白い鳥

 鳥はゆっくりと
 飛んでいた
 月も星もない夜空を
 今にも雨が降りそうだった
 波の音だけ
 聞こえていた
 鳥は何か探していた
 夜空をずっと飛んでいるのだ

 お互いの幸運を
 願おう
 白い鳥よ
 白い鳥よ

 雨は降らずに
 月が出た
 月は鳥を照らす役目
 あくまで鳥が主人公だ
 オレは下を向き
 目を閉じた
 とても重い疲れだった
 一回鳥は鳴いたのだった

 お互いの幸運を
 願おう
 白い鳥よ
 白い鳥よ

白い鳥

白い鳥

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-12-28

Copyrighted
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