るようになる。ただし…他者の能力を使用できる回数には制限があり1人につき7回までという制限が設けられており使用回数を過ぎると閉じ込めた対象者は強制的にルナアイランドから追い出されて気を失う様になっており…以前ぎしを閉じ込めた際は気を失ったぎしの顔面に落書きをしてみゆとゲラゲラ笑いその後ぎしが目覚めた時はぎしはやられたというバツが悪そうな顔をして天を仰いだと言う逸話が残っている。
東條美亜
能力名(ラビットサークル)
☓☓☓〘ベーゼ〙に所属する能力者でソルジャーラビットという様々な能力を持ったうさぎを創り出し敵を撹乱し殲滅しホーリーラビットと言われるうさぎを用い味方の傷も癒やす事のできる力を備えており通称(ラビットサークル)と呼ばれる能力を自在に駆使して戦うのがみゆの持ち味で…基本的には遠くの狙撃ポイントで待ち構えるみゆがウサギたちを巧みに使いこなしターゲットを狙撃ポイントまで誘導して狙撃して仕留めるのがみゆのお決まりのパターンである。ソルジャーラビットには5つの属性が存在し水×火×雷×土×風の5属性から構成されており…属性に応じて攻撃方法は異なる。基本的にみゆの命令で動き…隠れる場所の多い森や廃墟での戦いをみゆは得意としており…ラビットたちはその敏捷性と属性攻撃でターゲットを徐々に追い詰めていきみゆは全てのソルジャーラビットと視覚を共有しターゲットには見えない位置から狙撃して相手を仕留める。以前ぎしとバトルフラッグスと呼ばれる仲間内の旗取り合戦をした際にはラビットたちがおおいにぎしチームを苦しめて油断したリーダーぎしを雷属性のラビットが背後から強襲し見事に気絶させる事に成功した。
ノエル・ファン・ディーブルハイゼ
能力名(アビリティピエロ)
☓☓☓〘ベーゼ〙に所属する錬成士で様々な物に能力を付与する力を備えている。まず付与をするにはいくつかの条件が存在し…与えたい能力と同等の対価をノエルが創り出したピエロに支払わければいけない。例えば…自由自在に炎を出せるようになる指輪を作った場合は…ピエロは指輪使用者の生命力の5%を奪い自身の糧とする。その影響でノエルは年を取らなくなり…寿命が少し伸び‥ある一定の生命力が蓄積するとピエロはCrownJOKERの姿へと変異し一定期間無敵に近い戦闘能力を誇るが生命エネルギーを全て使い果たすと再び普通のピエロの姿に戻るというサイクルである。ノエルが創り出した武具の使用者は自身の生命エネルギーを対価とする事で本来は使えないはずの能力を使い戦闘するが…ある意味では諸刃の剣である為ノエルはいつも口を酸っぱく使い過ぎてはいけないと言いこれは便利な道具じゃないと言っている。
シルバ・ゼル・ヴィアス
能力名(霊冥王)
☓☓☓〘ベーゼ〙に所属する殲滅特化部隊の二番隊隊長で別名「銀髪の冥王」と呼ばれている人物。普段は黒い髪色をしているが…能力発言時だけ銀髪になり瞳の色が金色に変わり全ての身体能力が上昇する。この状態のシルバの周囲には(霊冥王)と呼ばれる得体の知れない人形が立っており…あらゆる敵の攻撃を自動で防御してくれる上に霊冥王の目の色が赤く変わった時には腰に刀が出現しその刀で斬られた相手は魂の断片を斬られ一定期間能力を封じられる。またこの力を応用する事で現世と冥府を繋げ死者の国に行く事ができるとして知られており…ぎしが瀕死の重体に陥った際に見事彼の魂を見つけ出しぎしを救った人物でもある。
DRIVE〘改正版〙