衰退

桐原 水刃

 この手に収束するものは、秤ではない。それは明かりだ、からを満たす杯だ。廃絶された四季を彩る……隔絶された景色のように。いつもその場所に佇みながら、純天の日差しの溢れる衣のなかを縫って泳いでいる。歴史と共に映像は流れる、痛みを忘れるまで。どこまでも隔てられたまま遠ざかっていくように、この眼に景色は収束する。

衰退

衰退

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-01-05

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