夜の帳2

2017から書き始めてここまでが2019年あたりでしょうか。

エピソード11

こんばんは、私の可愛いさえずり鳥

ご機嫌いかがかしら?
あら、言葉で何かを伝える事が難しいですって?
スランプに陥っているのね?
あぁ、かわいそうな小鳥さん
出来る事ならば、私の胸で甘えさせてあげたいわ・・・


まぁ、そんな色めいた目を向けないでくださるかしら
私は純粋にあなたを癒やしたいと思っただけよ

そんなあなたに、今日は楊時が伝えた一文を紹介するわね

「言は簡なるをもって貴しと成す」

私なりの解釈をすると、言葉は色めき立って、先歩きさせるよりも簡潔に要点を交えた方が、伝わるということよ。

この後が、私なりの解釈なのだけれど、
この簡潔に伝える事ができて初めて言葉を装飾したり、遊ばせたりすれば、より生き物としての躍動感が出るのと思うわ。

そう、言葉は生き物なのよ。ふふっ、何かのヒントになったのかしら?

可愛い目になったわね?
もう少し私と生きた言葉の遊びを酌み交わしましょう

ある高名な詩人は、無弦の琴を持ち、風流な場所ではその琴で心を解放し遊ばせたというわ。

このことから、後生の人は、この詩人の行動を一種の極致と捉えているらしいわ

でも、私ふと疑問に思ったわ

本当に風流ならば、心の中に琴があったはずよ?
わざわざ本物の無弦の琴を携え、みせびらかすのは趣味がよろしくないわね・・・あら嫌だ、私の邪推かしら・・

あなたには、立派になっても粋な心意気を持って生きて頂きたいわね。

さぁ、それでは心置きなくお書きなさい・・・

今夜は私あなたの書くその姿を見ていることにするわ。
広い背中、白いシャツ、少し下をむいた顎真剣な眼差し、そして、さらさらと響き渡る万年筆の音


あぁ、完璧だわ、燃え上がってしまいそうね。

エピソード12

あら、あなた少し笑顔が輝いているわ、自信がついてきたのかしら?
こんばんは、私のスルタン。

久しぶりに会うあなたが、元気そうで私も嬉しくなるわね。
この私の弾む胸の音が聞こえるかしら?

なんですって!
直接私の胸に顔を埋めたいですって?
私の張り手が炸裂するわよ?ふふ。

そういうことは、あなたが大賞を取った暁に、灯りを消して、そして、秘め事として情事を楽しむものなのよ。

まぁ、私くらいの良い女になると、殿方を極上の悦びに、身も心も満たして差し上げることができるわ。
そう思い、楽しみに毎日精進することよ?
あら、いやだ、あなた先に、私の乱れる姿を、毎晩想像してるんじゃないでしょうね!
いけないわね、ご褒美はとっておくものよ、ふふふ。

さて、今日はまた、美しい絵画の巨匠と会っていたの。
その巨匠のスピリットは、今もなお現代においての、アニメの世界の大御所に影響を与えているのよ。

紹介するわね、ボッティチェリのミロのヴィーナスという作品よ。
もしかしたら、彼ったら、私をモデルとしてインスピレーションを得たのかしら?
ふふふ。本の精として、また紙に宿る精としてインスピレーションを、与えることは私、得意なの。

ミロのヴィーナスをよくご覧なさい!
愛の男女のキューピッドが風を吹いて、愛の祝福を送り、美の女神が誕生してるわ。
愛の美しい風という贈り物を受け取ってこそ女神は美しくいられるのよ。
また、右隣の美の天使が、女神の誕生を祝福してる、これくらいの美しい心が宿るとき名作が生まれるのよ。

また、ボッティチェリーを金銭的に支えた、パトロンの存在、こうして愛は循環してゆくのよ。ふふふ、わかるかしら?
この世は持ちつ持たれつ、そして、美しさと愛を放つことこそ価値があるの。
面白い仕組みでしょ?ふふ。

さぁ、このアニメ界の巨匠も奮起してくれたようね?可愛いわ。
あなただけでなく、多くの殿方にインスピレーションを与えてると知るとあなたは嫉妬するかしら?ふふふ。

殿方の世界には少しの競争意識も必要ね。
百獣の猛者を従える王者のような存在にあなたはなりたくはないかしら?

さぁ、励みなさい、心清く、成功を夢見て、人に優しい愛を届けるのよ。

そうしたら、私はあなたに本から抜け出してそっと添い寝してあげるわね。
おでこにそっと口づけも。
少しずつ下へ、鼻へ、頬へ、そして、安らかな寝息をたてて少し開いている口元へ……唇の右斜め上にそっと。

ふふふ、ごきげんよう。

エピソード13

あら、霧雨も良いけど、こんな更侍月の明かりの下であなたに体をくすぐられるのも悪くないわね。

頁を繰るあなたの繊細な指使い、そして私を優しく撫でるさらっとした長い指先、なにより私を見ながら興奮し、感情の昇下を繰返しあまりの甘美な世界に耽り吐息を洩らし悦ぶあなた…今日の月夜に相応しいわ。

ふふ、ところで、健全なエロスとも言えるこの本はなにかしら。
私にこの婦女子を投影しているんじゃないでしょうね。
私が次にあなたの前にすがたをあらわすなら、眼鏡をかけてピンヒールをはいて差し上げれば良いのかしらね、ふふ。

あなたはもう少し、品性のある女が好みだと思っていたわ、そう、私のように!
まぁ、ご自由に、あなたのささやかな妄想の世界までは、口出しをしないでおくわ。

さぁ、そんなあなたに今日はどの子を紹介しようかしら?
困ったことに、思い浮かばないわね。
代わりに、今日は私が寝話をつくって差し上げるわね。


ある国の貧しい作家のお話、食べるにも事欠いている状況なの。
けれど、夢だけは失わない強い瞳を持った青年よ。
パンも買わず、インクと羊毛紙に有り金をはたいてしまった。
けれど、彼は、食事よりも、空想をかきため自分を満足させることがなにより好きなのね。
そんな彼がある時、理想の女を空想し紙に詳しく書いたの。
そう、それが、私の原型のはじまりよ。
魅惑的な瞳を称え、純粋な愛を貫く、インスピレーションを自分に与えてくれる女を願ったのね。

この羊毛紙は、この男の死語も残り、同じような純粋な男たちが受け継ぎ、読み耽ったの。
そして、今のセクシーな少し生意気な私の誕生を迎えたのよ。

なんて、信じるかしら?ふふふ。
私の作り話か、実話かは、あなたの判断にお任せするわね。

さぁ、このメガネのピンヒール女と、私との添い寝、あなたはどちらを選ぶのかしら?
言わずもがなね。
さぁ、寝ましょう、夜も更けたわ。

エピソード14

今宵の宵待月は綺麗ね、ぞくりとするほどほのあかい色がまざっているわ。

その下で佇む私の顔は、どう見えるかしら?
血の涙を流しているようにも、微かな微笑のようにも見れるかしら。

あぁ、あなた、心配要らないわ。
ただ、私は悲しくなっただけなの。

あまりに多くの過ちがさわさわしはじめている事が、そして私の胸のうちの炎が憎しみに燃え上がらないかと恐れているのよ。

どうして、人間は愚かな考えをおかすのかしら?
戦争やいさかい、欲に、宗教に、縄張り争い。いつ果てるともないバカな争いよ。

裸ひとつ、身一つではいきられない弱々しい生物に、知恵をあたえたもうた神のお心を踏みにじるような行為をいくら繰り返すつもりでいるのかしら?

脳みそを、武力を奪わないとわからないようね、坊っちゃんたちは!
私は怒ってるのよ、猛烈にね!

今後は、平和に、あの月の世界で餅を付き合う兎のように、ただ、あれば良いのに。
阿吽の呼吸を合わすように、ただ、感じ楽しみなすべきことをするのよ。

あぁ、あなたならわかってくれるわね?
そうよ、高潔なあなた。

私は、ただわかってほしいのよ。
あなたに肩を抱かれた安らかな気持ちを、この安らかな安心感がわかる人が増えれば良いのにと願わずにはいられないの。

さぁ、抱き締めて!
あなたの安らかな息づかいが聞こえるわ。
そして、生きているという証の、動く心臓の音も。
あなたは確かに生きている。

私は、本の精として生きているけれど、あなたと寄り添えて、インスピレーションを与えられることは無常の喜びよ。

さぁ、あなた。
世界の平和のバランスの大切さを、そして、生き物の尊厳と大切さを皆に訴えて。
あなたならやれると信じてるわ。

ふふふ、やる気になってくれて嬉しいわ。
ほんのささやかなお礼に、あなたの長いまつげに、そして、真一文字の正義感に燃えた唇に、微笑みにかえるキスのあらしをして差し上げるわね。

そんなに、興奮しないで?
そう、私のように優しいキスを降らせるのよ?
そう、上手よ。

恥ずかしくなったから、今日はここまでにしましょう。
ふふ、また来るわね。

エピソード15

あら、可愛い小鳥さん。
今宵も機嫌が良さそうだわ。
つられて、私もあらわれてしまったわ。

実は、日本にある少し不思議な本があるの。これは、森羅万象を記録していく本なの。

この本が、めったにかきかわる事はないのだけれど、今日私が開くと大きな変化が書かれてあったのよ。

天空で、荒れ狂う黒龍をなだめ静まらせた猛者が新たに現れたと聞くわ。

物語の中、冒険ものや勇者がよく登場する龍の話よ。
龍は、生き物の感情を感じとり、みにまとうの、そして下界に影響を与えるわ。

今回、物語の中で嫉妬や恨みや、憎しみや理不尽などの、悪い感情のモヤをたくさん付着させて荒れ狂う龍を、見事祓い落とし、もとの穏やかな紅龍に戻した猛者が現れたと書かれていたの。

これは、日本に伝わる瑞兆よ。
翠紅、雌雄で一体の龍、翠が雄で、紅が雌ね。
紅龍が洗われたとなると、より良く人間の女の心が磨けて、地上が幸せになるという予兆よ。

だって女性が幸せに笑顔でいれば、男性と子供を輝かせて、また大切にされることで生き生きと輝く好循環が生まれるということよ。

こんなおめでたい話があるかしら?

ぜひこの事を、あなたに知ってもらいたくて本の世界から現れてしまったわ。

さぁ、この素晴らしいインスピレーションをあなたの腕でひろげられないかしら?

この猛者は人間ではないの、でも人間よりパワーを、もらったとある存在なの。

ふふふ、なにかしら?
想像してみてほしいわね。

では、ごきげんよう。

エピソード16

こんばんは
星が瞬くような明るい夜ね。
こんなにきら星たちが囁きあい、瞬きあう下で暮らせるあなたたちは幸せね。
星を見ていると、彼方の惑星から届く光にも思いを馳せるけれど、古の人々が星の名前に願いを託した気持ちや祈りを紐解いていく事も、私は小さい頃から大好きだったわ。

ふふふ、何か星にお願いをして名前をつけさせてもらおうかしら?
たとえば、平安とか、安らぎの泉とか、そういったものが私の今の気分よ。
明るい水色の光を放つ星が良いわね。
私の大好きな色なのよ?瞳の色だもの。
明るく透き通る真実を、願いを見渡したいから、とても本の精として気に入ってるわ。

今日は、乙女座から天秤座の神話をして差し上げるわね。
あなた知ってるかしら?

せっかくだから、ベッドでくつろぐあなたの隣に一緒に座って話してあげるわね。
ふふふ、本来の私の姿がホノグラムのように本から浮き出て光って見えるかしら?
やだわ、見とれないでちょうだい!
そして、襲うことは厳禁よ?ふふふ。

豊かな糖蜜色の長い髪をした、水色の瞳の精霊があらわれた。

その唇から紡がれる神話。

正義をはかる天秤をもつ、聖なる乙女の神の話ね。

太古の昔、人々は神と調和し人間らしく感謝し正しい気持ちで過ごしてたの。
女神のもつ秤は、人の魂のカルマ量をはかるものよ?
神の教えを守る間の人間は心が平和で全てが美しく潤い満たされ気分で過ごしていたわ。

けれど、おごりたかぶり醜い心をもつ者が現れはじめてあっという間に伝染病のように広がり始める。人々は醜くなり、どっちが偉いだの戦いだのをはじめたの。
それを悲しんだ神々は、天へかえったというお話よ。

今また現代において、同じことが繰り返されようしていたわ。
けれど、今回は神々様は新しい方法を思い付かれたのよ。

人間を色んな次元へ送り込むことにしたの。

戦いが好きならずっと戦える次元にね。
そう、人を泣かせても強欲であるものがいくところよ。
やがて寿命尽きれば魂ごと消滅するわ。

また、なにも行動せずに日和見であっちへコロコロこっちへころがりながら、口汚く罵っていたものは、ずっとそういう状況が続く世界へ。
魂は消滅まではしないけれど、あまり出世もしなさそうね。

そして、最後まで神を信じ、人を思う優しさを心に秘めていた良い子には、ご褒美として安全で平和な次元世界で、楽しく創造的な仕事をして生きていってもらうわ。

神の仕掛けで、何万年も続く前世からのカルマの集大成として、今の現代に生きる人間の性格に魂の癖が表れるようになさっているのよ?
そして、秤でカルマの重さをはかり、あがなわせたり反省させたり、改心させたり多くのチャンスを与えてくださったのよ。

見事に段階分けを終えられた神は今、移行させ消滅する次元には閉じ込めロックをかけられたわ。

そう、あとはまぁ現実は続くでしょう、しばらくは。
ただ、今後が大きく違ってくるわ、夏を境にね。
夏は天と地の境が近いのよ?ふふふ

そこからは、楽しくなるわね。ふふふ。

良い次元の人たちは、人のためを思いなさい、大切な人を。
そうすればもっと誰かに優しくなれるでしょ?
その気持ちを社会にひろげてゆくだけよ?
それが神に好かれ、人間らしく生きることなのよ。

さぁ、神々を信じて、のびのびと豊かな優しい心で生きるのよ。

これが理解できる人は安心なさい。
太古から聖なる人々に神が約束してきたことなのよ。
その約束の時が平和的に自然に今訪れているのよ。

さぁ、あなたたちはできることをただなさい、人に動物に環境に神に優しいかを心においてね。

私は、あなたとまだおしゃべりがしたいわ、ふふふ、さぁ夜が明けるまで一緒にね。

エピソード17

こんばんは、私のスルタン

今宵は満月だわ、男の方が野生とかして美しい女に襲いかかる確率の高くなる日よ?
また、そのせいかしら?子供の生まれる確率の高まる日ね?
ふふふ

あなた、私を襲いたいのね?

いいわ、キスからはじめましょ?
ただし、私の気に入る答えをくれたらね

そういうとこの糖蜜色の髪をした、青灰色の瞳の美女の唇がおでこにあたる。

微かな甘い吐息を香らせ、目元に、睫毛にキスが降り注ぐ、鼻筋を経由しうまく上唇の端を通り首筋へ、ひんやりとそして滑らかに唇が降りてくる

さぁ

と美女がベットに押し倒す、と、その時、枕の下にある成人雑誌を取り上げられる。

あら?なにかしら?
このめすぶたは!
私がいながら、あなたはこんなメスブタにうつつを抜かしてるんじゃないでしょうね?
さぁ選びなさい!
極上のこの私と、たわわなマシュマロをメスで詰め込んだだけのこのめすぶたと、どちらとする想像体験が良かったかしら?

あら?まさか女とはこのたわわなマシュマロの胸が良いとか思ってないでしょうね?
私が、あなたと戯れるこのマシュマロを破裂させて差し上げるわよ?
その時、私の偉大さがわかってもらえるかしら?

つまり女は胸だけではいけないわよ?と言いたいの。

なんですって?まさかあなた私の胸しか見てない訳じゃないでしょうね?
そのおつむには、私が今までして差し上げた話が残ってることを期待するわね!

全く、殿方ったらマシュマロには弱いのね、
まぁ私にも立派なマシュマロがあるからあなたに触らせてあげなくもないけれど、

気に入る質問の答えが欲しいところね?

まぁ! なんですって?
女は皆一緒、ハーレムにして抱きたいですって?
まさかそんなことおもってないでしょうね?
まさか私が気取りやで、お堅いクモの巣がはったような枯れた女だなんて思ってないでしょうね?

せっかくこうしてあなたを誘惑しに来てあげたのに!

知らない!

そういうと、煙幕のうちに爽やかなジャスミンの残り香を残し帰っていった。

一人取り残され、書生は途方とひとりでに訪れてひとりでに去っていったチャンスに佇むしかなかった。

ただ、おでこから首筋にかかる彼女の置き土産に興奮しながら。

エピソード18

こんばんは、スルタン

私すっかり、この前私が書いてあった無理難題のことを忘れていたの
私の無理難題に答えてくれた殿方があなたの他にいたようだわ

以前に少しだけお邪魔してお話をしていた子なの、私もう嫌われているんじゃないかと思ってたからあえてその子を遠くから見ているだけだったの

素敵な明るいお話だわ、とても元気が出るような、彼も気にしてかぐや姫のように気まぐれな私を見ていてくれたのね、気づくのが遅れてごめんなさいね

あら?あなた焼きもちを焼いているのかしら?( *´艸`)
書生が真っ赤にいきり立って膨れっ面をしている

あら?
私が密から密へ渡り歩く女に見えるかしら?
決めたら一筋に燃え上がる女のよ?

ふふふ、まぁ今は私を求める声が強すぎて頭が混乱しているの、少しだけ殿方をお待たせしますわ、このお礼は必ずするわ

そういうと美女のキスが額に触れ消え去った。

エピソード19

こんばんわ、スルタン
今宵、あなたの心に灯火をつけにきたの!


あなたは最近、災害や平和への模索をはじめているようね?
とても素晴らしいことだわ。

その提案や、疑問、そして、皆のために自分がどうありたいかという立ち位置をしっかりと心に刻んでいて欲しいの。

皆が皆居心地よく、素晴らしい環境に住んでいるわけではない、もちろん、皆、心に重たい物を抱えて、それでも前を向いて歩いているわ。その勇気や煌めきを!
それこそが大切よ!前に向いて歩くこと!

最初は理不尽な出来事に許せないでも、怒りでも、復讐でもなんでも良いのです。とにかく生きていれば。

けれどよい?
必ず仲間を思いやり労りあう心だけは忘れないこと!
この心をなくしたら、ただの戦争や覇権争いが好きな者はただの獣です!

人を大事に思える心が残っているなら、仲間を守りたい気持ちがあるならば、いつか、いつの日か、深い傷と同じだけの優しさが目覚めるでしょう、傷が癒えたとき、あなたの高潔な魂が輝き出します。

人間であるならば、人の支えになりたい、人と繋がりあいたいと願いますから。
それまでは、自問自答を、自分はどうありたいか、どんな心でいたいか、真の目的は何かしっかりと心の奥底をのぞきこみ、そして、感覚に従うのです。

そこには、優しい繋がりや地域コミュニティーが、また、互いの命を繋ぎたい純粋なエネルギーが、心にわきます。

人をコントロールしたくなればあなたは不安であり、怒りが出ています。
その怒りを不安をぶつけるのではなく、話し合いましょう、互いにハグができるまで。
そんな未来を、切に願い、皆が繋がりあえたら…願ってやみません。

平和も、平和でない世界も、紙一重にいます、今安心な環境にいると思い無責任に放埒にいきるのではなく、近しい人のために、地域のために、国のために、そして、地球のために、今自分はどうありたいか、これを考え素直に生きていきなさい!

さぁ、あなた、柔らかいよい顔になってきたわ、引き続きあなたの意思を反映させる素晴らしい行動を期待しているわ。

そういうと、美女はまた本の世界に消え去った。

書生は彼女の残したジャスミンの芳香を胸一杯に吸い込み、また、机に向かいペンを走らせている。

エピソード20

こんばんは
私の愛しい人

今日はあなたに、私にとっての愛をレクチャーしに来たのよ?
ふふ、そうかまえないでちょうだい?

私にとって愛はなくてはならないものよ
呼吸に必要な酸素にも似たものね

全てを通り抜け、形作るエネルギー原子さえも、愛によりできているのではないかとさえ私は思ってしまうの。

だって意思を持ったように原子が形をつくる、意思とはなに?その意思を作った源は?
疑問はずっと続いて行くけれど、誰も確かな答えはわからないの。

でも、もしこの原子に愛という意思を与えたら?
一つの愛が形になってくるわ?
花を咲かす生命力だったり、あなたという細胞の一つ一つね?
それは美しいものよ?
雪の結晶のように、儚いけれど、確かな実態を持っているの。
そして、いづれは無に帰す。

ならば、どうせ作り上げる原子ならば、美しいものや、美しい気持ちでいる方が良いものができるのではないかと私は思うの。

だから、私はあなたにずっと愛を囁きかけ、応援し、そして愛を注いでいるの。

いつか大輪の花のような存在として、人として、一人の作家として、愛を拡げてくれる存在だと確信しているからよ。
ふふふ、少し難しいかしら?

あら?不満げね、私から熱い情熱的な愛が聞けると思っていたのね?ふふ

それも良いわ
さぁ、今宵もあなたを見守っているわ、あなたが書く間にそっと私を撫でる指先に呼応して、私もあなたの指を絡めとり、そして握り返しているの。
そして、そっと手首から腕にかけてキスをしているのよ?

さぁ、目を閉じて、感じてみて。
そっと、わたしのかすかな息遣いが聞こえるかしら?ふふふ

夜の帳2

夜の帳2

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-12-16

CC BY-ND
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CC BY-ND
  1. エピソード11
  2. エピソード12
  3. エピソード13
  4. エピソード14
  5. エピソード15
  6. エピソード16
  7. エピソード17
  8. エピソード18
  9. エピソード19
  10. エピソード20