舐呑

くすぐられて火の元を断てるか
炎天下は昏い
邪悪が渦巻く世をたしなめる
目隠しの方がいい
つねに気がきく言葉に飢えている
流行り病はみすぼらしい
人によって殺される現実をみろ
凶器は透明のまま
誰もその存在を認めようとしない
ぼんやりと液晶に映っているのに

舐呑

舐呑

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-12-24

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted